Seashoreを日本語化する
2007年10月5日掲載 

 また日本語化か!とお思いでしょうがまた日本語化に関する話題です。
今回は8月のトップページに書いたSeashoreというソフトのローカライズです。

 SeashoreはGimpベースの簡易な画像処理ソフトで、Gimpとは違ってOSXネイティブで動作します。
どんなソフトかというと、フォトショップよりは簡素だけどもMSペイントよりは多機能という感じの物です。
MacにはMSペイントのようなソフトが標準でついていないので、かわりに入れておくとちょっと落書きしたいなあ というときにサッと立ち上げられて便利です。

「〜ベース」の恩恵

 さて、日本語化していく訳ですが、今回は規模が大きい割にはFstreamみたいに余り悩まなくても良さそうです。
どうしてかというと、お手本が既にあるからです。

 上にも書きましたがこのソフトはGimpベースなのでその元であるGimpに多少共通した部分があり、それを参考にしながら訳す事が出来ます。

 今回はX11で動くgimp.appをお手本に訳していきます。
しかしながらオリジナルの部分も多少あるので、そこらへんでやっぱり悩む事になりますが…。

◆GimpとSeashoreの共通部分
 文章で長々解説するよりも見た方が早いでしょう。
赤枠で囲んだ部分は大体両者とも共通している箇所です。
一部片方にしかない機能などがありますが、そういったものは無視して訳します。

Seashore共通部分
  • A/a:メニューバー
     メニューバーは、Gimpではaの部分とカンバスウィンドウ上で右クリックすると出てくる メニューが共通部分を内包しています。
  • B/b:ツールバー/ダイアログ
     画像処理ソフトの肝(?)、ツールバーはbの部分。SeashoreはGimpよりもツールが減っています。 ツールチップを訳すくらいなので手を入れなくても問題ないと思います。
  • C/c:オプションウィンドウ/ダイアログ
     各ツールに対応したオプションが表示されるウィンドウです。Gimpではダイアログと呼ばれています。
    ツールを切り替えつつ対応したパーツを参照していきます。
    Seashoreではこのウィンドウにブラシとテクスチャが統合されているので、eの下にあるウィンドウも参考に なるかもしれません。
  • D/d:レイヤーオプション
     レイヤーの合成方法、不透明度、チャンネル(どういう機能なのかよくわからない)などを設定します。 Gimpではdの部分。両者とも大体共通していますが、Seashoreにはサムネイルの大きさを変えたり出来る メニューがありません。
  • E/e:レイヤーの追加・移動・削除ツール
     レイヤーを追加したり重なっている順番を変えたりするツールです。ここもツールチップを訳すだけです。
Gimp


言語リソースのひな形を作り作業開始

 ひな形の作り方は最初のFstreamのページをみてください。
主に編集するファイルは以下の通りです。

◆編集するファイル
 CocoaContent.nib
 Localizable.srtrings
 MainMenu.nib
 SeaDocument.nib
 SVGContent.nib

 …と、lprojフォルダ内に入っているStringsとnibファイルのほとんどをいじります。 stringsファイルの編集時には前回のFstreamのページを参考にして下準備しておいてください。

◆各ファイルの詳細
CocoaContent.nib
どういう役割の物なのかいまいちわからないファイルです。
実行したアプリケーションから探してもこのパーツは見つけられませんでした。
Panel
何のウィンドウなのかよくわかりません。多分印刷関連のものだと思います。

Localizable.strings
アップデートウィンドウやその他の警告メッセージ、各ウィンドウの細々したキャプションが 記述されているようです。文字コードをUnicode(UTF-8)に変更してから編集します。

MainMenu.nib
メニューバーや画像ウィンドウ以外のウィンドウに関するパーツがあります。
編集する箇所が一番多いファイルです。
MainMenuメニューバー
Layers Winレイヤーウィンドウ
Toolbar Winツールバーウィンドウ
Buckert Optionsバケツ(塗りつぶし)ツールのオプションウィンドウ
Pencil Options鉛筆ツールのオプションウィンドウ
Brush Options筆ツールのオプションウィンドウ
Zoom Options虫眼鏡ツールのオプションウィンドウ
Position Oputions視点移動ツールのオプションウィンドウ
Blank Viewカンバスがないときのオプションウィンドウ
Instant Help Window(?)インスタントヘルプウィンドウ
Settings Winレイヤー設定ウィンドウ
Text Options文字入力ツールのオプションウィンドウ
Info Win情報ウィンドウ
Gradient Optionsグラデーションツールのオプションウィンドウ
Warning Win警告メッセージのウィンドウ
Rect Select Options長方形選択ツールのオプションウィンドウ
Preferences Win環境設定ウィンドウ
Eraser Options消しゴムツールのオプションウィンドウ
options/brushes/textures windowツールオプション・ブラシなどが表示されるウィンドウ
Smudge Options指先ツールのオプションウィンドウ
Aspect Ratio(?)アスペクト比の指定
Clone Optionsスタンプツールのオプションウィンドウ
Aspect Ratio II(?)アスペクト比の指定
Ellipse Select Options楕円選択ツールのオプションウィンドウ
Polygon Lasso Options多角形選択ツールのオプションウィンドウ
General Prefs環境設定ウィンドウの一般タブ
New Prefs環境設定ウィンドウの新しい画像タブ
New Image新規画像の設定ウィンドウ

SeaDocument.nib
主に画像ウィンドウに表示されるシートウィンドウなどがあります。
Accessory View別名で保存や書き出しする際のフォーマット選択
Resolution画像ウィンドウに表示される解像度設定シートウィンドウ
Marginsキャンバスの大きさを変更するシートウィンドウ
Scaleピクセルサイズを変更するためのシートウィンドウ
Insart Textテキストを画像に挿入するためのシートウィンドウ
Jpeg OptionJpeg書き出しオプション
Texture Exportテクスチャ書き出しウィンドウ
TIFF OptionsTIFF書き出しオプション
Rotate画像の回転オプション
JP2 OptionsJPEG2000用の書き出しオプション

SVGContent.nib
SVGファイルの読み込みに関する設定ウィンドウなどがあります。
SVGファイルの読み込みはSeashoreのサイトにあるSVGインポータをインストールすると出来るようになります。
Seashore本体には含まれていないので個別にインストールする必要があります。
SVG LoadSVGファイル展開中に表示されるウィンドウ
Scaling読み込むSVGファイルのスケールを指定するウィンドウ

 これらを編集すれば、普段使いには十分な日本語のSeashoreが出来上がります。
画像処理ソフト特有の言い回しをどう噛み砕いて訳すかが難しいところですが、自分で使ったときにわかるように訳せればそれで良いと思います。

おまけ

 そんなこんなで一応区切りをつけましたが、まだ多少訳しきれていない部分もあったりします。“効果”メニューのBlurやらColourやらEnhanceの辺りがそれです。
そんな不完全な日本語リソースをまたおいておきます。

Seashore0.1.9日本語リソースをダウンロード
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