三菱大夕張鉄道保存会は平成11(1999)年7月の発足以来、月にほぼ1回のペースで保存車両の補修作業を展開する一方、保存車両を地域住民の交流の場とすべく「汽車フェスタ」、「シューパロ展」などを通じ活動を継続して来ました。この間、国道452号線に面する保存車両には多くの観光客が訪れ、客車内のノートには様々な感想が書き残されています。
 平成16年8月には夕張市長の諮問機関「夕張シューパロダム周辺整備検討委員会」が南部地区を含めた周辺整備方針として「巨大ダム建設を契機として、夕張岳の自然や炭鉱などの歴史を資産として守り育てる」ことを諮問しました。これは「炭鉱の歴史資産」である三菱大夕張鉄道の車両を地域の遺産として守り育てる我々の活動が評価されたものと思います。この諮問を具体化すべく更に活動を強化したいものと思いますので、多くの皆様のご指導・ご支援をお願いします。

客車ナハフ1の転覆を契機に車両保存を求める市民や夕張出身者で三菱大夕張鉄道保存会が発足。活動の第一歩として7月18日に開催された「鹿島ふるさと会」で車両の保存の協力を要請した。「学習会」や「廃線跡歩き」「シューパロ展」への参加を通じて保存車両の価値を再認識する一方、客車の屋根補修や保存署名を開始。11月24日には夕張市に署名・要望書を提出、これを受け12月13日には多くの市民が見守るなかナハフ1が夕張市当局により復旧された。


前年の台風で屋根のトタンがはがれてしまっていたオハ1。秋の台風シーズンや冬に備えて、緊急修理を行う。(8月29日)

「三菱大夕張鉄道保存会」および「シューパロ塾」合同の要望書を夕張市長・夕張市議会議長・夕張市教育長に提出。これに対し「議会を通じて善処したい。」との回答を得る。(11月24日)

春より転倒していたナハフ1の復旧作業が夕張市当局によって実現。作業は110tトラッククレーン、40tラフタークレーンの2台のクレーン車により慎重に行われた。(12月13日)

本格的な車両の補修活動を開始。ラッセル車の塗装と客車スハニ6号屋根の防水、塗装・窓枠の補修を重点的に行った。9月には第一回「汽車フェスタ2000」を開催。10月には北海道開拓記念館主催「空知の炭鉱遺跡を訪ねて」の50名一行が見学に訪れた。


ラッセル車キ1の塗装作業。
後日、全ての塗装完了後に表記入れを行い、往年の姿を取り戻した。(6月25日)

「南部汽車フェスタ2000」と称して車両の公開など初のオフィシャルイベントを行う。
のべ50名程の来訪者があり、地元の方々も懐かしそうに見学した。(9月17日)

「南部汽車フェスタ2000」当日、スハニ6の窓やドア、屋根などの修理作業を行う。(9月17日)

「北海道開拓記念館」主催のバス見学会『空知の炭鉱遺跡を訪ねて』の一行が立ち寄り、保存車輌を見学。また、TVの取材も入り、その様子が放映された。
(10月22日)

前年に引続き客車スハニ6号の補修作業を進める一方、大夕張鉄道の主役・石炭貨車セキ1・2の塗装作業を実施。10月に開催された「汽車フェスタ2001」では昭和62年の廃止後、14年の歳月を経て客車スハニ6とラッセル車・キ1に明かりが灯された。また14年2月には読売新聞社北海道支社主催「2001年・北のくらし大賞」奨励賞を受賞した。


セキ2両の塗装(内部及び外部)作業。セキ内部は下が斜面になっているため、かなり不安定な状態での作業となった。(6月24日)

スハニ6の国道側側面のパテ作業。同時に各車両のさび止め処理作業も実施した。(7月22日)

「南部汽車フェスタ2001」を開催。多数の来場者に恵まれ、無事終了。この日に合わせ、キ1のヘッドライトとホームの照明を整備。鉄道廃止以来初の点灯が実現した。(10月13・14日)

三菱大夕張鉄道保存会が読売新聞社北海道支社主催の「2001北のくらし大賞」の奨励賞を受賞した。1月18日の授賞式には奥山会長が代表として出席。

客車スハニ6車内の座席を補修・塗装した。オハ1の窓枠補修に着手する一方、ホームに「南大夕張」の駅名板を復刻、設置した。10月には空知支庁主催「空知炭鉱の街ファンクラブ」バスツアー一行が訪れた。また会員の室蘭工業大学学生が同校の卒業に際し、保存会活動を通じ社会貢献したとして学長より「蘭岳賞」を受賞した。


スハニ6の座席を修復。雨水で腐食した背もたれ部分のニスを塗り直す。また「ポスシール」による屋根の防水シール作業も実施した。(6月23日)

ホーム等車輌周辺の草刈も大事な作業となる。
(7月27日)

「南大夕張駅」の駅名板を修復・設置。また、この日スハニ6の車内灯を整備し、点灯に成功した。
(8月24日)

空知支庁主催の「空知炭鉱の街ファンクラブ」バスツアー一行が見学に訪れ、当会会長が解説を行う。
(10月20日)

所有者の協力により廃客車より部品を調達。客車オハ1屋根の板金補修を実施、車体塗装に着手した。9月の「汽車フェスタ2003」では南部幌南太鼓が披露され11月にはJR北海道主催の「夕張地方私鉄廃線巡りツアー」一行150名が訪れた。


オハ1の屋根補修(板金外注)に先立ち、車両側面の錆落とし、塗装作業等を実施した。(8月30・31日)

「汽車フェスタ2003」を開催。保存車輌前で南部幌南太鼓が披露された。この他、客車内ではNゲージ模型の運転などが行われ多くの人で賑わった。
(9月21日)

「夕張市シルバー人材センター」の皆さんによる奉仕作業。草刈や、車内清掃作業など協力を頂いた。大変綺麗になり、来訪者にも好評を得る。(10月19日)

JR北海道主催「『ぽっぽや号』で行く炭鉱で栄えた夕張地方旧私鉄を巡る旅」ツアー参加者150名が見学に訪れた。(11月16日)

前年に引続きオハ1の車体塗装作業を実施。また客車スハニ6・オハ1の貫通扉を更新した。6月に「夕張鉄道」に関するシンポジウムを開催。7〜8月には「シューパロ塾」による喫茶店『Cafeシューパロ』が開設され、多くの観光客で賑わった。


シンポジウム「北の運炭動脈・夕張鉄道を語る」主催。(6月19日)

オハ1、スハニ6の妻面扉は破損がひどいため新製。塗装を行った。(6月20日)

オハ1の塗装作業。(7月13日)

シューパロ塾による喫茶店「カフェ・シューパロ」がホームと客車内で営業。好評を得た。



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