田植機の動力伝達関係2

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クボタ田植機SPJ400で、走行できない症状です。

低速と高速のどちらも前後進できない状態ですが、エンジン回転を全開にすると僅かに進みます。

まずは、ベルト・カバーを外してミッション・ベルトの確認です。

低速と高速のどちらも確実に切換が出来て、ともにミッション・ベルトはしっかり張り滑る感じではないです。

エンジンを始動し回転具合を確認してみると、ミッション・プーリは回っていますが、軸(シャフト)が回っていません。

という事で、ミッション・プーリを外して確認します。

プーリの抜け止めボルト(頭部12㎜)を外します。

シャフトが共回りするので、電動インパクト・レンチを使って一気にトルクをかけないと外せません。

ミッション・ベルトを外します。

手でミッション・プ-リを回してみると、シャフトは止まったままです。

がたつきが酷いので、シャフトの摩耗が気になります。

手でミッション・プーリを引き抜こうとしても、引っ掛かって外れてきません。

頭部10㎜の固定ボルト4本を外し、プーリを外します。

プーリ・ボスだけになったので、後はギヤ・プーラで外します。

シャフトのボルト穴を保護するため、どうでも良いナットを入れてギヤ・プーラをかけます。

スプラインなので、特に最初は溝と溝が合いそうな位置を探りながら、慎重に引き抜く必要があります。

ギヤ・プーラのボルトが楽に回りません。

ボルトをある程度回しギヤ・プーラが効いたところで、ハンマでボルトの頭を叩いて衝撃を与えます。

その後ボルトを回し、プーリ・ボスはどうにか外れてきました。

シャフト側のスプライン溝は幸い生き残っている!?ので、摩耗具合はともかくこのままいきます。

交換となるとミッションを割らないといけませんので…。

プーリ・ボス側のスプライン溝は削れて無くなっています。

これでは動力伝達が出来ません。

珍しい症状ですが、時にはこんな事も起こり得るものですかな…。

このプーリ・ボスだけを交換し、良しとします。

一応、新品のプーリ・ボスは、スプライン溝に緩み止め剤を塗付してから取り付けます。





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