コンバインの足まわり2

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クボタ・コンバインSR40で、トラック・ローラのオーバホールです。

組み付けるところからです。

左写真を見て分かるように、オイル・シールの外周面が密着するハウジングの内面が摩耗して錆びも進行しています。

耐水ペーパで磨きましたが、面取りできる状態ではありません。

交換となるとトラック・フレームごとになってしまうので、液体ガスケットを使ってオイル・シールを取り付けるしかありません。

シャフトと新品ベアリングを取り付けたところです。

この後オイル・シールを取り付けますが、取り付けるオイル・シールはフローティング・シールです。

トラック・ローラで車輪の片割れになります。

このトラック・ローラにもフローティング・シールが取り付きますが、またしてもシール(ゴム部)の外周面が密着する面が腐食してしまっています。

耐水ペーパで磨きましたが、凹凸を消すことは出来ません。

これも液体ガスケットを使って何とかします。

フローティング・シールです。

2組の同じシールが向かい合って取り付くようになっています。

研磨された光沢のある金属面同士が密着して摺動することで、内部のオイルが漏れずに外側からの泥水や土砂の浸入を防ぐ構造になっています。

何故この構造でオイルが漏れないのか不思議です。
考えた人はすごいですね。

ちなみに、フローティング・シールは大型のロータリなどにも使われたりします。
左写真のものとはシール形状が違ったりします。

フローティング・シールを金属環のメタル・シールとゴム・シールに分けます。

メタル・シールがゴム・シールに収まり接触する部分にリチウム・グリースを薄く塗付します。

リチウム・グリースがゴム・シールの外周面に付かないように気を付けて、メタル・シールとゴム・シールを組み付けます。

左写真のように、ゴム・シールの外周面に液体ガスケットを塗付します。

グリースが付着していると、液体ガスケットのシール効果が無くなってしまいます。

フローティング・シールを取り付けますが、特別な工具は必要ありません。

メタル・シールに両手を添え、均等に力を加えてハウジングに押し込みます。

押し込み時、抵抗は殆ど無いので簡単に取り付きます。

この時、ハウジングにゴム・シールが均等に収まっているか確認します。

トラック・ローラ側も、前項と同じようにフローティング・シールを取り付けたところです。

メタル・シール同士が合わさる面に薄くエンジン・オイルを塗付してから、トラック・フレームに取り付けます。

エンジン・オイルは垂れない程度に、どちらか片方だけ(トラック・ローラ側かハウジング側)に塗付します。

袋ナットを締め付けてトラック・ローラを取り付けていくので、間違ってもトラック・ローラを叩いて取り付けるといった事はしません。

袋ナットはインパクト・レンチを使い締め付けます。

反対側も同じようにフローティング・シール、トラック・ローラを取り付けます。

1~2日経って、液体ガスケットが乾いてからギヤ・オイルを入れます。

この修理は3年前に行ったものですが、、今のところオイル漏れはしていないようなので良かったと思います。





クボタ・コンバインSR21で、クローラの交換です。

左写真で分かるように、外側に亀裂が入っているし芯金も外れそうです。

クローラを外すにはアイドラを前方へ動かさないといけませんが、レールを外さないとそれが出来ません。

泥や錆びが酷いせいで、ボックス・レンチにパイプを延長しないとレールの固定ボルトが緩みません。

支持点を安定させるため、パンタグラフ・ジャッキを使用しています。

ボルトが折れないことを願います…。





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