思い出の箱                                 2010年9月5日 撮影
                                               2017.10.16  改訂  A
イギリス 保存鉄道を訪ねて A
キースリー&ワース・ヴァレー鉄道
Keighley & Worth Valley Railway




Haworth ハワース駅にて




ノーザン鉄道(セトル・カーライル線) に隣接するKeighley駅(キースリー)が始発駅

一日乗車券

ROVER  英和辞典では放浪者
なるほど!
MAP

マウスを矢印においてください。


キースリーから終点オクセンホープ駅まで7.6Km  所要時間 約40分




ディーゼル列車で出発。 楽しくGO!





有名な小説「嵐が丘」ゆかりの地 ハワースはこの沿線です。








終点のひとつ手前のHaworth駅(ハワース)で降車。 




保存鉄道は午後からにしてに寄り道します。





世界中から観光客がやって来る、ハワースのメインストリート。




B & B  兼 レストラン     この路地の奥にブロンテ姉妹の生家があります。

B&B   Bed & Breakfast のことで 朝食付きの宿 比較的廉価で泊まれます。


ハワース  Haworth

1830年代の英国文学史上に残る「嵐が丘」等の作者の姉妹、ブロンテ姉妹の
生家やゆかりの土地のあるハワースは英国文学の聖地です。 嵐が丘の名のよう
に近くには果てしなく続く荒野が背後にあって物語そのままの景観が見られます。

途中の車中で、イギリス人のおばちゃんが「なぜか日本人に人気が有るのよねぇ」と
言ってたとおり、日本からの団体客をこのB&Bの前で見ることが出来ました。    



観光地を通り抜けて、少し丘を進めば英国の田園風景。




ムーアの眺め      はるか向うの丘までフットパスが続きます。 
              そこに「嵐が丘」のモデルの館があるはずです。




ハワースの村のほうに振り返りました。



ムーアの奥がムラサキっぽいのはこのヘザーの花が一面に咲いているからです。
最盛期は8月で、この撮影は9月5日ですので少しはずしています。        .
この花のじくは小枝のようにしっかりしていて、トゲトゲがあり、大変丈夫そうです。

ヘザー (Heather)は、一般的には ヒース (Heath)と呼びますが、
地元ではヘザーと言っているようです。  
(ガイド本 地球の歩き方より)




このあたりまで来ると、風が強くなり、あの木立のざわめきが聞こえ出しました。
まさしく嵐が丘。 ハワースから約5Km、小説のモデルとなったとされる石造りの家。



すこし疲れましたが、ハワース駅に戻ってきました。




ハワース駅にて




列車が停車すると乗る人降りる人で大賑わい。   今日は日曜日です




Oakworth (オークワース)駅




列車が近づくと駅員さん開閉にやってくる古典的な踏み切り。








あの緑の斜面から撮りたかったけど、駅員さんがホームから出ては駄目と、
許してくれない。一部線路歩きになるので諦めました。 でもやっぱり英語力がない
と身振り手振りでは細かい感情がどうしても伝えられない。  残念。         .
Oakworth駅(オークワース) プラットホームから





でもホームからこんな写真が撮れました。
ミルク缶が、レトロな空間を演出する必須アイテム。








出札口も古典的  掲示板は英語で書いてあるので雰囲気に負けるが
これ日本語で書けば、どうなんだろうとか考えたりしました。 字だらけだ。




機関庫に立ち寄りました。    ハワース駅のすぐそばです。








スノープラウ(排雪機)が付いた貨車?  オモチャにしたくなる。




この青い機関車は1958年ごろイギリスで1193両も使われていたそうです。





保存車両のメンテナンスのためとは言え気の毒な車体。




クズ鉄屋行き?  いやいや いずれお呼びのかかる日も。





終点 OXENHOPE駅(オクセンホープ)の賑わい




90733号機

ちょっと武骨な感じの機関車 それもそのはず。

調べました。 なんと1945年製の軍用機関車でした

1945年製 (昭和20年) 第二次世界大戦のさなか、イギリス陸軍の
発注により製造。同盟国のオランダにこのタイプの機関車が多数輸出さ
れました。この機関車はその後スウェーデンに移籍。その後放置されて
いましたが、1976年に当鉄道が買取り動態保存機となりました。   .



鉄道ファンの眼から

大きめのプレートの先輪、頑丈そうな動輪や装飾がまったく無いことに
少々戸惑ったと言うのか、これが憧れの英国の機関車か?と感じました。
日本に帰ってから調べるうちに軍用機関車と分かり納得しました。  .

日本の9600型のような古めかしいスタイルを、昭和20年頃にまだ製造し
ていたなんて驚き! マラード号のように時速203Kmの機関車を既に
作った実績を認めるけれど、 こんなボイラーの中心軸が高くて腰高なのを
狭軌で走らせると、キットひっくり返るな。要するに幅広な標準軌と言う甘い
環境がこんな形を認めていたんだろう。                     .





80002号機   形式  タイプ4MT    1952年製

当時の地方線区の標準機関車。 日本のC11型のような風貌。
シリンダが少し斜めに装着しているのは、イギリスのどのタイプの機関車も
共通。日本人の目にはもの珍しく見えます。                   .





上の写真の拡大です。 鉄道ファンの方 パイプに注目!

シリンダの水を排出するドレーンのパイプが前方を向いています。
つまり発車時などは前方にもうもうと蒸気が立ち込めるのです。
日本の場合、 ドレーンは進行方向に対し左右に吹き出します。

英国のそれは近くにいる人に対する優しさだと思うのですが、
機関士や助手は前がよく見えるのかと心配します。 また私たち
鉄道ファンは出発時の勇ましい写真が撮れなくなるのです。
これはどの機関車もそうなっていました。              .

MEMO
  汽車はシュッシュッポッポとはしりますね。 そのシュッシュッと
いうのがドレーンを開けた時の音なんです。




英国 保存鉄道に乗車して

イギリスの保存鉄道は100以上の路線があります。それらを管理運営
しているのは一般市民のボランティアによって行われています。   

資金が潤沢にあるわけでなく売上収入と寄付による活動です。
 その組織について、にわか仕込みの知識で論評は出来ませんが、
ここまでよく出来るものだと関心することしきりです。 路線数と言い
車両数、 駅舎の演出(小道具や花々)と言い、とても一部の熱心な
ファンによる運動だけでは出来ないはずです。            .

やっぱり根底は大事な自然や伝統を後世に伝えたいと言うみんなの
願い、あるいは精神が、こういう形で現れているのだと思わずにいら
れません。                                  .

頑固なほど伝統を守る姿勢は何も鉄道だけでなく、建造物、町並み 
自然などイギリスを少し見て回っただけすが、痛いほど感じることがで
きました。                                   .





キースリー駅で入換作業中の機関車

この駅はノーザンレイルの
セトルカーライル線と同じ構内で接続しています。




日本では見られぬ「ねじ式連結器」の作業





キースリー駅にて
登り坂をいい音を響かせてオクセンホープに戻ってゆきました。
保存鉄道もこれで見納めと、視界から消えても聞こえるドラフト音を楽しみました。



イギリスでは蒸気機関車とはこれで見納めと思ってたら!

その日の夜の幸運!       Black 5  No.44871号機との遭遇




  その日の夜 午後8時すぎ  Leeds(リーズ)駅でのこと

 
 かなり低音の自動車か船のフォーンに似た汽笛が大きく構内に響きます。
「SLと同じ音の機関車があるものだ!」と思ったら、漆黒の大型SLに牽かれた
旅客列車が現れスルスルと停車しました。                     .

 44871号機
 「THE WAVERLEY」のヘッドマーク 





機関車にに駆け寄ると、磨かれたロッドきれいな動輪.
有名な機関車に違いない!




繋がれた客車は10両以上の見事な編成、団体旅行列車のようでした。

汽笛一声、力強く踏みだすとかなりの急加速、2度ほど空転も発生、急ぎ足で
闇に消えていきました。その間15分ほど。   「いったい何だったんだろう?」



日本に帰国後、調べてみました。
 名機「ブラック 5」 と呼ばれる形式グループに属する機関車で
1945年に製造され、2008年に整備復活し英国全土で活躍中です。

 詳しい経緯は分かりませんが、この日はカーライルからリーズ経由ヨーク
まで運行され、NET上で当日の投稿動画が多数掲載されています。
 44871 と検索して見つけました。

 偶然に目撃したのですが、鉄道ファンとしては本当にラッキーでした。
 


キースリー&ワース ヴァレー鉄道     END

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このページを作成するにあたり参考にしました。

英国保存鉄道   笹田昌宏
JTBパブリッシング  2006年 刊行




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2010.09.20 制作
2011.04.26 改訂
2017.10.16 改訂