HOCHIMINH CITY 02 / JAN *THU*



Tママ、ダウン!
一晩中トイレに通いっぱなし、ほとんど眠れないほどにひどい下痢になってしまったママの隣で「なっちゃったか〜」と気の毒に思いつつ、何の不調も起こらない自らの頑丈さに呆れる私。全く同じものを食べているはずなのに。昨日食べたものを振り返る。野菜や果物、もちろん肉・魚までナマ物は口にしていないが、ディナーは慣れない調味料も多かった中、ありとあらゆる物を食べたもんだから容疑者複数。最後の方に食べた青菜の炒めものが第1容疑者としてあがってくるが、Kitoでごちそうになったお茶の氷も相当怪しいし、Rex Cafeのバイン・フランだって犯人かもしれないし、暑い国のこと、ちょっとしたお皿の汚れまで疑われる。にしてもママの症状は、ちょっと風邪気味orお腹が冷えた、な〜んていう生易しいものではなく、生まれてこのかたこんなすさまじい下痢にはなったことがないというほどのひどさ。脱水にならまいとミネラルウォーターを飲んでも、それがまたすぐ出てしまう。インドに行けば誰しも必ず洗礼を受けるという、ホテルから1歩も動けず日本のマイルドな薬なんて全く効かないこっぴどい下痢とはこういう状態なのか?
いずれにせよフリーの日、それも最終日で良かったのかもしれないが、街歩きは無論、更なる雑貨買い出しも、そして残念ながらKH・YHと4人でのランチ再会もかなわぬことになってしまった。そう、ママは行けなくなってしまったが、昨日KH・YH2人と約束した、そして2日連続で振られたフレンチレストラン‘Le Caprice’に
今日こそ予約!とリダイヤルしてみるが、相変わらず応答はない。本日夜のフライトで帰国する我々、空港への送迎は6時になっているが、ホテルのチェックアウトは12時までにしておかなければならない。

8時半、チェックアウトの時間までには戻ってくると、ママを残してホテルからそう遠くないベンタイン市場へ。徒歩15分。

道中のベーカリー
(っつうかフランスパン屋)
にずらりと並ぶ長〜いバゲット
さすが本場仕込み
他のアジア諸国ではちょっと見かけないかも
ハムやきゅうり、焼き魚
ニョクマムなんかを
バゲットにはさんでくれる
サンドイッチ屋台も至る所に

黄色く塗られた壁に大きな時計、外観は鉄道駅のような建物だが市場。天井が高く、明るく体育館のような中に食料、雑貨、衣類、無数の店が密集し、妙なニオイ熱気が立ち込める買い物天国。野菜・果物屋の前を行けばおばちゃんが味見しろと剥いたランブータンを差し出し、コーヒー屋前を通れば客引きおやじがうるさい。乾物珍味類コーナーでは、異臭を放ちながら瓶の中で亀やら蛇やら正体不明な姿をさらす隣、食堂ではパクチーたっぷりのフォーやベトナム版お好み焼きのバイン・セオをはじめ、あずきに練乳をかけて山盛りのかき氷お腹壊しそう・・・をのせた、逆ミルク金時‘チェー’などベトナムスイーツも食べられる。

オーダーメイド店も充実。ドンコイ通りなどの路面店から比べるとセンスは落ちるだろうし、ここにしかないというオリジナリティーは期待できないが、種類は豊富で安そう。サンダルも、木底と甲ストラップを選べばその場で組み立ててくれる。籐のカゴ、刺繍バッグ、水牛のカトラリー、バッチャン焼きはもちろん台所用品に仏具など日用品まで、どの店も足元から天井までぎっしり。朝から日本人も欧米人も団体でゾロゾロやって来ているが、あまり時間をもらえないのか、昨日の我々ほどどっさり買い物している人は見かけない。ひととおり回って、やはり店も商品もあふれているが個性の光る店はないことが判明。まぁ市場だもんね。
が、路面店との値段比較と、どのくらい値切れるものかという調査も兼ねて、若い女の子店員のいる店(店員の見極めもポイントかも?)で、1つの刺繍バッグにターゲットを絞る。その店のオーナーはおばちゃんのようだが、彼女は英語が全くダメらしい。かといって女の子もほんのカタコトなので、電卓を介して。

当初の言い値は$25
これでも路面店の感覚でいくと
Tママ曰く「$30以上するわよ」
なのでずいぶん安いが$17を目指す
シルク100%でビーズの刺繍、内ポケットもあり
裏地やファスナーの縫いつけも丁寧でしっかりしている
女の子は「シルクだからぁ〜」を繰り返して
$20からなかなか下げなかったが
「じゃあいいわ〜」と店を離れようとする私の腕を
がっしり掴んで
$17にて
交渉成立!

間口はほんの1メートルほど、両手を広げてあまるほど、通路のような狭い雑貨屋の一角に並べられていた、ブリキ細工のオブジェに目がとまる。しゃがみこむと、ここでもまた学生アルバイト風の若い女の子が「まぁ座って」って感じでプラスチックの椅子を出してきた。食料品店のおばちゃんらは、英語ができなくてもかまわずベトナム語でまくしたてるが、雑貨屋の店員は概してもの静かなので、わりとゆっくり商品を吟味できる。

オブジェは
シクロだったり
天秤棒をかつぐおばさんだったり
溶接もちゃんとしていて車も回る
女の子は1個$2と指で教えてくれ
安さとベトナムらしさが気に入り

ばら撒く土産用
10個ほど選考作業に取りかかる

その後も街歩きで、コーラやスプライトの缶やガラクタで作った戦闘機や自動車などのオブジェを見かけるたび、ほとんどタダの材料費で作られた作品の完成度の高さとリサイクル精神に感心。そんなオブジェですら戦闘機や戦車など、アーミー関係のものが多いのには、例えば戦争で足をなくしたおじいさんなんかが細々と作っているのかなぁ・・・なんて連想したりするが、作っている様子を見てみたいと思ったりもする。
んなことを考えながらオブジェを手に取っていると、後ろから感心しきりの日本人おばちゃんの日本語が聞こえてくる。
まぁ〜、これなんか見てホラ、良くできてるわね〜
聞いたことあるようなないような声に、振り返るとそこにいたのは
橋田壽賀子! 不意打ちに、新婚さんいらっしゃいの桂三枝みたく椅子からひっくり返りそうになる。もっと振り返るとTVカメラに音声さんに照明さん、ガイド兼通訳と思われる男とボディーガードだかマネージャーだか、さらにその後ろにはギャラリーと化した観光客が一塊となってゾロゾロ。ちょっと、撮ってんの?!と一瞬あっけにとられてアホな顔をさらしてしまったであろう私をよそに、橋田先生は私の目の前からオブジェをひとつつまみあげ
「おいくら?
 2ドルですって?! まあ〜〜2ドル?!
と通訳に聞いた値段に感動し
日本で2ドルで何が買えますか?ねえ〜
とさらに感動していたかと思えば
「わたくし、これと同じようなものをお友達からベトナム土産に頂いたことがあるんですけれどね、2ドルだったんですね〜、2ドルのお土産・・・」
とお友達を悪人よばわりするようなことを言い
2ドルのものを頂いたとは思わなかったわ〜
と、感心とも呆れとも落胆ともとれないため息混じりに、これでもかと2ドルを繰り返す。彼女はそうやって鼻息荒く独り言のようにTVカメラに話しかけながら、あっという間に次のターゲットを求めて通り過ぎて行った。引き寄せられたブツが橋田先生と同じなのは複雑だが、女の子と交渉して10個を$13で購入。

2ドル以下の土産で悪かったなー
(`´+

店員の女の子のソフトな物腰が気に入り
同じ店で水牛使いの箸も買う
籐のケースつき、もちろん値切って
6客50000VND(400円)
水牛のカトラリーは軽いし
べっ甲同様色柄2つと同じものがないが
色みはべっ甲よりダークでしっとりしている

ブリキのオブジェはホーチミン空港の土産物屋にもたくさん並んでいて、そちらの方が少しばかり質も作りも良かったが、1個$2.5〜3ほど。

なんだかんだと市場を2時間以上ウロウロしていったんホテル。気丈にも、起き出して荷物の整理をしているママ。ホテルのレストランでコーヒーも飲んだよう。
「出すものがなくなったから、だんだん間隔は長くなってきたわ・・・」
その様子に少しほっとするが、それでももちろん出歩ける状態ではない。高熱で起き上がれないよりはいいけれど、ママにとっては初めての長距離フライトからはじまって暑い中の遺跡めぐり、空気悪い中の街歩きと、充分疲れている上に昨夜は眠っていないのだから。
それでもチェックアウトの時間は無常に迫ってくる。12時前、部屋から荷物を出し、預かってもらったら再びママをロビーに置いて、予約できないままKH・YH組とのランチに向かう。
「ごめんなさい、行ってきますね」
ママには2人への手紙を託される。昨夜は気持ち悪くなるほどお腹いっぱい食べたが一転、今朝は何も食べずに市場をウロウロしたので見事に空腹。

約束の12時半を少し過ぎ、2日連続でランドマークタワーへ。ホテルから歩いて30分はかかる。今日も15Fでエレベーターを降りると・・・
閉まってるやん!!! 昨日と同じ重厚な南京錠がかかったままで、2人の気配もない。2人の情報では「1Fの受付嬢は明日は開くって言ってた」のに。受付嬢、使えねぇ〜〜! 誰もおらずしょうがないので、2機あるエレベーターで行き違いにならないかと心配になりながら地上に舞い戻り、使えない受付嬢に
「20代くらいの日本人っぽい女の子2人、この数分のうちに見なかった?」
と聞くもまた腹の立つ返事。
「日本人なんて大勢出入りしているから知ったこっちゃないわ

さすがに困ってすぐ次の行動もとれず、1Fのソファに腰かけてガイドブックを開いていると、1時前になって昨日同様
ごめんなさ〜い!
と両手を振りながら2人がやって来た! 
良かったぁー!今日はなんとか無事、出会えて。私はこれまで海外でも‘現地集合’を幾度かしてきたが、空港、ホテル、コンサートホールの前など、どこでだってちゃんと難なく再会できてきた。なのに、今回この2人とはどうも障害が多い。それに、出会えたはいいが肝心のレストランは閉まっている。しかも彼女らは2時に市内観光の現地ツアーを予約しているという。
まずTママが来られなくなったいきさつを話し、託されていた手紙を渡し、それから急いで双方のガイドブックを照らし合わせ、現在地からそう遠くない5つ★フレンチレストラン‘L’etoile’(レトワール)にタクシーで移動することで合意。そうと決まればビルの前に待機していたタクシーに乗り込む。退屈そうに客を待っていた兄ちゃんだが、我々が近づいてガイドブックの住所を指すと急に真剣な顔になる。

10分くらい走ったろうか、通りの、また何の目印もないところで車は止まる。ドライバーの兄ちゃんは「ここを入っていったところだ」と指さすが、よく見ると確かに看板があるものの、奥は普通の一軒家っぽい。メーターは18000VND(140円)を示している。我々、車中ずっと喋っていたので覚えていないが、昨日何度か乗ったよりも安いのだから、やはり近かったと思われる。
タクシーを降りると、どの店でも必ず門のところにいる、アオザイの案内嬢に導かれて店内へ。庭を行くと、オープンカフェと屋台をたして2で割ったような
中途半端な空間があり、並んでいるテーブルはかなりの客で埋まっている。そちらに通されるのかと思いきや、案内嬢は奥の白い建物に入っていき、我々も後に続くと、驚くことに外のテーブルとはまるで違う光景が。プロヴァンスあたりの田舎風レストランを意識した可愛らしいインテリアに、ちゃんとテーブルセッティングされたこぎれいで明るい店内。ベトナムのレストランは演出が小粋で、街の喧騒とのギャップには本当に驚かされる。でもこれが面白くて快感で、病みつきになりそう。ガイドブックも“シェフはアジアのシェフ大賞にも選ばれた有名人” “5つ星を5年連続獲得” “ホーチミンのトップレストランのひとつ”とベタ褒め、ますます期待度アップ。しかし屋内の客は我々だけ・・・。

期待と不安を抱きながらテーブルにつくと、ドリンクメニューとランチメニュー別々に渡される。飲み物はレモンソーダ、すいかジュース、オレンジジュースをオーダーし、ランチは$8、$10、$12(ともうひとつ$14があったかも)のコースの中から私は$10を、2人は$12を選ぶ。あぁやっと、ちゃんとフレンチが食べられる!
すでに3人でいても違和感ない我々であるが、実は会話といえば、シェムリアップ空港で少し話をした程度。ここではじめて2人の年齢も知ることになったが、予想通りでした。(笑) うらやましいことに、6日間のパックを2日延泊して我々より2日遅れで帰国する彼女達、今日午前中もワンピースや上着のオーダーにショップ巡りをしていたとかで、お互い、おすすめの店情報を交換する。テーブルに地図を広げてマークしているとスープが運ばれてくる。

◆ LUNCH ◆

果物のフレッシュジュースもかぼちゃのスープも
素材の味重視って感じで濃厚かつシンプル

パンプキンスープ ★★★★
レモンソーダ ★★
見た目にもきれいなサラダ
欧米にありがちな
サラダとは名だけの
家畜のえさなことも
人間様の食べるものとは思えないほどに
不味いホワイトソースがかかっていたりすることもなく
ほっとする

野菜とハムと卵のサラダ
サザンアイランドソース ★★
2人のコースはサラダに代わってジャガ芋のキッシュ
実はこちらの方がずっと美味しかったけれど

2時に市内観光ツアーを予約していた彼女達だが、どう考えても間に合わないので、レストランで電話を借り、旅行会社に連絡を入れる。YHさんが電話に行き、通じたかどうか不安そうな顔で戻ってきたが、3時に遅らせ集合場所も中央郵便局に変えてもらったとのことでひと安心。(?)

メインはボリューム満点
味は文句ないけど
かなり空腹だったにもかかわらず
平らげるのは難航するほど昼からヘビーでした

チキンのマッシュルームソース ★★★★
2人にはこちら、肉はビーフでクリームソース
メインに関しては甲乙つけられないなぁ

今回の旅はもちろんこれまでの海外旅や日本での仕事のことまで話のネタは尽きない。旅好きな同士というだけでなく共感できるところがある頼もしい2人、パワフルで行動力抜群! 帰国後の再会とまたいつの日か旅の時間を共有できたらいいね〜と、互いの連絡先を交換する(社交辞令ではなく、Tママと共に帰国後の再会は間もなくして実現しました。いろいろありがとう&お世話になってまーす)。

デザートはミニシュークリーム
苦しいながらも完食

ミニシュークリーム・いちご添え ★★★

コースで税込みUS$15(1800円)

しっかしこうも毎日満腹まで食べるのって体に毒すぎる。
胃も心もじゅうにぶんに満たされ、味も価格もサービスにも3人共大満足。
再び街の中心へ戻るのにタクシーを拾おうとするが、なぜか流しのタクシーが見当たらず、通りかかっても先客がいて全然つかまらない。何度か場所を移動して奮闘すること10分以上、赤いタクシーだったがようやく止めて乗車。メーターを見て今度は安さにびっくりする。このタクシーは初乗りが5000VND(40円)になってるじゃない! どうやら、初乗り料金は5000〜12000VNDと会社によって異なり、初乗りが安ければ距離・時間の加算幅が大きいことも判明。で、中央郵便局まで10000VND(80円)と今回のタクシー乗車で最低料金でした。

ありがとう、帰国まで気をつけてね! よい旅を!
郵便局で別れた彼女達のその後。
“市内観光ツアーは、ベトナム人の英語ガイドのおっちゃんがついてきたんですが
 その英語が聞きにくい聞きにくい!
 しかも、施設に着くたびに、「はい、30分間自由行動〜」しかしゃべらなくて説明はいっさいなし。。。
 あれで$20は高い!!
 ソプランさんがいかに素敵だったかを思い知らされました(>_<)
 それに、ベトナム戦争の写真展は予想以上にショックなものでした。”
ホーチミンからはクチトンネルやメコンデルタなどへ現地ツアーがたくさんあり、私もできることなら1泊延泊してクチトンネルに行ってみたかったけれど、現地ツアー、当たりはずれがありそうですね。そして・・・
“最後の最後に、油断していたタクシーにぼったくられたり
 交差点をまたがってまでココヤシ売りの少年に追いかけられたり・・・といろんなハプニングがありました。
 オーダーしていた服はかなりお気に入りです。結局、7着もオーダーしてしまいました。”
ココヤシ売りといえば
元気なおばちゃんも多かったが
我々は追いかけられるようなことはなかった
すごく重そう

2人と別れ、ここベトナムで唯一?定価が存在するという国営デパートに行くが、閉まっていてまたしても振られる。つぶれたのか、改装中なのか、単なる年始の休業中なのか、建物の前まで行っても閉まっている理由は解明できず、近くのショッピングセンター、サイゴンセンターでお土産を買い足す。
ランドマークタワー
同様洗練されたオフィスビルで、2Fの雑貨屋インターアート・サイゴンなどは、まるでパリやイタリアのデザイナーズショップに紛れ込んだ錯覚を起こさせるほど。


スーパーには
ライスペーパーやフォー
ニョクマムなどが揃っているし
コーヒーは
バニラやシナモン
アーモンドなど
変わったフレーバーが豊富で
匂いをかぐだけで面白い


KH・YHの2人も
服をオーダーしたおすすめ店
‘Natural’では
持ち手に惚れてバッグを購入
$22



と今日もなんやかやと小物を買い足したが結局服・靴は買わず。ベトナムで買うなら絶対オーダーにすべきだが、それには時間がなさすぎた。あらかじめ店とデザインを決め(ファッション誌の切り抜きなどあればなおよし)、初日に注文してしまうくらいの予習と勢いが必要。それでも雑貨にかけたまる2日間、めぼしいものはそこそこ手に入れドルの残りも少なくなったので
これにて買い物終了!

締めはベトナムスイーツ! ‘CREA’のベトナム特集なんて、雑貨屋よりレストランより、カフェ情報の方が多いんじゃないかと思うほどスイーツの写真がずらり。それに盛り付けは立派なアート。というわけでランチがまだ胃に残っていながらココナッツアイスを目指してホーチミンの超有名・老舗カフェ、バクダンへ。
大通りの角のオープンカフェ。屋内・屋外とも所狭しとプラスチックのテーブルと椅子が並べられているが(ガイドブックによると座席数300)、客の7割は欧米人観光客、他地元人?と日本人で満席。さらによく見ると、スイーツを食べている人はそう多くなく、ドリンクやコーヒーだけで長居している連中の方が多そうな感じ。ここも椅子の密度が高いので、席が空いても店の奥の方まで入っていきづらい。キョロキョロしているうち、屋内と屋外のちょうど境目あたりの席が空いたので座ってみたが、この店、見た目以上に
環境悪し。まず店員が足りておらず、目が行き届いてない&気もきかない。よって注文を取りに来ないし、来てもおっそろしく遅い。テーブルを片付けにも来ないし、当然店内を掃除する暇などない。ゆえにテーブルは汚れ、床にもゴミ散乱。灰皿にも吸い殻の山。そんな悪循環に加えて大通りに面しているため排気ガスと騒音がひどく、喧騒の街景色をゆっくり楽しむなんて誰が言ったものか、むしろ公害真っ只中状態。さらに、店内にまでタバコ、ライターやトランプの物売りがやってくる始末。ただでさえ屋内は喫煙率が高く空気が悪いというのに。で、15分と耐えられず注文もすることなく店を出る。

バクダンから徒歩7〜8分、バクダンとはうってかわって車・バイクの少ない裏通りを少し入ったところにある‘Fanny ’(ファニー)。ハノイで人気のアイスクリームカフェの支店、オーナーはフランス人だとか。派手な看板などはないが、ひと目でわかる黄色い建物。ホーチミンは黄色い壁が好まれるのか? 中央郵便局、ベンタイン市場をはじめ黄色が目につく気がする。
座席は同じく屋内・屋外両方あるが、屋内は少し暗めだったのでオープンエアーで。こちらは思ったほど混んでいないが日本人多し。スタッフも皆てきぱきしていてなかなか感じよく、長居もできそう。メニューは全て写真と英語の解説つき。ワッフルでシクロをかたどっていたり、お子様ランチの旗じゃないけれどソフトクリームや果物に傘を立ててあったり、アイスクリームとコーンでミツバチを作ってみたりピノキオだったり、メニューの写真を見ながら、写真だけでも撮りたいな〜なんて思いながら、しかしどうしても捨てがたくやはりココナツアイス。
実をくりぬいたココナツの中にココナツの実と、白玉?とココナツのアイスクリーム。中をそれほど深くくりぬいておらず、かなりのアゲゾコなお陰で見た目ほどのボリュームでないのがかえってありがたかったりする。

◆ TEA BREAK ◆
ココナツアイス ★★★   30000VND(240円)


食べ終えると少し寒くなってしまったが、相変わらず下痢の兆候など全くなし!

6時前、ホテルに戻るとロビーのソファで待っていたTママ、朝よりは幾分回復したように見える。
大丈夫ですかぁ?
下痢はほぼ止まり、ソファでウトウトでき、ベンタイン市場まで歩いていこうとしたが思ったより遠いのに引き返してきたんだとか。今夜のフライトに耐えられるか心配だったが、ここまで回復していれば大丈夫だろう。3人でのランチの報告や新たに買ったブツのお披露目をしながらロビーでトランクを開けてゴソゴソ荷物を詰め替える。
ゴソゴソしているうちに一昨日と同じ、かなり日本語たどたどしい学生ガイドが迎えに来た。客は我々2人だけでTママは車に乗ったとたん再びウトウト、よって空港までの30分間ずっと、
網浜直子崩しなガイドの相手を務めるハメに。前にも述べたが彼女は大学か語学学校の日本語学科2年生。卒業したら日系の会社に入りたいらしい。
「ニホンデ、キモノ、キマスカ?」
「着ないね!5年に1回くらいしか。」
浴衣も着物のうちかなぁと思いながら、がっかりさせるような答えを返してしまう。でもホントだもんね・・・。アオザイ人口も近年減りつつあるようだが、ホーチミンの観光客の行動範囲内に限っては、20代以下の女性のアオザイ率は結構高かった。ショップ、レストラン、たまにホテル、それから学生。華奢で背筋の伸びたベトナム人だからこそ似合うもので、猫背だったり胸やお尻のデカイ日本人には絶対似合わない。シルエットが可憐なのに着物ほど反活動的ではないから、残っていってほしいもんだ。

空港建物内まで係員が入れなかったのか、あとは大丈夫と自ら言ったんだったかよく覚えていないが、車から荷物を降ろし、入口で女の子と別れる。出発まで2時間以上あるので急ぎはしないが、航空会社の案内表示が見あたらず、ちょっとウロウロする。近年拡張工事が行われたらしいタンソンニャット空港、内部はきれいだが、国際空港にあらずバンコク同様表示が少なく不親切。
タイ航空のカウンターを見つけたはいいが、ここだけ大行列。並んでいる乗客の国籍は様々、EU方面はじめオーストラリア、中国、日本etc。欧米人は嬉しげに菅笠を持ち、アンコールワットに行った証拠Tシャツを着ていたりして目立つが、雑貨はあまり買っていない風で、どさどさと大きな買い物袋を抱えた我々を、前に並んだフランス人は
ジロジロご覧になられる。
空港のショップは超品薄なので、VND(ベトナムドン)は空港までに使い切っておきましょう。Tママはゴディバのチョコレート、$25と$23の2箱でドルを使い切る。あとは飛行機に乗るのみと思いきや、税関で空港税$12を支払い、搭乗ゲートに向かおうとしたところでホーチミン3大事件そのB発生。ずっとたすきがけにしてきたTママのショルダーバッグがいつの間にやらなくなっている!!
あれ?!バッグ!!!
X線に通したあと、受け取り忘れ!! ママは悪い顔色をいっそう青くしながら慌てて検査口に舞い戻り、係員に身振り手振りで訴える。幸いバッグは何事もなく保管されていたが、それだけのことで本人確認ならぬ始末書のようなものにサインされられやたら時間がかかり、
「あぁもう、最後の最後に参ったわ」(大汗)
財布もパスポートも入ったバッグ、気づかずそのまま飛行機に乗っていたら・・・・
ひ〜〜怖い。海外初めてと思わせないほど、年齢差も感じさせないパワフルさで食らいついてきてくれたTママ、その体力と好奇心と買い物パワーに、逆に私の方が刺激受けることも多かったが、やっぱり最後まで、責任持って連れて帰るのが元気な私の任務?! ママ、もう少しだから頑張ってー。

21:10、タイ航空687便ジェット機は満席でホーチミンを後にする。離陸後すぐに出された食事、野菜サラダ、白身魚のソテー、ココナッツのスポンジケーキなど、死んだように眠るTママの隣でせっせと片付ける。全く揺れない快適なフライト、1時間半でバンコクに戻る。
ママはもうさほどトイレに立つこともなく、少しずつ眠れているせいか快方には向かっている。バンコクの、いつもと変わらず人が多く雑然とした空港、時間はあまりないくせにそんな彼女に荷物番を頼み、隅から隅までショップをまわって一目惚れした腕時計を買い、バンドの長さを調節してもらう。
24時前、再びタイ航空622便、関西行き。





HOCHIMINH CITY >>> OSAKA  03 / JAN *FRI*



日本時間朝5時(タイ時間で夜中3時)に朝食が配られるが、不味いオムレツをはじめクロワッサン、ヨーグルト、果物もほとんど口にできない。バンコクからはほんの5時間半。こんなに近いベトナムと少し前まではバックパッカーしか行かないようなイメージがあったカンボジア、双方ともまだ個人旅行は簡単ではなさそうだが、どこの国ともたがわずあっけなく行け、観光客多さは予想以上だった。隣接していながらあまりに違う2国の様相も面白かった。南北に細長いベトナム、再び訪れるなら今度は自由旅行でハノイやフエを旅したい。
7時、関空。Tママと別れて各々、松山への帰路につく。

短いながら貴重な出会い、収穫、事件ありと盛りだくさん、高い飛行機代を出して行ったのに最後体調を崩してしまったにも関わらず、本当に行ってよかったと言ってくれたママの言葉は、何より嬉しいものでした。旅から帰っても、「(娘TYちゃんと行かず)私達で行った方が良かったわよね〜(笑)」なんて話をするほど。そして彼女が買い付けた商品は春以降、順次店頭にお目見えし、なかなか好評でわりとすぐ売れてしまいました。さらに嬉しいことに、滋賀のKH・YHさんはわざわざ四国まで遊びに来てくれ、4人でのランチとTママ宅でのプチホームパーティーも実現しちゃったのでした!! いつもながら、
皆さんありがと〜!めでたし、めでたし。

                                            
End


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