トラクターのエンジンまわり3

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イセキ・トラクタTF23Fで、ラジエータのコアから水が漏れています。

ラジエータを取り外す必要があるので、ドレン・ボルトを取り外し冷却水を抜きます。

ドレン・ボルトは、エンジン・フレームの右側にある白いプラスチックの蝶ボルトです。

ゴム・バンドを外しエア・クリーナをずらして、ファン・カバーの固定ボルト(頭部10㎜正ネジ)4本 と、左右の側板にあるラジエータの固定ボルト(頭部12㎜正ネジ)4本を取り外します。

循環ホース(アッパ・ホース、ロア・ホース大小)を取り外します。

固定バンドのボルト(ネジ)を十分に緩め、ウォータ・ポンプ・プライヤなどを使いバンドのへばり付きを取ります。

ロア・ホースは狭くて外し難いので、左写真のように大きいマイナス・ドライバの先端を使って、ホースを起こすなどして少しづつ抜いていきます。

ラジエータを取り外します。

ファン・カバーはエンジン側に倒しておきます。

コア交換した修理後のラジエータです。

見た目は新品みたいです。

ラジエータを取り付けます。

防塵カバーを入れたまま取り付けると、バッテリと接触してもフィンを傷つけずに行えると思います。

最後は、冷却水(LLC+水)を入れてエア抜きする通常の手順で完了です。






クボタ・トラクタGB16で、エンジンがかかりそうでかかりません。

具体的な症状は、セル・モータを回している時だけエンジンが「ブゥオーン」とかかるだけです。

燃料系のトラブルに思えそうですが、停止ソレノイドの故障でした。

通常、ディーゼル・エンジンで使われる停止ソレノイドは、停止ソレノイドが働かないと一切エンジンがかからないものなので、ある意味異質な症状です。

コネクタと固定ボルト(頭部10㎜)2本を外し、停止ソレノイドを取り外します。

キーONにしてコネクタ出力12Vをサーキット・テスタで確認出来た事と、停止ソレノイドを外した状態でエンジンを始動出来た事で、停止ソレノイドの故障と確定です。

エンジンを止めるには、そのまま停止ソレノイドをはめるだけです。

汚れは拭いてあります。

新品の停止ソレノイドを取り付け、エンジンの始動と停止が出来る事を確認出来ました。

ちなみに、このトラクタの停止ソレノイドは、キーONで「カチッ」と動作音が鳴らない(聞こえ難い)タイプです。

セル・モータを回した時だけエンジンがかかる症状になったのは、キーSWがセル位置の時は停止ソレノイドが働くが、キーSWがON位置の時には停止ソレノイドが働かず心棒が戻ってしまう(出てしまう)からでしょう。



:追加

数ヶ月後、再び同じ症状でエンジンがかからないとの事です。

前回、違和感を覚えながらも忙しいせいもあって停止ソレノイドの故障(サーキット・テスタで抵抗も確認もぜず)と簡単に断定してしまいましたが、間違っていました。

この症状で疑わしいのはスタータ・スイッチ(キーSW)なので、スタータ・スイッチを外して導通試験をしたのですが、サーキット・テスタ上では問題ありませんでした。しかし、ここに落とし穴がありました。

何回か導通試験していると、キーONの位置で僅かでもキーに触れると導通不良になる時があるのです。

つまり、内部接点が接触不良になっていたという事です。

スタータ・スイッチは新品に交換するしかありません。

スタータ・スイッチの接点は大電流をON/OFFするので、いくら耐圧があっても消耗していきます。

前回、最初にキーON時の停止ソレノイド元のコネクタ出力12Vを確認出来て、その次に停止ソレノイドを交換してエンジンがかかってしまったのは偶々で、その時は接触不良の症状が出なかっただけという事ですね。





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