コンバインの動力伝達関係2

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クボタ・コンバインSR40で、カム(ワンウェイ)・クラッチの交換です。

刈取作業中、刈取部全体(刈取、搬送)が動かなくなったらカム・クラッチが滑っている可能性大です。

刈取部を外さないと出来ない作業なので、まずは刈取部を外します。

ミッション駆動ベルトと刈取駆動ベルトを外します。

カム・クラッチは、刈取部を作動させているプーリ(カム・クラッチ・プーリ)の中に組み込まれています。

カム・クラッチ・プーリのプラグを外すとベアリングが見えてきます。

カム・クラッチ・プーリを外すには、手前のHSTプーリが邪魔になります。

したがって、HSTプーリを外します。

軸用スナップ・リングを外したら、ギヤ・プーラを使ってカム・クラッチ・プーリを外します。

カム・クラッチ・プーリを外すと出力軸が剥き出しになります。

この出力軸は、前進時に左回転し後進時に右回転しますが、カム・クラッチ・プーリを取り付けると前進時の左回転のみ動力が伝わる仕組みになっています。

つまり、プーリは前進時のみ回転するので、刈取作業は前進時しか出来ないということです。

したがって、後進時に刈取レバーを入れても刈取部は作動しません。

カム・クラッチ・プーリの裏側からオイル・シールとベアリングを取り外すと、カム・クラッチが姿を現します。

側板の矢印は、外輪の噛み合い方向を示しています。
また、出力軸の空転方向を指しています。

出力軸の空転方向とは後進時の右回転です。

カム・クラッチ・プーリは、左写真の部品で構成されています。

交換目安は600時間です。

現場で簡単に交換とはいかないので、クラッチが滑る前に早めに交換しておくのが賢明ですね。

左側のものが新品のカム・クラッチです。

プーリへの組み付けは、向きを間違えないように気を付けます。
矢印がある面がプーリの裏側を向くように取り付けます。

カム・クラッチ・プーリを出力軸に取り付ける時は、プーリの空転方向に回しながら樹脂ハンマで軽く叩いて取り付けます。

この場合、左に回すと空転するので左に回しながら打ち込んでいきます。

ベアリングがある分、多少は力強く打ち込む必要があります。





クボタ・コンバインARN570のカム・クラッチ交換です。

前項のSR型と同じように、HSTプーリが邪魔になるので取り外す必要があります。

カム・クラッチの交換は、AR型以降とても簡単になりました。

部品発注がカム・クラッチ・プーリASSYになったので、カム・クラッチ・プーリを分解する必要がありません。

ごっそり交換するだけです。

取扱説明書では、交換目安が1000時間になっています。

カム・クラッチ・プーリを交換し、取り外した部品を取り付けたところです。

ミッション駆動ベルトの張り調整もしっかり行っておきます。





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