コンバインの足まわり5

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クボタ・コンバインARN698で、トラック・フレームのオーバホールです。

トラック・フレームのオーバホールと言っても、主にトラック・ローラのベアリングとフローティング・シールの交換です。

一部のトラック・ローラに酷いガタつきが見られるので、一筋縄では行かない予感がします。


機体フレーム中央のジャッキ・アップ・ポイントです。

正確には、左右の駆動スプロケットのすぐ内側にある主フレームが正規のジャッキ・アップ・ポイントですが、そこに入れる場合ジャッキ・アップ・スタンドを自作しないといけないので、とりあえず機体フレーム中央に馬ジャッキを入れています。

機体フレーム後部左側のジャッキ・アップ・ポイントです。

燃料タンクに当たらないように角材を入れています。

機体フレーム後部右側のジャッキ・アップ・ポイントは、アンローダ下部の少し前あたりのフレーム(角パイプ)です。

クローラ張りボルトのロック・ナットを緩め、クローラ張りボルトを目一杯緩めます。

クローラを外したら、念のため正規のジャッキ・アップ・ポイントに、パンタ・ジャッキでいいので入れておきます。

もちろん、機体フレーム中央にセットしてある馬ジャッキはそのままです。

トラック・フレームを外さないと修理できないので、トラック・フレームを支持しているスイング・アーム・シャフトのシール・キャップを外し、2本の固定ボルト(頭部14㎜)を外します。

支持部は前後2ヵ所あるので、両方とも外します。

取り外したシール・キャップ、平座、固定ボルトです。

後側は泥が浸入していて、既にグリース潤滑されてない状態です。

前側はまだ大丈夫そうです。





トラック・フレームを外すには、リフト台車を使います。

リフト台車にコンパネをひいて、その上にトラック・フレームを載せます。

軽くリフト・アップしてきかせます。

トラック・フレームを手前に引いて外します。

1人で行っているので、前を引いたら後ろを引くといった感じで少しづつ外しています。

時折、大ハンマで叩いたりしてますが…。

左写真のように、少しづつトラック・フレームが外れてきます。

リフト台車を操作して、高さを調整しながら外していきます。

左のトラック・フレームが外れました。

トラック・ローラを外すので、頭部19㎜の固定(袋)ナットを外します。

ギヤ・プーラを使ってトラック・ローラを外すので、シャフトのネジ山を潰さないための保護ナットを適当に自作します。

自作の保護ナットを奥まで締めます。

奥まで締める事でネジ山全体を保護します。

ギヤ・プーラ(G8)をトラック・ローラにしっかり掛けます。

当たり前ですが、ギヤ・プーラのセンタ・ボルトが垂直に立っていて、爪がしっかり掛かっている事が大事です。

センタ・ボルトをしっかり締め込んでから、ギヤ・プーラのセンタ・ボルトの頭をめがけて、大ハンマを思い切って振り下ろします。

殆どの場合、ギヤ・プーラのセンタ・ボルトを締め込むだけではトラック・ローラは外れません。

トラック・ローラが外れました。

思った通りに酷い状態です。

フローティング・シールとベアリングの玉は無くなっています。

フローテイング・シールのゴム部分が取り付く面が、何ともならない状態になっています。

他のトラック・ローラも同様の方法で外していきます。

一部、ギヤ・プーラが真っ直ぐ掛けられないローラがありますが、若干の斜め掛けで外します。

その場合、シャフトのネジ山部分が曲がる可能性はありますが仕方ありません。

今回はトラック・フレームをごっそり交換する事になったので、使えるトラック・ローラやシャフトは全て外して再利用します。

レールなどまだ使えそうな部品も全て外して、新しいトラック・フレームに移設します。

トラック・ローラに取り付けるフローティング・シールです。

SR型と同じです。

トラック・ローラのゴム・シール取り付け面をきれいに磨いたのですが、少し腐食していて心配だったので、フローティング・シールのゴム・シール外周面に液体ガスケットを塗付しています。

フローティング・シールは、部品袋から出したままの状態です。

トラック・ローラにフローティング・シールを取り付けます。

摺動面(金属面)全体を指で均一に押さえて取り付けます。

トラック・フレーム側にもフローティング・シールを取り付けたら、摺動面に薄くエンジン・オイルを塗付しトラック・ローラを取り付けます。

固定ナットを締め付ける力でトラック・ローラを取り付けます。

したがって、インパクト・レンチを使います。

固定ナットには、緩み止め剤を塗付しています。

一気に進んでますが、トラック・フレームを車体に取り付けて、クローラの張り具合の調整です。

このコンバインの適正なクローラの張り量は、左写真のように、可動転輪のすぐ後ろにある転輪(トラック・ローラ)とクローラの隙間に指が入る程度です。

正確には、この部分の隙間が10~15㎜となっています。

トラック・フレームが最も上がった状態、つまり機体が最も下がった状態にてクローラの張り調整をします。

トラック・フレームは下がってくる事があるので、その場合は再度エンジンを始動し、トラック・フレームを最も上がった状態にします。





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