那国島 >>> 垣島 >>> 照間島 14 / APR *SUN*



ふすま1枚隔てて隣の部屋で爆睡する男のいびきがうるさいのなんの!! 昨夜、かなりのペースで酒飲んでるなぁ・・・と嫌な予感はしていたが、12時前にバーベキューから帰ってきたところ、民宿の外にまで聞こえてくる妙な音。奴のいびき! よっぽど部屋を替えてもいたかったが、遅くにオバアを起こすのも悪いし、どうせ外にまで聞こえるんだからどこに移ろうがきっと同じ、と自分に言い聞かせて我慢。こういう時に限って耳栓持ってないんだよね。余談ですが、先日読んだある業界誌によると、いびきと肥満って関係あるらしいです。いびき改善の治療をしたら10kgくらい痩せる人も多いんだとか。にしてもこれが3日続いたら間違いなく部屋に乗り込んで袋叩きにしてたでしょう。よく自分のいびきで目が覚めないもんだと感心もするが、一度聞いてみろ!!って感じ。拡声器口元で持っててやる!・・・っと、悪口はもうこのへんで。何はともあれきっと奥さんだってかなり我慢してるはず、手術した方がいいでっせ!
さて、昨夜のビーチ宴会は、釣り師連中が翌朝も早くから出航ということでさほど羽目を外してヘベレケになる者も出ず(その前にコンビニというものが存在しないので、飲み足りなくてもアルコールの追加を買いに走れない)、ダイバー達にはダイビングの魅力を熱く語られ、魚の名前と知識を「もう覚えらんない!!」というまで教育されて即席魚博士状態に(でももうほとんど忘れちゃいました・・・)。

そして、私が迷惑していたことなどつゆ知らないであろういびき男と並んでの朝食。彼は与那国に2泊と言っていたが、今日はどうやら宿を移るらしい。私は11時の飛行機で石垣に戻る。オバアは、9時半のバスが比川・久部良を周って(つまり島1周して)空港に行くので、それに乗っていけと教えてくれる。集落を結ぶバスは1日7便しかないが、ちゃんと時間通りにはくるとのこと。
9時過ぎ、オバアに宿泊費8000円(1泊2食4500円+1泊朝食3500円)を払って礼を言う。与那国から見えた台湾のハガキをくれ、外まで見送ってくれる。
「またおいで」
「うん、ありがとう、元気でね!!」
息子と思われるおじさんがバス停まで案内してくれる。といってもこれまた徒歩2分。
「石垣に泊まる?」
「波照間に行くんです。」
「そうかぁ、波照間やったら‘たましろ’に泊まるのがよかろうなぁ。」
波照間一有名&人気No1民宿といえば‘たましろ’、なぜ有名かというと夕食の量が半端じゃないらしい。夕食というよりほとんど毎晩宴会(外で食べる)で、その席には波照間の幻の酒‘泡波’まで登場するというんだから人気なのも頷ける。ただし、Yちゃん曰く、
「建物が汚い!ボロボロ!!」
しかし私もそんなたましろに泊まってみたく出発3日ほど前に電話したところが、すでに予約いっぱいでした。というわけでたましろに泊まりたい人は早めに予約しましょう。

薄っぺらいベニヤ板に白いペンキを塗り、思いっきり手書きで時刻が書かれたバス停、もう1人客がやってきて、確かにバスも時間通りにやってくる。乗客は他に6人ほどだが、運転手の若い兄ちゃんは嬉しそうに、
「1周してもお客さん1人もいないことあるんですよ、今日は大繁盛ですよ!」
微笑ましい。

運賃は各集落間が100円
したがって
祖納→比川→久部良→空港
と乗れば3区間で300円
1周しても20分もかからない

雲行きが怪しいと思えば、空港に着いた時には雨が降り始めた。
石垣からの便はすぐそこまで来ているものの、天候不良でなかなか空港に降りられないらしい。もしかすると石垣に引き返すかも、というアナウンス。ちょっと待ってよ・・・。空港内で“与那国みそクッキー”と“泡盛カステラ”を買い(各500円、あげた方々にはどちらも好評でした)、飛行機が引き返さないことを祈って待つ。

なんとか40分ほど遅れて着陸
ジェット機なんだけど・・・

これも後から聞けば、風が強く天候が変わりやすい与那国では、プロペラ機はむろんジェット機すら定刻にまともに飛ぶ方が珍しいとか。ガイドブックにも“欠航はもう結構”なんて書いてる始末・・・くだらねぇ〜!!

昼過ぎ、再び石垣に舞い戻り、またバスで石垣タウンの離島桟橋まで移動。石垣は曇り。3時半の波照間への船の切符を買い、町をぶらぶらし、桟橋すぐ近くの‘ファイミール’というケーキ屋でお茶して時間を潰す。
石垣⇔波照間は航路1日6往復、往復で5800円、1時間。空路はRACが1日1便、25分。
ところが乗ってみるとこの高速艇、気が狂ったように
揺れる!! 揺れは予想をはるかに越えるひどさで天井に頭打ちそうなほど! それでも私は海上から携帯メールでその揺れの模様を友人に実況中継し(かろうじてアンテナ立ってました。波照間はつい最近までドコモしか使用できず、先日やっとauのアンテナが立ったらしい。ドコモでも圏外になること多し)、あと10分乗ってたら吐いてましたという疲れ顔で波照間の港に降り立ったのでした。ちなみに航路は安栄観光の‘あんえい号’と波照間海運の‘ニューはてるま’の2社があり、あんえい号は小型な上、どんなにシケても強引に出航するんだとか・・・ひ〜〜。最南端の島に行くのもなかなか大変!

港に降りると民宿‘照島荘’の有名美人ネエネエ、千歳さんが迎えてくれる。
「こんにちは〜、いらっしゃい、お疲れ様です」。
集落の少しはずれにある民宿までバンで10分。
信号がひとつもない島! ここに来ると与那国の悪天候も嘘のような晴天で、夕方なのに暑い! 民宿は外観は質素だが中はこぎれいで明るく、中たけ荘からくるとそのギャップにびっくりしてしまう。一番奥の部屋に通され、千歳ネエネエはきゅうすと湯呑と黒糖菓子をお盆にのせて持ってきてくれる。
「波照間は初めてですか?」
照島荘オリジナル・島のイラスト入り地図を広げて、
「ここがさっき着いた港です、車はここを曲がって入ってきて・・・」
簡潔に説明してくれる。レンタサイクルは1日500円で自己申告制、夜の星空観測タワーへの送迎は500円。

夕食までの時間、さっそく付近の散策
集落の石垣には南国らしい
鮮やかな色の花が咲いている
集落を抜けると一面さとうきび畑
平坦な島、これなら自転車で気持ちよく走れそう!
島の規模も与那国の半分以下で1周15km

夕食は6時半から。食堂に行くとすでに3人が席についていた。
「こんにちは〜」。
私が席につくと同時に「いただきま〜す」。
照島荘は全5部屋で相部屋なし、話を聞けば面白いことに今日の宿泊客は全員1人旅。八重山の離島(特に黒島が好きだそう)にはまり休みのたびに通い詰めてる20代前半くらいの女の子、長野でスキーのインストラクターしてるという30ちょい過ぎくらいのお姉さん(雪焼けと日焼けで
真っ黒)、そして何週間も泊まり込んで脚本(よくわかんないけど劇団員か何かかな?)を書いているという同年代の男。そしてそこにヘルパー千歳さんが加わり5人で食卓を囲む。八重山そば、チキンの照り焼き、お刺身、天ぷら、野菜の煮物、ごはん。沖縄色はあまり出てないが、どれもめちゃウマ!! が、これまた中たけ荘に負けない量で完食できず、脚本書き男とインストラクター、千歳ネエネエはペロリと平らげていてさすが!

食後、そのまま食堂でだべっていると、もう1人宿泊客の男がやってきて、8時、彼と八重山リピーターの女の子と私の3人で星空観測タワーに行くことに。彼は名古屋から、なんと船で3日くらいかけて八重山にやって来たという学生。帰りも船かと思いきや、
「帰りは飛行機!! 船はもうイヤだよ〜。」
船旅もそれはそれで楽しかったらしいが、さすがに往復は辛いと洩らしていた。星空観測タワーまで千歳ネエネエがバンで送迎してくれるが、道路は舗装整備されているものの当然街灯なんていうものはなく、恐ろしく真っ暗!! でも実はこの日、ちょうど新月で星の観測には最適。私はそんなこと何も知らなかったが、なんと学生の彼(日野くん)は月齢を計算してこの島にやってきたんだとか。
マジで?!
観測タワーには他の民宿からも大勢集まって総勢50名近く。8時から10時までの2時間、‘名物館長’の噂通り、面白い小柄なおじさん館長が時々ジョークを飛ばしながら全く休むことなく
喋りっぱなし!!! 最初の1時間ほどは館内2Fのプラネタリウムで館長の説明とVTRの上映をカーペット敷きの床に寝転がって聞き(座席なし)、その後1時間は屋上の天体望遠鏡で実際に惑星観測。館長の説明はわかりやすいが、内容はかなり高度でめちゃめちゃ詳しく、知識とテンション全開!って感じで次から次へと出てくる星の名前と聞きなれない星座名と記憶されている数字の量にア然。プラネタリウムではまたしてもいびきが聞こえてきたりしたが、真剣に聞いてるとかなり賢くなれる。結局、日本で最も緯度が低いということで、見える星の種類は本土よりかなり多く、本土では低い位置にしか見えない星も高い場所に見えるということで天体観測に恵まれた島。しかし南十字星の4つ全部が地平線から姿を表すのは波照間でも年間3ヶ月ほどでしかも1日のうち数時間のみ、さらに地平線から5〜10°(って言ってたっけ??)のところにしか見えない、という非常に難しい条件。よって期間中でも、例え新月の日であろうが空気が霞む春はまず見えないとのこと。そしてこの日は新月ではあったものの曇りがちで惑星観測も時間との戦い。でも全員順番に木星や土星を望遠鏡を覗かせてくれ、土星の輪や木星のガリレオ衛星4つまではっきり見えて感動。とにかく館長のトークはブラボー!! 終了時には大喝采。波照間を訪れたら絶対行ってくださいっ!

また各民宿からのお迎えがやってきて皆散らばって行く。民宿に帰ってからも我々3人は興奮冷めやらず、日野くんがしっかり用意していた双眼鏡で館長が言ってた北斗七星のうちのひとつ(よく見ると小さい星2つからできていて、古代、この2つの星の識別を視力検査に用いられたんだとか)を見て喜んだりする。そうこうしているうちにお風呂の時間が迫ってきて、気がつけばタイムリミット11時まで残り30分、その間に3人が10分ずつ交代で入る!という、まるで修学旅行の大浴場時間交代入浴状態に・・・。

                                      
Continue...



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