朝8時前、楽天屋の主に礼を言って宿を後にし、バスターミナルのロッカーに荷物をほうり込んで竹富島に渡るべく離島桟橋へ。石垣⇔竹富は安栄観光と八重山観光フェリーの2社が共に30分毎に往復していて便利。往復1100円、片道ほんの10分。早朝だからか観光客は少なく、通勤客(?)がほとんどで学生服姿もいる。
竹富港には民宿をはじめレンタサイクル・レンタバイク利用客の為の送迎車に牛車観光の出迎え車まで、多くの迎えが来ていて予約なしでも全く困らない。この島も例にもれずレンタサイクルで1周するつもりであるから、港で告げれば集落まで乗せて行ってもらえたが、なんとなく歩きたい気分で歩くことに。がっ実は、4泊5日だと観光は石垣タウン&与那国&波照間でいっぱいいっぱいで、竹富へ渡るのは今回は時間的に無理だろうと全く予習してこず知識ゼロ、地図・ガイドブック類も必要なところのみコピーして持って来ていたから資料もほぼゼロ、正確に言うと今手元にあるのは先ほど八重山観光フェリーでチケットを買う際に頂戴してきたB5サイズの手書き地図1枚だけ。したがって島に上陸したはいいが、「ビーチはどちら?」「どこ見るべき??」「集落は???」
帰りの飛行機が12時過ぎなので半日しかないが、Yちゃんからの“半日で行って帰って来れる” “沖縄らしい民家がよく保存されている”というメールと、中たけ荘・いびき男の「綺麗な色の花がたくさん咲いていた」「集落が面白い」という情報だけでやって来た。それでも周囲10kmの小さな島、迷うほどのところもなく、船を降りて地元人についていけば集落にしか行き当たらない。なるほど波照間の集落もなかなか良い雰囲気で好きだが、ここは沖縄の片田舎って感じがいっそう強くてのどか。‘丸八’でレンタサイクルを借りると(1時間半450円)兄ちゃんが島の地図をくれ、簡単に説明してくれる。
その地図だけを頼りに、今日もまたママチャリでビーチへと走る!
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島の南西の皆治海岸は星の砂だらけの
天然星砂ビーチ
猫がうじゃうじゃいるが
どいつもこいつもわりと可愛い
内地に大繁殖中のデブ猫
顔巨大化猫等はあまり見かけない |
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竹富の面積は波照間の半分以下で平ら。くどいようだが与那国を1周した身にはママチャリでも楽勝!!と調子に乗っていると実は舗装道路が少なくデコボコ道、集落の中は砂地でタイヤが埋まりそうになったりと、思うように快調には進ませてくれないのでした・・・(汗)
まだ朝早いせいもあるのか波照間よりはうんと陽射しは弱く泳ぐには寒そうだが、やはりこの島のビーチもめちゃめちゃ綺麗!
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誰もいないだろうと思えば
やはり誰もおらず
なんとなく
犬と戯れたい感じの砂浜 |
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いびき男の言う通り、竹富の面白さは周囲のビーチより中央の集落。といっても集落は1km四方ほどしかなく、30分も歩けば周りきってしまう程度。それでもこの島に観光客が絶えないのは昔ながらの景観を島をあげて大切に保存しているから。ここに1泊して町内会の会合とやらに参加したYちゃんは、島民の真剣さと大変さと問題の多さに驚きつつもいたく感動したとのこと。
眩しいほどに色鮮やかな花がたくさん!! ひまわりも咲いている
民宿仲盛荘周辺は特によく手入れされてました
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集落の真ん中の見晴し台‘なごみの塔’より
名の通り大げさなものではなく、恐ろしく急で狭い石段を
数段上がるだけの見晴らし台で微笑ましい
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石垣で造られた門と赤瓦の屋根の上には
見張り番シーサー |
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ただ、確かにきれいで雰囲気も良く万人ウケしそうな島だが、ちょっと観光地化されすぎの感じは否めず、未知と怪しさを好む(?)私としては正直、整いすぎていて与那国や波照間ほどアドレナリンも噴出せず好奇心アンテナが伸びきらない。
猫がうろつく小道を、あたかも拡声器のスピーカーのごとく大げさな望遠レンズをつけた一眼レフを大事そうに抱え、片手には三脚を握りしめ、ポロシャツ・ジーンズにウエストバッグかリュック、麦わら帽子にサングラスと、いかにも「アナログ写真同好会ですぅ〜、東京からやって来ましたぁ〜」風のアマ・カメラマン中年団体がゾロゾロ歩き、そして水牛車が行き交う。

水牛が道を覚えているらしいことにはびっくり
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沖縄らしい切手を購入しハガキ投函
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丸八のバンで港へ送ってもらい、10:15の便で早々に離島桟橋に戻る。大急ぎでお土産物色、石垣市特産品販売センターで‘石垣の塩’‘八重山紅芋ジャム’(大好評でした)を買い、同じ建物1Fの石垣市公設市場で肉や魚の強烈な生臭さにやや気持ち悪くなりながら、向かいの土産物屋で‘沖縄限定菓子(ミニパック)詰め合わせ’(これまた好評でした!)と‘みんさー織ハンカチ’を買う。朝から何も口にしてない空腹に血糖値が下がりはじめ、最後に沖縄料理のランチを・・・と店を探してほっつき歩くも決定的な店に出会えず、さすがにソバは飽きたしでやむなしバスターミナルに戻る。5日前に空港から市内へのバスを運転していた、その後も幾度か見かけた厚化粧オババに、
「あんたこっちの人? あ、内地の人ね? そうは見えないね〜。」
などと悲しいやら嬉しいやらわかんないことを言われながらバスに乗り込む。5日前の到着時とは一転して乗客はかなり多い(といっても10人くらい・・・)。
空港の土産物屋でさらに‘ちんすこうバラエティパック’みたいなのと、店員に「1番人気は?」と聞いてすすめられた泡盛を素直に購入。(銘柄忘れちゃったけどこれがまた大好評でした!!) と普段お土産なるものをほとんど買わない私が海外旅以上にせっせと購入。当たり前だけど、自分が欲しいものをあげる!自分が欲しくないものは他人にも買わない!という目で選べばまず間違いないってことを実感。石垣の町や空港のショップが選択の余地があまりない程度の規模と品揃えで、逆にあれこれ迷わずにすんだのも良うございました。
最後に、搭乗ゲート前でブルーシールのアイスクリーム紅芋味を食らい、なんとか血糖値を上げておく。
石垣発広島行きANK298便、前方窓側3Aの座席だがあいにく雲で眼下に海は見えず、ノートを広げてペンを走らせる。離陸してすぐ隣のおばさんに話しかけられる。
「トイレ行きたいんですけど、まだダメなんですよね?」
「ベルトサイン点いてますからね。水平飛行に入ったらアナウンスがありますよ。もうすぐでしょう」。
石垣から広島に嫁いだ娘と昨年できた初孫に会いに行くという彼女、初めての広島訪問と久しぶりの長距離飛行(?!確かに国内線にしては長いですね・・・)の緊張でトイレが近く、子宮を手術してからさらにトイレが近くなったなんていうあまり聞きたくないようなことまで、興奮に任せてただ飛行機で隣に乗り合わせただけの初対面の私に喋ってくれる。ベルトサインが消えると慌ててトイレに立ち、冷や汗まじりのほっとした顔で戻ってきたかと思えば、私に休む隙を与えず再び喋り続ける。関西オババ的テンションなら席を移動するところだが、よく喋るわりに不思議とほんわかした口調で歳は40代後半から50といったところ。着ているピンクのスーツは、15年前長女の入学式の時に買ってタンスの奥底の堆肥と化していたものを3日前に慌てて引っ張り出しましたって感じ。石垣の出身で、若い頃静岡で暮らしたことがあるが、結婚して石垣に戻り、今は植物園をやっているという。今回広島には3日ほどしか滞在できないらしいが、孫の顔を見る次に広島焼きを食べるのが楽しみだと話す。そして、
「この便(ANKの広島⇔石垣線)今月いっぱいで廃止になるんですって」。
この時彼女に聞いてはじめて知ったこの事実、言われてみると超割適用期間中というのに搭乗率50%弱といったところ。通常運賃の平日なんて客はいるのか??という雰囲気。昨年Yちゃんが乗った時も、
「団体ツアーのじいさん・ばあさんばっか!」
はやってなくても中国地方から乗り換えなしで八重山に行けるレア路線だったのは間違いなく、今後那覇乗り換えで行くしかなくなることを考えると、それだけでも今回の旅は絶妙なタイミングで非常に幸運であった。ANKさん、週2便だけでもいいからまた復活させてよ〜。
そして隣席のおばさんは着陸30分前に再びトイレに立ち、着陸して空港ビルに入るとすぐまたトイレに行き、荷物を受け取ると、
「ありがとう!気をつけてね!! また石垣にいらっしゃいね〜」
と元気に嬉しそうに手を振って消えて行った。
「ハイ、是非!!」
広島空港から再びしまなみ海道を渡って松山へ。途中夕方、閉館間際に生口島の‘平山郁夫美術館’に寄り、修学旅行?のうるさい女子高生達に混じりながら師の絵を見て帰りました。
旅で出会った皆さん、そして初めての沖縄・八重山訪問にあたって詳しい情報をくれ、超割チケットを先行予約で取ってくれたYちゃん、どうもありがとう!! たった5日間でしたが驚くほど濃く、海外に負けない充実した旅になりました。いちばんの収穫は、旅行は海外でなくちゃあ、と思いこみつつあった私が、国内にもこんなにいいところがあるんだ!国内でもこんなに面白い1人旅が出来るんだ!!と素直に感動できたこと。発見したこと。全てが新鮮で、まだまだ日本も知らないこといっぱい、未知の土地だらけかも・・・と月並みな表現ながら目からウロコが落ちました。
八重山、沖縄県っていうより八重山国と言った方がいいかな? まだ未上陸の離島をまたいつか巡りたい!!
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