SELÇUK (EFES) >>> PAMUKKALE
27 / MAR / 2006 *MON*
1時半、お腹空いたー。何か食わせろー。と遺跡を登りきったところにあるレストランを遠くから眺めるも客ゼロ! これはいかん、とまたプラプラ降りてきても、下のレストランも客ゼロ・・・・いくら個人旅行者が少ないっても、2人くらい何か食ってるやつがいてもよかろうもんだが、いないんだな、これが。
土産物屋もTシャツやスカーフや絵皿あたりの定番っぽいものから意味不明なもの、怪しいもの、ガラクタっぽいものまでごちゃごちゃ並べててちょっと気にはなるが、これまた見てる人はゼロに近く。アタシが言うのもなんだけど、こんなに観光客いながらこの閑散っぷりはないでしょ。
そう言う私も、レストランの写真つきメニューを見る限りとりわけひかれるものもなく、お土産だってどうせあえてここで買わなくてもいいものばかりだろうよと、ジューススタンドでジュースだけにしておく。
唯一この兄ちゃんの前だけに列ができてたから。
オレンジ+グレープフルーツのミックスフレッシュジューズ
3YTL(260円) ★★★★ 潤ったー!
立ち飲みしながら兄ちゃんやガイジンのおじさんとふたことみこと。
「ひとりで?」 「日本から?」 「トルコはどう?」
どうって聞かれてもさぁ、まだ着いたばっかだし。というか移動しかしてないし。(苦笑) トルコ人さっそくすんごい親切っぽいけど、とにかく私の中にはまだ、ここまでやたらと遠かったっていう印象しかないのよ。
さて、ここからオトガルに戻るの、どーしよーかな。
タクシーに乗っちゃうか、大通りまで出ていつ来るかわからないドルムシュ拾うか、歩くと40分ってあるなぁ・・・4時のバスまで時間もあるし、歩けなくもないかなぁ・・・・
と考えながら、観光バスを逆ヒッチハイクして登ってきた道をだらだら歩き、幹線道路まであと20mというところで。
ブーンと私を追い越してったバイクの兄ちゃん(推定26歳)が、15m先でふっと止まって振り返る。
「?」
兄ちゃん 「乗ってく?セルチュク?」
「!」
キターー!!
さすがトルコ男だ!!
しかもなんかちょっとイケメンだしさ!
革ジャンにウェーブヘアが似合ってるし。イルハンには似てないが、後ろ姿はひとまわり小さくしたイルハンに見えなくもないかも。これぞ女ひとり旅の醍醐味?!うひ。すまないねぇ、トルコを旅する日本人男性諸君。いや、もしかしてヤツは100%下心なのかもしれんが、そうでないと信じるぜ。ん?それでもいいかも(爆)
おかぽん 「オトガル行きたいんだけど、いい?」
兄ちゃん 「よしきた、俺はセイフティ・ドライバーさ!」
わーい。
乗っちゃう。ノーヘルだし、けっこうスピード出してくれそうだしでしがみつき。しがみついたら、なんかいいニオイするし(笑) イタリアやスペインの町ひとりで歩いてても、こんな風に下心よりも親切心で(たぶん)声をかけてもらったこと、あんまりないよ。なのにトルコって! イケメンライダーと肩越しに、数キロ、数分の間ずっと何か喋ったけど、話の内容なんか覚えちゃいねぇ。
「もしよかったら何か食べに行かない?」 「セルチュクにはいつまでいるの?」 「えー、4時のバスで行っちゃうの!」
そんなことを言われたような、言ったような気はするが、それが問題なんではない。問題なのはいい年してこのアタシがちょっと嬉しがってることと、楽しんぢまってることであり、トルコ滞在はまだ9日間も残されてることである。
キャー、おかぽんってばこれからどれほどのトルコ野郎から親切にされてナンパされちゃうわけ??
あーあ、さっきの兄ちゃんと何か食べに行けばよかったかなぁ、腹減ったよー。
誰か何か食わせろー。
けど、オトガル周辺にきのきいたレストランはなさそうで、それどころかケバブのサンドイッチ屋くらいあってもよさそうなものが、ない。売店で水とチョコレート買って、ベンチでかじる。そしたら、どこからともなく暇なトルコ男たちが集まってきてさあ大変。私を日本人と見るやいなやなれなれしく横に座って
「トモダチ?
ノー・トモダチ?!
」 「ワタシハヤサシイトルコジン」
と言う者あり、20m向こうから
「サラバジャ!!」
とからかう者あり。そのうちバス会社の職人やらホテルの客引きやら単なるギャラリーやらに取り囲まれて・・・
彼らの知る全ての日本語という日本語を聞かされ。
返しようがねぇよ。サラバジャだけで10回くらい言われて、
うるさいうるさいうるさい!!!
でもその場から逃げなかったのは、ホテルの客引きの一人がなかなかイイヤツだったから。パムッカレのおすすめホテルを教えてもらっとく。
そんな時、
その格好で個人旅行はないぜ
な韓国人の10代と思われる女子3人組が登場。マイクロミニスカートに安っぽいオープンハートのでかいイヤリング、靴はというと8cmヒールのパンプス、鞄はモヘアのバッグ、けど手にしてるのは韓国版歩き方。さすがの私もその格好に唖然。当然客引きらは新しい獲物にたかるわけだ。
3時半すぎ、相変わらずバス待ってると、先に着いた他社のバスの車掌がいきなり
「パムッカレ?ならうちのこのバスで行け!」
「なんでよ、パムッカレ社のチケット買ったんだから」
車掌男はそのチケットをアタシの手から奪うとパムッカレ社の窓口男に払い戻しとけ、と突き出し、彼女の荷物をよこせと言い、そして私のトランクを引っぱり出したかと思うと自分とこのバスのトランクに積み、私をバスに押し込んで
「この席だよ」。
でもって「君、パムッカレにいくら払ったんだい?」
なによ?この強引さ!!
・・・抵抗する間もなく実に鮮やかな手口で、私は他社のバスに浮気させられたのである。そんなガイドブックにも載ってない、評判もわからない名も知らないバス会社であるが、肝心のバスは汚くはないがきれいでもなく、そこそこ快適ではある。ベンツだし。まぁいいか・・・。
運転手以外に2名の乗務員、中年オヤジと、見習い中っぽい15、6歳くらいの少年。走り出してすぐコロンヤや水のサービスあり、シート倒してるとそっと枕をさし出してくれたり。強制乗車させられたけど走りも快調じゃん、と思ったら・・・・
1時間ほど走ったところ、とある町の郊外。眠くて眠くて最初それどころじゃなかった私だが、ん?20分くらいたったのにまだ同じところに停車してるよ。と、外見てびっくり。バイクや荷車をバスのトランクに積もうとしてやがる! 車内からその反対側を見れば、軽トラの荷台にはまだ荷物がいっぱい。知らない間に乗客も男たちが5、6人降りて手伝ってるんである。どうにもバイクはトランクに入らないらしく、解体してまで全部積もうとしてるんである。
おいコラっ、
長距離バスを引越し用に使ってくれるなーっ!!
乗務員はもちろん、手伝った心優しき乗客みな汗だく。でも、ひと仕事終えた時の晴れやかな顔で席に戻ってくる男たち。結局トルコ人て、誰彼問わず誰にでも親切な民族のようだ。
それでも3時間で、18時40分にはデニズリに到着。デニズリはパムッカレへのゲートシティー。大きなバスターミナルに降りたとたん
「僕は○○の友達で、君たちを迎えに来ましたー!」
と頼んでもないのに自己紹介する若僧出現。
???
わけがわからずそのままバスを離れようとすれば
「ヘイ、ニホンジン!」
すかさず呼ばれるし。
迎えなんか頼んでないですけど。
だいたい○○って誰ですか?!でもってアンタもだ〜れ?と反発する隙も与えず、同じバスでやって来たガイジン総勢6名:1コリアン(♂)、1ジャパニーズ(おかぽん)、2カナディアン(♂♀)、2ニュージーランダー(♂♂)有無を言わせず全員ヤツの指示に従いドルムシュ(乗り合いタクシー)でパムッカレに連行。地元人も乗ってて超満席のドルムシュであるが、その若僧によると
「これは送迎サービスです!君たちは無料ですから!」
ヤツは我々外国人の国籍と数を前もって知ってるあたりからして、どうも、セルチュクのオトガルで強引に違うバスに引き込まれたところからハメられてるのである。この連係プレー、お見事!!(・・・思わず感心) パムッカレ村まで20分。
で、強制連行された先は
ムスタファ・ペンション
WベッドとSベッド
トイレシャワーつきの部屋を
シングルユース
2食付で25YTL(2200円)
セルチュクのオトガルでカレ・ホテルがいいって教えてもらったのに。
すぐ隣だから振り切ってもよかった
んだけど、ここも歩き方、ロンプラ
ともに評価上々だし、まぁいいか・・・。
サマータイムのお陰で7時半でもまだ明るい。ペンションのすぐ裏の丘はもう巨大な白い石灰棚、でも見に行くのは明日のお楽しみ。ハガキを買いに坂を下れば我々をここまで連れてきたさっきの客引き若僧が
「なになに?ポストカードかい? 僕が選んでやるよ!」
と必要以上にくっついてきて
うるせーうるせー!!!
ちくしょう、明日こそはパムッカレ社のバスに乗るんだい、と‘パムッカレトゥリズム’の赤い看板を掲げている事務所に近づくと、これまた日本人女子を好きそうなスーツ姿のトルコ男がいらっしゃる。アタシを見かけて声をかけないわけがない。
スーツ男 「デラックスバス!カンファタブルね!アンタルヤ?カッパドキア?コンヤ?イスタンブール?」
おかぽん 「明日アンタルヤ行きに乗りたいのー」
スーツ男 「明日?モーニング?アフタヌーン?アンタルヤ行き? これだけ便あるから
(手書き看板の時刻を指しながら)チケットは明日で大丈夫さ〜」
妙にノリのいいスーツ男は、日本語と英語とトルコ語のちゃんぽんで
「君どこ泊まってる? なに?ムスタファペンション?! ダメヨー、あんなとこ。うちのカレ・ペンションがすっごくいいのに!! もしかして君、アイツ(向こうで暇そうにフラフラしてるヤツを指して)に連れて行かれたのかい?
くそっ、
バカタレ
トルコジン!!
」
彼は
バカタレトルコジン
を連発しながら、「君、この歌知ってる?」となにやら日本語の歌を歌い出す始末で、「ユー・ドン・ノウ?! 富士サファリパークの歌だよ」
しるかーー。
おかぽん 「それあんたの自作じゃないの?」(笑)
スーツ男 「ナニイッテンノー、ボクノオクサン ニホンジン」
おかぽん 「あ、それは知ってる。ノリコさん、でしょ?」
スーツ男 「
ホワイ・ドゥー・ユー・ノウ?!?
」
おかぽん 「コレ(歩き方)に書いてるんだもん」
スーツ男 「ノリコはイバラギの出身です」
ノリコさんの夫、面白いわ。
スーツ男 「じゃ、明日待ってるよ〜、明日は他のバス会社に行くんじゃないよ〜。」
去ろうとすると、ノリコさん夫の事務所の奥で我々のそんなやりとりを見ながらタバコふかしてたオジサンが
「カーペット見に行かない? 僕、カーペット屋なんだ。20ドルからあるよ」
と立ち上がる。が、私が答える前にノリコさん夫はすかさず口を出す。
「カーペットなんか要らないよねぇ」(笑)
ペンションに戻って夕食。1Fのレストランは外からの客もOKで、8時にはもう内外の客でテーブルいっぱい。宿泊客はまずスープからお決まりのメニュー。
スープはともかく、パンとアップルチャイの美味さに感動!
ライス入りトマト味のスープ ★
あんまり美味しくないのになんか飲んじゃった
ガーリックライスの上にトルコ版ハンバーグのキョフテ ★★★★ とサラダ
ライスがどうにも脂濃い(´`; パンと一緒に食べる方が断然美味い
食べ放題のパンはそとはカリカリ、中は見た目よりふかふか。チャイはすっごくいい香り!!
でもお昼食べてないのに、あんなに遺跡歩いたのに完食ならず・・・このあとデザートはオレンジまるごと2個 ★★★★ すっぱくなくて美味しいの。でもこれも1個で充分。
ペンションの部屋は思ったより静かで、この時期まだ冷える夜はヒーターも入ってて快適。ちゃんと眠るの70時間ぶりくらいだよ。
C
ontinue...
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