S-Bahn
単 純に訳せば近郊電車ですが、まちの規模によって、これほど性格が異なる車両は日本にも見当たらないと思えます。経験から3通りに分けましたが、厳密な区別 があるわけではないです。ユーレイルパスなどのパス類は有効と書いてあるガイドブックは多いですが、都市ごとにSバーン専用のインフォメーションで確認し た方がよさそうです。

大都市・拠点都市

DB本線とは独立した線路を持っています。都市によっては第三軌条式だったりします。中心部では地下を走っていることも多いです。ベルリンのSバーンはポツダ ム、フランクフルトのSバーンはマインツ、ヴィースバーデン、ハーナウ、ダルムシュタットなど周辺の都市にも路線を伸ばし ています。日本の大都市圏の私鉄/JRと地下鉄の相互乗り入れシステムを全部合わせたイメージを思い浮かべていただいたら良いと思います。
シートはクロスシートがメインで、日本の大都市圏の電車がロングシート中心なので、ドイツの電車のスタンダードの高さが窺えます。例によって固いシートですが座り心地は悪くないです。
ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ケルン、フランクフルトなどの都市で見られます。

Sバーン写真集
フランクフルト中央駅地下ホームに到着するS6。行き止まり式の24本のホーム以外に地下に2面3線のSバーン専用ホームがあってTiefbahnhofという別名を持っています。
フランクフルト中央駅ではときどき地上ホームにもやってきます。このSバーンは古いタイプです。
前面にはドイツ鉄道のロゴの他に、ライン・マイン交通連合(RMV)のロゴがあります。
ICE-3(左)と同じホームに停車中のSバーン。

こちらはタイプが同じですが、ケルン中央駅でのショット。ライン川を渡って行くSバーン。フランクフルトと同じタイプの車両のようです。

ケルンならお約束、世界遺産の大聖堂をバックにした一枚。
天気が悪かったのが惜しまれます。

S-Bahnという名称はドイツだけではなく、周辺諸国でも使われています。写真はスイスの首都ベルンのSバーン。
スイス、バーゼルのSバーン。


中小都市
RBよりさらに近距離をこまめに結ぶ路線です。ほとんどの拠点都市で見られます。車両も2両くらいの短編成からある程度長いものまでいろいろです。機関車+客車の動力集中式だったりすることもあります。


カールスルーエ都市圏
上の二つに当てはまらないのがここのSバーン。なんとトラムがSバーンとしてDB本線へ乗り入れてきます。DB本線に乗り入れるため普通のトラムよりやや大型化し、電圧変化にも対応。まちの中心部から郊外さらには近くの拠点都市までSバーン一本で乗ることができます。
この写真はカールスルーエ市街地のトランジットモール、カイザー通りでのバーデン・バーデン行きS4。バーデン・バーデンは今や全国的な知名度となっ た湯布院などがモデルにした有名な温泉保養地で、ミュンヘンやパリなどからの長距離IC/ECもありますが、カールスルーエからはこれ一本で着きます。
これにより乗客数が700%アップ(!)したとのことです。

トラムがDB線に乗り入れるということは、カールスルーエ中央駅や周辺の駅では、このようにICEとトラムの共演写真が撮れます。
新幹線と路面電車のツーショットが撮れる場所って日本には無いですよね・・・。

たった1回のシャッターチャンスを柱で邪魔されました〜〜(T_T)

ところで、このSバーンはトラムの改良型ではなく、DBと軌道の両面に対応可能な車両として専用に設計されたものです。

ドイツ(&欧州)の鉄道と路面電車