生体図鑑



通称 :ミクロラスボラ“HANABI”
ミクロラスボラ“ハナビ”
ミクロラスボラ“ギャラクシー”
分類 :コイ科
学名 :Celestichthys margaritatus
分布 :ミャンマー北部
全長 :最大3cm

比較的最近になって(2005年頃でしょうか?)流通するようになった小型のコイ科の魚です。 「ミクロラスボラ」と銘打ってありますが、学名を見て分かるように、ミクロラスボラ属では ありません(笑)。2007年に学名が確定したようですが、憶えにくいので現在の流通名が踏襲されるでしょう。
体色はメタリックな青緑色をベースに、金色のスポットが無数に入り、その名の示す通り、 花火か星空のようです。さらに、各ヒレは赤橙色に色づき、そこに特徴的な黒色のラインが 入ります。体色、模様、ヒレの色、どれをとっても装飾的で、小さいながらも大変美しい魚です。
雌雄で大きさにそれほど違いはありませんが、成熟したオスは体色が濃くなり、各ヒレの赤と 黒いラインがくっきり入るのに対し、メスは体色がやや明るめで、ヒレの模様も不明瞭です。 特に腹ビレと尻ビレの黒いラインはほとんど入りませんから、雌雄差は分かりやすいと思います。

飼育は、入手時の状態に大きく左右されますが、落ち着けば基本的に丈夫で飼いやすい魚です。 水温は25〜30℃くらいまで、水質は中性付近が調子が良さそうですが、急激な変化がなければ pH6程度までは問題なく飼育できます。泳層は下層部を好み、時おり静止しながら割と活発に 泳ぎ回ります。単独飼育だと、数匹でまとまって泳ぐ傾向がありますが、混泳水槽などでは 他の魚につられるのか、バラバラに泳ぐことが多いです。
エサは硬いフレークフードよりは細かい顆粒状の餌を好みます。エサ自体はそれほど 選り好みしないと思うのですが、中には人工飼料に餌付きにくい個体もいるので要注意です。 特に、導入初期や状態があまり良くない個体は、人工飼料を受け付けない場合もあるので、 ブラインシュリンプなどを十分与えて、体力を回復させてやるのが先決です。
性質はおとなしく、大きさが近ければ混泳も問題ありません。動きが機敏で警戒心も高いため、 網で掬おうとしたり脅かしたりすると、物陰に引っ込んでしまいます。しかし、他の魚種を入れて 水槽を賑やかにしていると、警戒心も薄くなるのか、全面や中層くらいに出てくることが多くなります。 小型魚の混泳水槽向きの魚と言えそうです。

上でも少し触れましたが、この魚を飼育する上で重要なのが、導入時の状態です。 入荷状態が悪い場合が多いため、一見元気そうに見えても、家の水槽に入れたとたんに ヘロヘロになってしまうことも。また、弱りかけの個体は移動のストレスにも脆く、 家で開封したら何匹かひっくり返ってたなんてこともありました。
このあたりの問題をクリアするためには、状態の良い個体を買ってくるしかありません。 選び方の目安としては、入荷後ある程度時間が経っており、常に下層を泳いでいて、 水槽の前に立つと奥や物陰に逃げてしまうくらいであれば、状態としては合格だと思います。 その上で、腹が凹んでいない、出来るだけ大きな個体を選んでくれば、体力的にも問題は 少ないはずです。丈夫な個体が手に入れば、導入・飼育とも特別な配慮は要りません。

繁殖は親魚さえ状態よく飼えれば比較的簡単です。ウィローモスなどの産卵床に潜り込んで、 1mm強ほどもある大き目の卵を数個〜10個ほど、日を空けて産むようです(複数ペア飼いなので 定かではありません)。水質にはうるさくないのですが、卵の孵化には3〜4日かかるので、 しっかりろ過が効いた水槽で管理する必要があります。



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