田植機のエンジンまわり3

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クボタ田植機NSU67で、ラジエータの下あたりから冷却水が漏れてきます。

下から覗き込んでみると、ラジエータではなく、ウォータ・ポンプから漏れている可能性が高いと予想がつきました。

この田植機の場合、ウォータ・ポンプから冷却水が漏れているかどうかは、タイミング・ベルト・カバーを外さないと確認出来ません。

タイミング・ベルト・カバーを外すには、まずラジエータを外します。

その前に冷却水を抜いて、ラジエータ前の踏み台などを外します。

ラジエータを外します。

ラジエータの材質がアルミで軟らかいので、ラジエータ・ホースを外す時にホース差込口を変形させないように注意します。

また、ラジエータのロア・タンク前に燃料管が通っているので、これを外さなければいけませんが、外したらピンク・チューブを左写真のように被せておきます。

燃料ホース側には、適当なピンを差し込んで栓をしておきます。

外したラジエータです。

仮に、ホース差込口が変形してしまったら、ポンプ・プライヤなどで修正しておきます。

冷却ファンとタイミング・ベルト・カバーを外します。

分解前に目視で確認した時、ちょうどクランク・プーリの下あたりから漏れていましたが、漏れた冷却水は既に乾いてしまっています。

クランク・プーリ回りに発生している赤錆は、ウォータ・ポンプから漏れた冷却水が原因だと予想がつきます。

タイミング・ベルトを外します。

左写真で分かると思いますが、このタイミング・ベルトには回転方向の指示があります。

取り付ける時は、合いマークと共に回転方向にも気をつけなければいけません。

ちなみに、左写真でテンション・プーリ回りが濡れているのは、冷却水ではなくボルトやナットに吹き付けた潤滑剤の跡です。

カム・プーリを外し、ウォータ・ポンプを外します。

ウォータ・ポンプの固定ボルト(頭部10㎜)を全て外したら、ハンマでプーリを軽く叩くだけで、大抵は接合面に隙間が出来るので簡単に外せます。

接合面に隙間が生まれない場合は、当然、スクレーパやマイナス・ドライバを接合面にハンマを使って打ち込みます。

その時は、エンジン側のウォータ・ポンプ接合面を傷付けないように注意します。

へばり付いているパッキンをスクレーパで剥ぎ取ります。

当然、パッキンは交換です。

水漏れが発生するのは、殆どがウォータ・ポンプの冷却ファン軸からです。

冷却ファン軸のベアリングとメカニカル・シールを交換すれば良いのですが、通常、ウォータ・ポンプASSYでの交換になります。

左写真の状態がウォータ・ポンプASSYです。

ウォータ・ポンプASSYを取り付けたら、タイミング・ベルトを取り付けます。

クランク・プーリの「▲」マークをクランクケース・カバーの「l」マーク、カム・プーリの「●」マークをベルト・カバー・サポートの「l」マークに合わせます。

この状態で、クランク・プーリの「●」マークにタイミング・ベルトの白線マークを合わせます。

そして、カム・プーリの「●」マークにタイミング・ベルトの白点線マークを合わせます。

白線マークと白点線マークは、タイミング・ベルトの背側にあります。

フライホイールをエンジンの回転方向に2~3回転程ゆっくり回したら、テンション・プーリでベルトを適正に張り、ナットとボルトで固定します。

全て元に戻したら、冷却水を入れ、エア抜きの確認をすればOKです。





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