ワンコみたく倒れこみたいところ、シャワー浴びたり洗濯したりして結局ひとねむりできないままサンセットタイム。ダイスケくん、6時半だって言うから6時半に下におりたのに
「もう太陽が行ってしまうよー!」
と急かして、再び慌しく私を250ccに乗っけると、野外ミュージアム前のかなりキツイ坂をぶぅんと少々乱暴に、けど気持ちいいペースで登ってく。
「ローズバレーから見るのとオルタヒサルから見るのとどっちがいい? ローズバレーだと入るのに2YTLかかるよ。でもオルタヒサルからでも充分きれいだよ」
ということで15分ほど走って連れてこられたのはオルタヒサルという小さな村手前の岩山。下にバイクを停めてさながら天然アスレチックをよじ登る。
オルタヒサルからローズバレーを望む。グランドキャニオンにそっくり! けど雲が多くてあまり赤くはならず
 |
急かされたわりに太陽はまだ高いし雲の向こう。ダイスケは「太陽出てこいー!」なんて言いながら少々怖い(高所恐怖症なら絶対無理です)ガケのてっぺんに座ってポテチをぼりぼり・・・「ワインじゃなくてごめんね」と缶ジュースをくれたりする彼であるが、確かにこのシチュエーションでワインはヤバイわ。アタシらに似合わずロマンチックすぎる。空や岩の染まり具合はいまいちでも、今日いちばんの絶景スポットなことは間違いない。でもって
「だめだ、ボク食べ過ぎちゃうから残りはもう食べといて」
ってポテチの袋も渡される。決して太ってはいないが、どうも最近腹が出てきたのを気にしてる様子。って後日、ペンションに遊びにきた近所の男友達とそんな話をアタシの前でしてたわけだ(腹さすりながら・・・)。
 |
|
夕日の左にちょこんと飛び出てるのが天空の城、ウチヒサル
なんだかすごく遠くに見えて、今日あんなところまで歩いた
ことに驚く |
振り返ると後方にはふもとまで真っ白な雪をかぶった険しい山。名前忘れたけど、標高は富士山より高いんだって! それにしても日中はあんなに天気よかったのになぁ。本気で燃えるとローズバレー、すごいだろうなー。
|
7時、太陽が完全に地平線に隠れたのを見送ったらあっという間に暗く、寒くなる。でもアタシともうちょっとデートしてたいらしいダイスケは、やっぱり、すぐには帰してくれない。
「ちょっと遠回りして別の道を帰ろうよぉ〜」
と、車じゃ入ってけない、というよりバイクでもかなり無理があるトレッキングコースに無理やり突っ込む。砂地ですべりそうな上に、滑り台みたいな本気で急な下り坂!かと思えば小岩ゴロゴロで、ほとんどモトクロス状態。お尻痛いし、抱きつきたくなくても抱きつかなきゃいけないし。なるほど、これをお見通しなのだな?!ダイスケのやつ。それでも、彼のバイクテクはけっこうなもので(あろうことかそれがなんだか格好よく見えてきたり)、なんだか遊園地のアトラクションに乗ってるみたいで楽しかったり(^^; |
|
 |
そんな秘密のプチ・デートを終えて戻ると、もう一匹
少しは賢そうなワンコがご主人様の帰りを待っておりました |
 |
カッパドキア初日はまだまだ終わらない。まだまだ眠らせてはくれない・・・・またしてもダイスケにのせられ(?)8時半からウチヒサルのレストランにショーを見に行く約束をしちまったい。だってね、たいてい毎日やってるらしいが、予約の少ない日はキャンセルになることもあるらしく、逆に予約してないといっぱいで席がない日もあるらしく、たった25ユーロ(US$30)でフルコースの食事つき、ショーはトルコ各地方の伝統・民族舞踊からウェディングセレモニーにフォークロア、ベリーダンスまで3時間たっぷりだって言うんだもん。ベリーダンスはイスタンブールででも必ず見ようと思ってたし、でもイスタンブールだとドリンク+ショーだけで50ユーロはするんだもん! さらに言うと、カッパドキアで別の店にショーを見に行ったフレンチ・ガイは食事なしで25ユーロだったって言ってたもん!
だが、朝食以降ろくに食べ物を口にしてないわけで、疲れもさることながら非常な空腹にもう喋る元気もなくなってきているところ、ショーに行くまでの間もアナトリア・ペンションは休ませてはくれなかった。ふとダイスケが姿を消したと思ったら今度はマサシが
「ねえ、おかぽん!(奴もいつの間にかアタシのファーストネームを呼びおる・・・)僕と話をしようよ〜!」
アナトリア・ペンションに日本の小娘がひとりで泊まる場合、ある意味・ある程度の覚悟が必要かと。
ショーにはまたしてもダイスケが、バイクではなく車で乗せてってくれる。いや実は
ダイスケ 「君免許持ってるだろ? ウチヒサルまでバイク運転してみなよ。ボクはこっちのバイクで行くからさ、
後ろついてきて」
おかぽん 「え?!国際ライセンス持ってきてないよ。それにバイクも50ccしか自分では乗ったことないし」
ダイスケ 「ライセンスなんて要らないよ! ダイジョーブさ、ほら乗ってみな!」
おかぽん 「やだー、やめてー。乗せてけーー。」
というやりとりがあり、危うく無免許バイク無謀操縦を強いられるところだったのだが。なにが‘ダイジョーブ’よ、ねえ。
 |
|
洞窟レストランに着くともうショーは始まってた
|
| 終わる頃に迎えに来てくれるのかと思いきや、ちょっとびっくりなことに奴はそのままずーっと私の隣に座り、一緒にメシを食い、最後までショーを見るのである。なんとペンションのオーナーは、こうして客を連れてくる時は食事まで全て無料なんだとー。どおりでちゃんと彼、ビシッとスーツに着替えて出てきたわけだ。アタシはジーンズにトレーナーなのに。 |
レストランは思ったよりかなり大きく、中央のホールを囲んで放射状に洞窟席が設けられている。100人は入れるところ、すでに団体客が何グループか、我々の後からも数グループやってきてほぼ満席。毎晩こんなに客入ってるってすごいよ!! でも99%団体客で、見渡しても個人客は私だけ? そしてなぜか(団体客とは値段が違うのか)彼らにはあまりいい料理が出ていないが、ダイスケとアタシだけ明らかに違うちゃんとしたフルコース。ナスやピーマン、チーズ、サラダといった前菜からして何皿も、さらにパンにつけるヨーグルトソースやトマトソースが並べられ、それだけで、下手すると眺めてるだけでお腹いっぱいになりそうなところに、ラム肉と大盛りチキンライスのメインがくる。さらにはアルコールも飲み放題、おかぽん
| はワインをごくごく。おつまみのナッツも大量で、我々2人の前に並べられた量はどう見ても5人前。安いのはいいんだけど、もったいないよ〜。 |
|
 |
皿ありすぎにつき
全てを個々に評価するのは割愛
総合★★★ |
 |
 |
 |
黒海沿岸の踊り
|
ウェディングセレモニー
|
そして後半の山場ベリーダンス
|
次から次へと驚くほどいろんなパフォーマンスが続く中、ステージ近くにおりて行っては写真を撮り、また戻って食べながら見ながらダイスケと話をし、まったくもって忙しすぎ。ダンスのレベルもなかなかのもので、しっかり魅せてくれる。ベリーダンサーは天井からゴンドラで降りてくる仕掛けやら、ホールに連れ出されて踊りを強要されるオジサンたちやらでコーフン最高潮。それでも3時間あればダイスケともかなりいろんな話ができるわけで、私も各種踊りやダンサーのことを聞きまくり、そして書けばきりがないほどトルコやトルコ人、日本や日本人のことも話したっけ。ウェディングセレモニー見ながらどさくさにまぎれて
「君もトルコの男性と結婚したらこんなセレモニーするんだよ。トルコの男はいいぜ〜」(←どう考えても自分の売り込み)
とあながち冗談でもなさそうなことを言われてみたり
「ボクの友達には日本人女性と結婚して、東京でケバブショップやってるのも多いなあ。そんな友達が多いから僕も去年冬、東京行ったんだよ、‘フジヤマ’が見えたよ」(‘フジヤマ’ってなんのことかちょっと考えちゃったじゃない)
なんて、自分も日本人と結婚したいんだか、はたまた彼らがうらやましいといったニュアンスをほのめかされたりもしたっけ。いずれにせよダイスケのやつ、やっぱり面倒見いいだけじゃなくって、さては・・・アタシをますます気に入ったなー?! (そんな彼はショーの帰りに早くも決定的と思われるひとことを口にするのだが、それはヒミツだっ!)
さんざん盛り上がったところで、客全員が踊りの輪の中に。このまま列なしてどこ行くの?!と思ったら、屋外には火が焚かれてあってキャンプファイヤー(というより盆踊り)状態に突入。しかし外は強風、夜のカッパドキアはやっぱりまだまだ寒いのであり、アルコール入っててもその寒さはちょっと耐え難いものが・・・。
ベリーダンスが終わると帰ってく団体もいる。ダイスケも
「帰りたければいつでも出ていいよ、イッツ・アップ・トゥー・ |
|
 |
ユー」
って言ってくれるけど、もしかすると彼もお疲れで早く帰りたかったのかもしれないけど、私は最後まで居てみた。パフォーマンスもさることながら、大勢いるスタッフはよく働いてよく気がつくし気持ちいい。
12時前、全てのショーが終わって帰ろうとすると、洞窟入り口にそんなスタッフがズラリ並んで送り出してくれる。が、通りすがりにその中のひとり、ダイスケの悪友(?)っぽい男にひょいとつかまれて
「シーッ、あいつが気づいて探しに来るまでここにいな!(微笑)」
そんなこんなでペンションに戻り、タバコ臭いまま眠りについたのは深夜1時前。明日も早く起きなきゃなんないのに・・・もっと眠らせてくれよぉ〜。でも!皆既日食を見たのが昨日だなんて思えないほど、頭の整理ができないほど、そして吸収しきれないほど、今日はめいっぱい楽しんで感動したなぁ。ん?それもこれも結局ダイスケのおかげじゃん。
「ありがとうダイスケ! Good
night!」
Continue... |
|