生体図鑑



通称 :ディープレッドホタルテトラ
分類 :カラシン科
学名 :Axelrodia riesei
分布 :南米(コロンビア?)
全長 :最大2cm

ホタルテトラといえば珍カラの代名詞と言えそうですが、本種はホタルテトラの中でも 特別珍しいと言われる超小型美魚・・・でした、数年前まで。今はその人気からか、 はたまた生息地が特定できたのか、割とコンスタントに入荷して、値段も一匹数百円台に 落ち着いています。いつのまにか学名もついていたんですね、知りませんでした。

真っ赤な体色で腹側が白、各ヒレの白い縁取りに、尾柄に入る黒斑と特有の赤く光る スポットは、2cmに満たない小型さと相まって、本当に宝石のように美しいです。 泳ぎ方がカラシンにしては珍しくホバリングを中心としており、人にも慣れる、 というか人を恐れないので、眺めていて楽しいです。

たまに中層に顔を出すこともありますが、定位置は主に低層部で、ホバリングしながら 数cmずつ移動するように泳ぎます。やや物陰に隠れる性質がありますが、ストレスを 与えるような環境でなければ、オープンスペースにも出てきてくれます。

飼育は、小型でデリケートそうに見える割にはかなり楽です。恐らく、 同サイズの超小型魚の中ではトップクラスの飼いやすさでしょう。 しっかり立ち上がった水槽であれば、pHにはうるさくありませんし、 新しい水にもこなれた古い水にも順応します。高温にも強く、短期間であれば 30℃を超えてもピンピンしています(低水温については分かりません)
エサはフレークから顆粒まで、好き嫌いせず何でも食べます。 ただし、当然エサの大きさには注意してください。 また、低層を住処とするため沈下性のエサが適しています。 慣れれば水面まで食べに来るようになりますが、深い水槽だとあまり期待できません。 とにかく、細かめで沈下性のエサであれば特別な配慮は要りません。 もちろん、生き餌も好んで食べます。小さい割には意外によく食べる魚なのですが、 運動量が多くないので、絶食に強く痩せにくいです。
数日家を空ける時など、あまり気を使わなくて済むところも、良いところです。

性格はおとなしいので、近いサイズの魚であれば混泳は全く問題ないです。 我が家ではボララスとワイツマニーと混泳させていますが、平穏そのものです。 ごくたまに、オス同士と見られる2匹が小競り合いしていることがありますが、 例えるなら子供の相撲ごっこのようなもので、全く攻撃性は感じられません (サイズのせいかもしれませんが 笑)。

とにかく、綺麗で丈夫で小さくて飼いやすく、おまけに写真も撮りやすい、 オススメの魚です。見ていて楽しいですし、小型の水草水槽で単独飼育というのもオシャレですね。

繁殖については、雑誌で稚魚の確認事例は読んだことがあります。 しかし、産卵形態はおろか雌雄差もよく分からないくらいなので、 人工繁殖については今のところお手上げ状態です。 単独でゆったり飼えば何かヒントが見つかるかも・・・。

さて、実はこの「ディープレッドホタルテトラ」、どうやら何種類か あるらしいという噂もあり、その昔、混じりでしか入手できなかった頃の個体は、 もっと深い、紫がかったようなワインレッドの体色に、尾柄のホタルももっと 明るく輝いていた・・・という話も聞かれます。事の真偽は分かりませんが 私も「何種類かいるんじゃないか・・・」そんな気がします。
というのも、初めて手に入れた個体が、今見かける個体群と 少々雰囲気が違うのです。写真を見れば分かりやすいでしょう、こちらです。

・・・どうでしょう? 同じに見えます? それとも別種? このあたりの謎も深いですね・・・。



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