田植機の足まわり3

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ミツビシ田植機MPR55で、左旋回がスムーズに出来ない症状です。
古い機械ですが直します。

実際に運転してみると、左のブレーキ・プダルを踏み込んでも左のサイド・クラッチが切れません。
サイド・クラッチ・ロッドの遊びが異常に大きくなっていた(異常を感じ)ので、後車軸ケースを分解します。

最初にブレーキ蓋を外して、ブレーキ・ドラムを外す必要があります。
ブレーキ・シューはまだ使えそうです。

左写真で分かるように赤錆まるけですが、掃除すれば大丈夫です。

後車軸ケースを分解してみると、クラッチ・アーム軸にあるベアリングの外輪がありません。

これでは、サイド・クラッチが作動しないはずです。
また、サイド・クラッチ・ロッドの遊びも大きいはずです。

旋回できない原因はこのベアリングの破損ですが、折角なのでサイド・クラッチのディスク・プレートのフェーシングが剥離していないか確認します。

サイド・クラッチを分解するには、ケースから見えている穴用スナップ・リングを外す必要があります。

強力な皿バネでワッシャを外側に押しているので、穴用スナップ・リングは簡単に外れません。
したがって、ワッシャを内側に押し込んでおいて穴用スナップ・リングを外します。

ワッシャだけを押し込むため、鉄パイプで適当に専用工具を自作します。

左写真のように自作の専用工具で挟んだサイド・クラッチを油圧ジャッキの上に載せて、トラクタの前部をジャッキ・アップします。

ジャッキ・アップすると言っても、トラクタの前部を持ち上げる訳ではありません。
この方法でワッシャだけを押し込むのです。

ワッシャと穴用スナップ・リングとの間に遊びが出来たら、穴用スナップ・リングを外します。

穴用スナップ・リングを外したら皿バネが外れます。

このサイド・クラッチは左写真で分かるように、ボスが外側に動いた時にクラッチが切れるようになっています。

ディスク・プレートとセパレータ・プレートをごっそり外します。

ディスク・プレートを1枚1枚順番に確認します。

結果、フェーシングの状態は問題ありませんでした。





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