島田紳助さん暴行事件


雪田樹理弁護士、「職場(吉本興業)に居づらくなるようなこと」って?


最近島田紳助容疑者が、書類送検された。
マスコミの扱いだと、書類送検されたとたんに、敬称が容疑者になったので、
以下、この例による。
傷害事件の処分としては、当然のなりゆきだ。

「女性の代理人、雪田樹理弁護士によると、示談・和解の意思はなく、民事訴訟も含めた“徹底抗戦”の構えで
 『もし被害者が職場(吉本興業)に居づらくなるようなことがあれば、それに対する行動を考える』(雪田弁護士)と明言。
 女性は心身ともにダメージが大きく、午後には心療内科で診察を受けたという。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041030-00000008-sph-ent。
ここからが問題だ。
「もし被害者が職場(吉本興業)に居づらくなるようなことがあれば…」ということは、
タレント商売の会社でこのような問題をひきおこしておきながら、居ようと思うことである。
もちろん、推測の域をでないが、状況からみて、理由なく殴る状況ではない。
確かに、刑事事件で争うことが吉本という特殊な会社での解雇事由になるというのは難しい。
特に、吉本興業は大企業であるし、タレントと全く接点のない場所に配置すればよいだろう。
しかし、これは、会社として当然の措置である。
商売道具でもタレントが気持ちよく仕事する為には、このようなタレントを怒らせる人物、
しかも、自分が怒られた理由すらわかっていない人物と判明したものを、配置するわけには
いかない。
会社の人事裁量の問題である。何もしない部署といった場合でない限り問題ないだろう。
これもできないのでは、解雇でもできないというのはあまりに労働者「過保護」である。

さて、島田紳助容疑者が普段から暴力をふるっていて、まわりも彼を嫌っているなら、
(そんな事実あるなら、すでにでてきてると思うが…)
前にも書いたように、会社のまわりの雰囲気が会社にいづらくすることはないだろう。
「もし被害者が職場(吉本興業)に居づらくなるようなことがあれば、」がどういう意味なのか、
マスコミの編集のせいか、雪田樹理弁護士の説明不足かはわからないが、
すでに述べた、会社が彼女を何もしない部署といった辞職に追い込むだけの部署に
配置するといった積極的な関与をしない限り問題ないと思う。
もし、彼女が現場で働きたいといっても、これを機に外されるはやむをえないのである。

刑事事件だけなら、暴行→傷害という結果だけをみればいい。
しかし、民事問題、労働問題となるとそうではない。
事件はただの一要素である。

もし、結果だけをとらえるなら、
理由はどうあれ、稼ぎ頭のタレントを怒らせ、高価な商売道具を毀損したのである。
労働問題ではここが最大のポイントであり、本件の特殊性である。
この彼女が労働に際し、払うべき注意義務を履行していたかまで遡る。
理由は関係ないわけではないのである。また、議論はここに尽きよう。
商売道具が人である。このことを法律的にどうとらえるかが問題である。
ただし、決定打=暴行傷害は彼自身の判断(能力も問題だが)ということも重大である。

どうせなら、裁判になって、事実が報道されるのがいいのかもしれない。
社会は理由を含めて広く事件の真相を知り、いずれかに、社会非難を加えることができよう。

刑事事件の側面からはおもしろくもなんとない事件だが、
それに附随する問題を考えるにはおもしろい素材である。

それにしいてもつくづく思う。
法律の価値観と社会の価値観の乖離を。もちろん、これは自体構わない。
しかし、法律の価値観が社会の価値観を不等に侵食してはいけないと思う。

(2004.11.04.- 14:30)



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