音楽用語集

譜例集

ここでは楽譜上に出てくる記号について説明します。各譜例は上が記譜法、下が奏法となっています。

装飾音符

装飾分音符には前打音、後打音、複打音の3種類に分けることができます。譜例として以下のものを上げますが、テンポによって装飾分音符の長さが長くなったり短くなったりします。解釈の問題にもなり、一概に決めることができないため必ずしも譜例の通りになるとは限りません。

長前打音
長前打音
短前打音
短前打音
複前打音
複前打音
後打音
後打音

装飾記号

ここではターンとモルデントの解説をします。ターンの基本的な動きとして譜例の一番左があります。この動きさえ覚えてしまえば、あとはシャープやフラットが付いたり、2音間にある場合は2音を滑らかにつなぐ、程度に思っておけば大丈夫です。ターンの印が鏡文字になっていたり、縦線が入っていたり、倒立した状態ならば回転ターンです。
モルデントは一瞬、一音だけ音を上げます。縦棒が入っていたらば一音下げて演奏します。

ターン
ターン
回転ターン
回転ターン
モルデント
モルデント

オクターブ関係

音符の可読性を上げるため、高い音に関しては「8va」という記号を用いて1オクターブ下げて記述することができます。他にも「8va alta」や「8」だけの場合もあります。いずれにせよ音符より上にあることがポイントです。また、譜面より1オクターブ下げて演奏するためには「8va bassa」や「8va」、「8」という記号を使います。ただし、必ず音符より下に記述します。(そうすることにより「8va alta」と区別します。)
オクターブ上の音と同時に演奏するには「Coll'8va」を、2オクターブ上の音で演奏するには「15ma」という記号をそれぞれ使います。

8va 8va Coll'8va 15ma 8va bassa

その他

ポルタメントは音を滑らかに変化させる奏法です。グリッサンドとは違いますので注意が必要です。アルペジオはピアノやハープが得意としますが、和音を下から順に鳴らしていきます。譜例にはありませんが、もしも下矢印が付いていたら高い音から順にならします。
トレモロは、斜め線の本数が1本なら8分音符で、2本なら16分音符で、3本なら32分音符で、それぞれ演奏します。ただ、テンポが速く正確に刻めないときは正確に回数を入れる必要はありません。反復記号は完全に同じことを繰り返すときに使い、similarは「stacc.」や「ten.」など音は違っても同様に奏する場合に用います。

ポルタメント
ポルタメント
アルペジオ
アルペジオ
トレモロ
トレモロ
反復記号
反復記号
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音部記号

代表的な音部記号として左から順番に「ト音記号」「ハ音記号(ソプラノ記号、メゾソプラノ記号、テノール記号)」「ヘ音記号」です。ハ音記号は第3線にその中心をもってくるアルト記号が他にあります。それぞれ全音符が書いてある箇所が「ド」の音を示しています。
なお、ト音記号は書き始めの位置がト音(ソ)、ハ音記号はその中心がハ音(ド)、ヘ音記号は「:」の中心位置がへ音(ファ)となっていて、音部記号の呼び方の由来となっています。なので最後に記述するようなト音記号でも全音符の位置がドとなります。(こんなト音記号は存在しませんが…)

音部記号 存在しないト音記号