トラクターの電装まわり6

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クボタ・トラクタKL30で、エンジンがかかりません。

メータ・パネルに電気は点くのですが、キーSWを回す(セル位置)と電気が消える症状です。

とりあえずバッテリ・ターミナルの緩みを確認してみると、マイナス側のバッテリ・ターミナルが割れています。

これが原因で、単純に接触不良ですね。

バッテリ・ターミナルを外して交換します。

当然、バッテリ・マイナス・ケーブルASSY(純正部品)で交換したほうが良いのですが、市販されているバッテリ・ターミナルを持って来ているのでこれを取り付けます。

急ぎなので、これで対処します。

バッテリ・ターミナルを切断し、ケーブルの被覆を15㎜くらい剥きます。

持ってきたDタイプのバッテリ・ターミナルを取り付けます。

左写真で分かると思いますが、目一杯ボルトを締めているにもかかわらず線が抜けてしまいそうです。

より線全体をはんだ付けして肉厚にします。

褒められたやり方ではありませんが、こういうのもありです。

これで接触不良の心配もなく、しっかり押える事が出来ます。

バッテリ・ケーブルを引いて抜けないか確認したところ、大丈夫だと判断出来たので良しとします。

折角なので、丸型端子の両面とトラクタ側の端子接合面をヤスリなどでしっかり磨いておきます。

端子接合面の錆びによる接触不良は、特に古いトラクタや保管の悪いトラクタでは普通に起こり得ます。

そうなると大抵の場合、セル・モータが回らないどころかメータ・パネルに電気すら点きません。





日立トラクタT240Sで、倍速が働きません。

AD倍速を入れると、メータ・パネルの倍速とADのランプがゆっくり点滅します。

このトラクタでは、車速センサの断線や切れ角センサの不良を示唆する反応です。

とりあえず目視で切れ角センサ回りを確認し、断線はなく作動ロッドの曲がりと脱落もなかったので、微調整モードで書き換えを行ったところ、異常を表す22回点滅のエラーが出て正常に書き換え出来ませんでした。

長い点滅が2回と短い点滅2回で22回を表しています。

22回点滅は切れ角センサの不良を示唆しているので、まずは切れ角センサを外します。

切れ角センサはオルタネータの下あたり、ファン・ベルトに沿って下を覗き込んでいくと見つかります。

切れ角センサを外すには、先にマフラとオルタネータを外す必要があります。

ピットマン・アームから、切れ角センサの作動ロッドを外します。

割りピンと平座を外すだけです。

頭部10㎜の固定ボルト2本を外し、切れ角センサを取付板ごと外します。

切れ角センサは、左写真のような状態で外れてきます。

カプラを外します。

キーSWをONにし、DC5Vの電圧がきている事を確認出来たので、切れ角センサの故障という事になります。

カプラの接触不良の可能性もありますが、状態を見る限り考え難いです。

切れ角センサだけを交換します。

後は、外した順番とは逆の順番に組み付けていきます。

切れ角センサの交換を終えたら、微調整モードに入り、直進位置で切れ角センサがマイコンに返す電圧(基準値)をマイコンに記憶させます。

このトラクタの微調整データの書き込みは、クボタ・トラクタのKT210~300と同じです。

前輪を直進状態にした後、AD倍速スイッチを押しながらキーSWをONにする事で微調整モードに入ります。

メータ・パネルの倍速ランプが一度点灯し消灯したら、AD倍速スイッチから手を離します。

この後、エラーが無い事を示している倍速ランプの連続点灯があったのでOKです。

切れ角センサを交換する前は、ここでエラーを示す22回の点滅がありました。

AD倍速スイッチを3秒以上押し続け、再び倍速ランプが連続点灯し正常書き込み完了です。

キーSWを切ります。





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