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Online Medニュース 2014年7月
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7月のニュース

7.30 15:30 2014 薬価改定頻度、事項報告のみ 検討日程は未定(資料付き)

7.30 15:30 2014 改定結果検証調査、同一建物同一日の訪問診療の適正化(資料付き)

7.30 10:45 2014 薬価改定頻度の検討、中医協で議論へ(資料付き)


7.28 23:35 2014 DPC3群の機能評価係数2の拡大、データで検証へ(資料付き)


7.28 19:00 2014 DPCの重症度分類「CCPマトリックス」、7疾患で試行導入へ(資料付き)


7.28 18:30 2014 アステラス、開発最優先品に急性骨髄性白血病のFLT3/AXL阻害剤(資料付き)










7.30 15:30 2014 薬価改定頻度、事項報告のみ 検討日程は未定(資料付き)

中医協総会、必要に応じて議論(中医協情報:薬価改定)

 7月30日の中医協総会で厚生労働省は、「薬価調査・改定の頻度を含めた検討」など、経済財政運営の基本方針、日本再興戦略、規制改革実施計画による検討項目については報告するにとどめた。議論は全く行われなかった。

 終了後の記者ブリーフィングでも厚労省は、「今後、中医協で検討」と位置付けられた「薬価調査・改定の頻度の検討」「長期収載品の薬価見直しの仕組みの効果等の検証」「医薬分業の下での調剤技術料・薬学管理料の妥当性等の検証、リフィル制度等の検討」、また「医薬品・医療機器の保険適用の評価での費用対効果の観点の導入」などについても、具体的な検討日程は固まっていないとした。
 その他の多数の項目については、中医協に関係しそうなものを幅広に取り上げたもので必ずしもすべてが議論しなければならないものではなく、「必要に応じて議論する」ものとの考えを示した。

資料1:「経済財政運営と改革の基本方針2014」「日本再興戦略」改訂2014、「規制改革実施計画」の検討スケジュール(厚労省)
資料2:7.30 中医協総会配布全資料(厚労省)


7.30 15:30 2014 改定結果検証調査、同一建物同一日の訪問診療の適正化(資料付き)

中医協検証部会による26年度調査票を了承(中医協情報:薬価改定)

 7月30日の中医協総会は、平成26年度診療報酬改定の結果検証のための特別調査として今年度中に行う「同一建物同一日の訪問診療等の適正化による影響調査」としての5種類の調査票について厚労省から提示を受け議論、一部修正を加えた上で各委員が持ち回りで確認し、調査を実施することとした。
 調査は、訪問診療の実態調査、訪問看護の実態調査、歯科訪問診療の実態調査、訪問薬剤管理の実態調査、集合住宅における訪問診療等の実態調査の5種類。

資料1:平成26年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の調査票案について(厚労省)
資料2:7.30 中医協総会配布全資料(厚労省)


7.30 10:45 2014 薬価改定頻度の検討、中医協で議論へ(資料付き)

骨太・再興戦略・規制改革3報告による提示課題の審議開始(中医協情報:薬価改定)

 厚生労働省は7月30日の中医協総会に、アベノミクス推進のため政府が閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2014」「日本再興戦略」改訂2014と「規制改革実施計画」で示された検討事項のうち中医協関連部分の項目とその検討スケジュールを提案した。

 基本方針2014に盛り込まれた「薬価調査・改定の頻度の検討」「長期収載品の薬価見直しの仕組みの効果等の検証」「医薬分業の下での調剤技術料・薬学管理料の妥当性等の検証、リフィル制度等の検討」、また「医薬品・医療機器の保険適用の評価での費用対効果の観点の導入」などは、「今後、中医協で検討」と位置付けている。
 「薬価調査・改定の頻度の検討」は、中医協の今後の大きなテーマとなっていく。

資料1:「経済財政運営と改革の基本方針2014」「日本再興戦略」改訂2014、「規制改革実施計画」の検討スケジュール(厚労省)
資料2:7.30 中医協総会配布全資料(厚労省)



7.28 23:35 2014 DPC3群の機能評価係数2の拡大、データで検証へ(資料付き)

精神科のない大学本院などヒアリング実施、激変緩和は中止か(中医協情報:DPC)

 厚労省のDPC評価分科会は7月28日、医療機関群のあり方と調整係数から基礎係数への置き換えの激変緩和措置について議論を進めた。医療機関群では、3群について基礎係数の割合を減らして機能評価係数2の割合を多くすべきとの意見が前回に続いてあり、小山分科会長はデータによる検討を行う必要があるとした。また、1群については一部機能を分院に移して本院で精神科がないなどの問題指摘があり、厚労省はヒアリングを行う必要があるとし了承された。

 3群の評価のあり方ではこれまで、美原記念病院長の美原氏が、専門病院を切り分けて評価すべきと主張し、その中で機能評価係数2による評価はあるものの、基礎係数による評価部分が大きいため、専門病院としての評価は十分でないとし、機能評価係数2の評価割合を多くし、基礎係数の評価割合はより少なくする考え方も示していた。
 これに対し、慶大名誉教授の相川委員はこの日も、3群の細分化には反対しつつ、機能評価係数2による評価を進めることに賛意を示した。
 3群病院である社会医療法人緑壮会理事長の金田委員も、細分化には反対を表明した。
 こうした議論の中で美原委員は「評価されればよい」と細分化にはこだわらない姿勢を示し、「機能評価係数2の割合を高くできれば一番良い」とした。
 これを受け、小山分科会長が「データを見て検討する必要がある」と発言。厚労省は「研究班と相談して考えてみたい」と応じた。何らかのデータを提出する考えだ。

 1群については、相川委員が「精神科を分院に移して本院に精神科のない1群病院がある」「一部機能を分院に移すことで分院は本院に準ずるとして2群病院となり相当の基礎係数を得ることができ、一方で本院はどうかということもある」などと指摘した。
 これに対し厚労省は「ヒアリングの必要がある」との考えを示した。対象病院の選定のための調査を行い、次々回の分科会でヒアリングを行う方向だ。

 基礎係数への置き換えに伴う激変緩和措置については、置き換えによるDPC収入が±2%の範囲内とする措置を2回行ってきた。
 次回改定でも継続して実施すべきか、あるいは継続しないか、を論点として議論。厚労省は、激変緩和は調整係数によって賄ってきたため次回は実施可能だが次々回には財源がなくなると説明した。
 相川委員は、「収束する時期で、それを早くアナウンスすべきだ」と発言。小山分科会長は、医療資源を多く投入した病院は削られてしまうのに対し、「何もしなかった病院」が底上げして評価されることの矛盾を指摘、「そうしたことを考えるべき」と発言した。

資料1:医療機関群のあり方等について(厚労省)
資料2:7.28 DPC分科会配布全資料(厚労省)



7.28 19:00 2014 DPCの重症度分類「CCPマトリックス」、7疾患で試行導入へ(資料付き)

脳血管疾患、肺炎、心不全、結腸直腸がん、リウマチ、糖尿病、卵巣子宮がん(中医協情報:DPC)

 DPCの診断群分類をより精緻化するため、重症度を考慮した評価手法「CCPマトリックス」を導入することについて、厚生労働省はMDCの「01(脳血管疾患)」「04(肺炎)」「05(心不全・虚血性心疾患)」など7疾患に絞り込んで検討を進め、次回改定で試行導入する考え方を7月28日のDPC評価分科会に提案、了承された。

 この秋から、MDC作業班で試行導入する疾患分類で重症度分類のための変数(「手術・処置等2」や「副傷病」の有無などによる)を整備し議論、27年度早々に医療課で対応コードと完成イメージを作成、27年度内にCCPマトリックスを含んだ樹形図と点数表を作成する、というスケジュールだ。

 試行導入する対象疾患は、症例数100例以上のものとすることがこれまでに合意されている。
 今回の検討対象は、「01(脳血管疾患)」「04(肺炎)」「05(心不全、虚血性心疾患)」の3疾患と、「06(結腸・直腸の悪性腫瘍)」「07(リウマチ)」「10(糖尿病)」「12(卵巣・子宮の悪性腫瘍)の4疾患。

 DPCの疾患分類は14桁でコード化されているが、上10桁はこれまで通りツリー図による構造を維持、下4桁でCCPマトリックスによる精緻化を検討する。
 MDC作業班では、臨床家の観点からも検討し、了承を得られたものについて試行導入の対象とする。

 議論では、厚労省医療課が27年度以内に作成する「CCPマトリックスを含んだ樹形図と点数表」に対し、「点数は別として考え方は前倒しで示してほしい」との要望が示された。

参考:重症度を考慮した評価手法(CCP Matrix)の今後の検討方針について(6.23 DPC評価分科会参考資料)(厚労省)
資料1:診断群分類点数表の見直しに係る基本方針について(厚労省)
資料2:7.28 DPC分科会配布全資料(厚労省)



7.28 18:30 2014 アステラス、開発最優先品に急性骨髄性白血病のFLT3/AXL阻害剤(資料)

社内FAST TRACKに指定、経営資源を重点投入(企業ニュース)

 アステラス製薬は7月10日、R&Dの状況を発表、畑中社長は、昨年から取り組んでいる新薬創出力強化の一環として、有望な開発品をより多く後期のステージに持っていくため「FASTENプロジェクト」を開始し、「経営資源を重点的に投入する」対象とする「FAST TRACK」に急性骨髄性白血病をターゲットとする「ASP2215」を第1号として位置づけたことを明らかにした。

 ASP2215は、FLT3/AXL阻害剤で、FLT3とAXLを強力に阻害し、FLT3−ITDとD835変異を有する急性骨髄性白血病モデルで、優れた抗白血病活性を示したという。
 また、急性骨髄性白血病のFLT3変異担がんモデルで、ASP2215は6mg/坩幣紊1日1回投与で28日後に腫瘍を完全に消失させた。
 ASP2215は現在、フェーズ1の段階。

 FASTENプロジェクトでは、FAST TRACKのほかに、「最速POC」を目指す「NEW STNDARD TRACK」、また、外部活用とする「Ex.TRACK」を設定、各開発品をそれぞれに分類して、全体として「有望な開発品をより多く後期のステージに持っていく」ことを目指す。
 FAST TRACKの指定は、提案された候補品について、候補品自体の力と開発の競合状況などを考慮して、畑中社長を含む3人のマネージャーで決定する。

資料:2014年度 R&Dミーティング(アステラス製薬)