摩擦係数とその測定機について

日本下水道協会さんの発行図書「下水道用マンホールの維持管理マニュアル(案)」には
一般部(一般国道)/一般道路において必要とされる摩擦係数の水準を0.4μ、危険性の高い
箇所(一般国道)/特殊な制動の多い場所において必要とされる摩擦係数の水準を0.45μとさ
れている。
  
私は、雨の日のマンホール蓋の摩擦係数が周りのアスファルトより高ければ、マンホール蓋に
よるスリップ事故は防げると考えた。それには濡れたアスファルトの摩擦係数がどれくらいなの
か知る必要があった。また、いろいろな行政に磨耗による取替え基準について問い合わせる
と、目視であいまいな判定基準が多かった。私は、摩擦係数の基準を策定し、それ以下になる
と取り替えるという方法がベストではないかと考えた。その基準というのは、濡れたアスファルト
の値がベストなのではないでしょうか。マンホールを濡らして摩擦係数を測定したときに濡れた
アスファルトの値を維持できればスリップ事故を起こすことはないであろう。そこで摩擦係数測
定器について株式会社日邦産業さんに問い合わせた。

                   日邦産業株式会社問い合わせ    
                                  2003年2月17日 
                                  話者    開発部 佐伯様
                                  採話者   origin 代表 齋藤 唯

Q.日邦産業さんが、取り扱っている摩擦係数測定機は、マンホール蓋にも適用できますか?

A.できます。

Q.濡れたアスファルトでの摩擦係数はいくらぐらいなのでしょうか?

A.アスファルトは、昔の密粒タイプと最近高速道路などで使われている低騒舗装のタイプで違
うので、一概に言えないが、昔のタイプだと、濡れると約0.2μ(ミュー)くらいだといわれてい
ます。目安として世界的には、0.5μが安全なスリップしない値だといわれています。そして、最
近の低騒舗装の場合は、雨に濡れても0.5μ以上維持できるようになっています。

その他測定器の価格などの話をしたがOPEN価格となっているので興味のある方は問い合わ
せて頂きたい。また測定器は一日レンタル制も実施している。


                      日邦産業株式会社


日之出水道さんの「ASD(anti-slipping desigin)」の技術資料に次のような資料がありました。

摩擦力(滑りにくさ)=摩擦係数×荷重(重さ)
かわいた
コンクリート
かわいた
アスファルト
ぬれた
コンクリート
ぬれた
アスファルト
砂利道
砂の浮いた
道路
固まった
雪上
 摩擦係数

0.75μ−
0.85μ
0.75μ−
0.8μ 
0.6μ−
0.7μ 
0.45−
0.6μ
0.5μ
 0.4μ
 0.15μ 
氷上
0.07μ
  
様々な路面状況下の摩擦係数「バイクと法令」監修:警視庁交通局より。

JIS規格について

JIS(日本工業規格)とは、我が国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化法(昭和24
年)に基づき制定される国家規格である。 JIS規格A5506に下水道用マンホール蓋の規格
が定めてある。しかしそこには摩擦係数の規定やデザインの規定などは定められていない。よ
って自由なデザインが許されている。私はここに最低限守るべき摩擦係数の値を定めるべき
であると考えている。JIS規格は、日本工業標準調査会さんのホームページで閲覧可能なので
ぜひ見て頂きたい。

日本工業標準調査会
                         
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