コンバインの刈取搬送3

農業機械の簡単メンテナンスTOPへ戻る





クボタ・コンバインSR40で、刈取部を分離します。

当たり前ですが平坦な場所で行います。

モンロ使用のコンバインなので、エンジンを始動し機体を最上昇させます。
後々、分離した刈取部の整備をし易くするためです。

モンロ無しならそのままで構いません。

これから説明する方法と手順は、メーカが指定するものとは幾分異なります。

また、防塵カバーが無いタイプの説明なので、防塵カバーがあるタイプは防塵カバーの連結部を外します。

左写真のように、刈取部のデバイダ下にジャッキを入れます。

全体をなるべく均等に持ち上げるため長い角材を使います。

エンジンを停止し、油圧シリンダとの固定ピンを外します。
熱し跡は関係ないので無視してください。

低くてやり難い場合は、刈取部を上げて前項のようにジャッキをかけます。
そして、少しだけジャッキを効かせます。

少しだけジャッキを効かせるのは、ピンにかかっている荷重を逃がして楽にピンを抜くためです。

固定ピンを抜いたらジャッキを適当に下げ(最下位置でOK)、エンジンを始動し操作レバーを倒して刈取部を下げます。
そしてエンジンを停止し、前項の写真のようにします。

上部の連結ピンも外します。

兼用で留めてあるの刈高さセンサの金具は、外したらそのままで構いません。

キーSWをONにして、扱ぎ深さチェーンを一番下がった状態(浅扱ぎ)にしておきます。

刈取部を分離した状態において、個人的には扱ぎ深さチェーンは最も下がった状態が一番整備し易いと思います。

刈取部の配線コネクタと配油管を外します。

配油管ジョイント・ユニットの接続は頭部17㎜の樹脂ナットです。

コネクタ(2個)を外すとメータ・パネルにチェック・ランプが点きますが、何の故障でもないので心配要りません。
また、前項の刈高さセンサの金具を外しても点きます。

純正の専用スタンドがありますが、ここでは使わず行います。

専用スタンドの代わりに油圧ジャッキを使います。

左写真で示している位置にジャッキをかけてありますが、専用スタンドを使う場合と大体同じ位置です。

ジャッキ・アップ・ポイントは他のところでも構いませんが、刈取部全体を3点(デバイダ下、左右フレーム下)で支えるので、要は強そうなところを選べばいいと思います。

右側(フレーム右端)にも同じようにジャッキをかけます。

いよいよ刈取部(フレーム全体)を支えている軸受けの固定ボルト(頭部19㎜)を外します。

軸受けは左右にあるので、外さなければいけない固定ボルトは2本です。

左写真は、右側の軸受け固定ボルトを外して軸受けを開いた後ですが、ボルトの取り外しは運転席側、扱ぎ深さチェーン側のどちらからでも出来ます。

序でに刈取ベルトを外しておきます。
横に避けておくだけで構いません。

足元にある刈取自動レバーが入っていると、刈取ベルトが張ってしまうので切っておきます。

左側の軸受け固定ボルト(頭部19㎜)を外したら、左写真のように適当な長ボルトを使って軸受けが閉じないようにしておきます。

エンジンを始動しゆっくり後進します。

軸受けから支軸が離れていくことを確認します。

少し後進したら一旦停まり、下に降りて全体を見渡します。
何も引っ掛かっていないか、また障害物はないか確認します。

運転席から降りる時は、主変速レバーを停止にするだけではなく、必ず副変速レバーをニュートラルにするか駐車ブレーキをかけるかします。
むしろエンジンを停止するのが一番安全です。

主変速レバーを停止にしただけでは、HSTの特性上じわりと動く可能性があります。

問題なければ、再度運転席に乗り込み後進させます。
何も無いと分かっていても必ず確認することが大事です。

完全に分離した状態です。

ちなみにこのコンバインは、刈取部を外さないとミッション・ベルトも脱穀入力ベルトも交換できません。

最初にカバー類を全て外してから行いましたが、外さなくても刈取部を分離できます。

この状態にすると格段に整備し易くなりますが、突起物などで顔や頭をぶつけないように気を付けます。

万が一倒れるといけないので、角材を使って保険をかけておきます。

この後は装着です。





フィード・チェーンへのガイド棒は、上に上げてテープや紐を使い固定しておきます。

これをやっておかないと、装着時にガイド棒先端がフィード・チェーンのリンク間に挟まります。

そして、機体側の扱ぎ胴を上げておきます。

これはガイド棒がフィード・チェーンの上にあるレールに接触しないようにするためです。

左右両方の軸受けにグリースを塗付しておきます。

エンジンを始動しゆっくり前進します。

支軸と軸受けの位置を合わせて真っ直ぐ前進します。

支軸と軸受けの距離が左右で異なっていたら、必ずやり直します。

支軸の高さに関しては当たり前ですが、ジャッキを上下させていなければ分離時と高さは変わっていないので、そのまま前進すれば軸受けに支軸が収まるはずです。

刈取プーリが左写真の位置くらいに近づいたら、一旦停車させてから下に降りて全体を見渡します。
何も引っ掛かっていないか、また障害物はないか確認します。

分離時と同じように、何も障害がないと分かっていても必ず降りて確認することが大事です。

再度運転席に乗り込み、刈取ベルトを手でかわしたらゆっくり前進していきます。

少し前進したら再び停車させてから下に降りて、左写真のように支軸が軸受けに真っ直ぐ向かっているか確認します。

高さが合っていない場合は、刈取部の左右のジャッキを上げ下げして調整します。

支軸と軸受けの距離と高さが左右で合っていない状態では、無理やり前進しても絶対に入りません。
刈取部のジャッキが外れて危険なだけです。

集中する時間帯なので、慌てず慎重に行います。

左右の軸受けに支軸がある程度入ったら、軸受けを閉じます。

左右のどちらか片方の軸受けに、固定ボルトを取り付けます。

ボルトを取り付ける前に軸受けがぴったり閉じる事は少ないので、左写真くらいの閉じ具合で固定ボルトを取り付けてしまいます。

手で固定ボルトを回してねじ山をある程度くい始めたら、工具を使いボルトの力で軸受けを閉じていきます。
いきなり工具で無理に回してはいけません。

まだ、反対側の軸受け固定ボルトを取り付けていないので、外れない程度に締めておくだけで構いません。

左右どちらかの軸受けをある程度閉じることができれば、後は簡単です。

左写真のように左側の軸受けをある程度閉じることが出来たので、右側軸受けの閉じ具合が悪くて固定ボルトが取り付けられなくても修正は簡単です。

その方法は、デバイダを手で持って刈取フレーム全体を修正したい方に動かすだけです。
腕力はそんなに要りません。

微妙に高さが合っていないのなら、ジャッキを上下させればいいわけです。






安全のためエンジンを停止します。

右側の軸受けを閉じた後、刈取ベルトを刈取プーリにかけます。

固定ボルトを取り付けます。

運転席側から行っています。

左右の軸受け固定ボルト(頭部19㎜)をしっかり締め付けます。

左写真は、扱ぎ深さチェーンの上あたりから手を入れて締め付けています。

左写真のように軸受けが完全に閉じている事を確認します。

上部の連結ピンを取り付けます。

刈高さセンサ金具の折れ向きを間違えないように気を付けます。

油圧シリンダとの固定ピンを取り付けます。

外す時の要領と同じですが、デバイダ下にかけてあるジャッキを調整して穴位置を合わせます。

固定ピンを取り付けたら、デバイダ下にかけてあるジャッキを外します。

この作業と関係ないですが、序でだったので熱し跡を塗装しておきました。

配線コネクタと配油管を接続します。

配線コネクタを接続すれば、メータ・パネルのチェック・ランプは消えます。

後は、ガイド棒のテープを外して装着完了です。

刈取部の脱着は、開閉するタイプを除けばどのコンバインも似たよなものですね。





過去の記載 / その他の記載