広島 >>> 那覇 >>> 粟国島
13 / DEC / 2003 *SAT*
私の沖縄病もここまで重症化してしまった。ついに
週末1泊2日で沖縄離島旅を決行!!
そんなムチャ旅に同行してくれる奇遇な友であり、今回の‘バースデイ割犠牲者’ならぬ‘バースデイ割協力者’はGYちゃん。広島発着那覇行き、超割が全く取れず、バースデイ割もキャンセル待ちであきらめかけていたところに突然ANAからの「取れました」という電話。そしてGYちゃんはめでたく
沖縄デビュー
。なのに
1泊
、しかもほぼまるまる
離島
、それもよほどのフリーク以外ヤマトンチュにはほとんど知られていない
粟国島
。
毎度のごとく早朝に松山出発。
しまなみ海道経由広島空港まで2時間半、四国の山道を走り、島と橋をいくつも渡ってまた本州の山の中へ。私のちょっと乱暴な?運転に隣でGYちゃん、さっそく酔ってしまい、かろうじて吐きはしなかったもののズタボロ状態で空港到着。今日泊まる宿も、那覇での乗り継ぎ待ち時間をどうするかも全く決めていないが、肝心のその相談すらできず。
大丈夫なのか???
旅はこれからだぁ〜、
頑張れ!!
さすが沖縄でもこの冬場にマリンスポーツじゃあるまいし、我々のような沖縄病重症患者や、超割期間とはいえ週末1泊ちょっと沖縄へ・・・という連中がそうそういるとも思えないが、那覇行きゲート前は
大混雑
。こりゃぁチケット取れないはずだわ。ガラスの向こうは5℃ゆえ、皆厚着でGYちゃんもダウンジャケット同伴。松山を出る時、彼女に「上着は?」と驚かれた私は当たり前のごとくTシャツに薄手のシャツ1枚と、ヤセ我慢なしの南の島モード全開、それどころか空港近くのセブン・イレブンでアイスクリームを買って朝飯にしちゃうほど‘見てる方が寒い人間’化。着ぶくれした人々に「んな格好で行くなんてなってないねぇ」と心の中でつぶやきながら飛行機に乗り込んじゃうんでした。
広島 9:00 → 那覇 11:00
少し遅れて出発、窓側は満席につき・・・と真ん中の席に押し込められるが、雲が厚くて海は見えず。車酔いと睡眠不足にすっかり弱って目もうつろなGYちゃんは
「寝るね。着いたら全快、の予定・・・・」。
不思議なことに飛行機は平気ならしい。私は車・バスは全然平気、飛行機や船の垂直揺れの方がずっと弱いんだけどな。それはそうとかつてこの空港から石垣への直行便に乗った時は、3時間のフライトに国内線とは思えない遠さを実感したものだが、那覇まではあっという間、ガイドブックの国際通りのところを読んでいるうちに到着。機内にまで南のオーラが入り込んできたのか
「
復活!
どこ行く?!
」
と1時間少々眠って不意に起きたかと思えば、先ほどとは別人のように目を輝かせるGYちゃんに、思わずコケそうになる。
「そうこなくっちゃぁ!」
飛行機を降りたとたん、色鮮やかな南国の花に迎えられ、パーツがいちいち大きくて濃くて自己主張の強い、悪く言えばくどくてアクの強い顔がうじゃうじゃいて
来たぁ〜
と嬉しくなる瞬間。ターミナルビルを歩き、到着ロビーに出て何の迷いもなく上の階へと進む私に
「目つぶってても行けるねー」。
そうかも・・・そう言いながらGYちゃんも
「‘ゆいレール2階’って書いてあったよ」。
予約だけしていた粟国行き琉球エアコミューター、まずチケットを購入し、まだ3時間半もあるがチェックイン。
「体重量らせていただきます」。
粟国線はもう運行路線が少なくなった9人乗りのアイランダー。搭乗時に体重測定があり、それによって座席を決められるのは噂に聞いていたが
「靴のままいいんですか?」
「
お荷物ごとどうぞ
」
。
預け荷物計に乗る。初沖縄のGYちゃんにはさっそくアンビリーバブルな次元(?)、でももしかすると華奢な彼女、副操縦席に乗れるかも?!とちょっと期待する。大東島で出会ったHMさんが、確か慶良間へのフライトで副操縦席に乗ったと言っていたが、そのスペシャルシートに座れるのは体重の軽い女性のみ、という噂があるのだ。(パイロットの好み??という噂も・・・笑)
「座席は搭乗口でお伝えします」
受け取った搭乗券では
ほんとにパイロットの隣も客席に
ロッカーにダウンジャケットをはじめ邪魔な荷物を詰め込んで那覇市内へ。とその前に粟国の宿に電話予約。が載ってた一般電話の番号にかけると“
au留守番電話転送サービスに接続します・・・
”
「
???
」
あとでまたかけようということになるが、しばらくして知らない番号の着信が。そしてかけなおすと民宿のお姉さん。和室2食付2名、3時の飛行機で着くことを告げて予約終了。
8月にできたばかりのゆいレールで県庁前まで15分、おっそろしくノロいモノレールだが、よく見ると結構カーブがある。まぁこのスローさが沖縄という地に合ってていいのかな。那覇空港降機3度目にしてはじめての国際通り、しかし小雨がぱらつく。交差点の角には、昼間見ると寂しくなる、
ない方がいいかもしれない可愛くないクリスマス用の電飾が据え付けられている。ガラスショップや駄菓子屋を覗くも、まずは腹ごしらえ。もちろん琉球料理! めぼしをつけていた「ゆうなんぎい」、すぐ見つけるが、先に目に入ったのは向かいのそば屋「どらえもん」。
ココ、那覇のタクシー会社のHPで‘運ちゃんおすすめ沖縄そば屋特集’のページに出てた!
‘運ちゃんおすすめそば屋’
他のほとんどの店が那覇郊外だったが
唯一国際通りに近い店ということでチェックしていた
しかし、そんな口コミでもないと(口コミがあっても)
初訪問でこの店ののれんをくぐるのには
相当な勇気がいる店構え
人を寄せつけない
怪しさ200%
今度行ったら階段は上がってみようかな
しかもメニューに書かれていた値段は割と高め
したがって超大盛りな予感
さて、ゆうなんぎい。老舗って感じのなかなか味がある店内、メニューには予習や知識がないとヤマトンチュには到底理解不能なカタカナ名が並ぶ。海外レストランの英語メニューなんかより難易度は高く写真もないが、おばちゃんがこうるさいくらいに説明してくれる。他の客が食べているものを観察するもよし。お腹に優しいジューシー(おかゆ)が食べたいということでGYちゃんと一致、量が多いとみて2人で定食1人前のみ。でも予想通り、それで2人とも満腹になっちゃったのでした。
◆ LUNCH ◆
フーチバジューシー定食 1260円
左手前から時計回りに
クーブイリチー
★★★★
昆布の炒め煮、甘め
ミミガー
★★
ご存知、豚の耳
モヤシと酢の物風にあえてた
ジーマミ豆腐
★★★★
ピーナッツの豆腐
フーチバジューシー
★★★★
ヨモギ入りぞうすい
(フーチバー=ヨモギ)
ヨモギの香りがしっかりなので
苦手な人はダメかも
ちょっとクセのあるところがクセになる
ジーマミ豆腐は、GYちゃんの沖縄初飛行壮行会??で本土の某琉球料理店で食べたものがクソ不味(自家製とは名ばかりの失敗作!)だったため、彼女はやや不審そうな顔をしていたが、ここのは壮行会の味をみじんも感じさせない別物で美味しかった。
‘快可立’(クィクリー)
で
ココナツミルクティー・ブラックタピオカ入り300円
なるものを買い、飲みながら歩く
★★★
美味いが飲み干せず
もうちょい小さいサイズがあればいいのに
この店、GYちゃんはHPで見て知ったらしく、私は台湾の旅行番組で見てウマそ〜と思っていたのだ(那覇にあるとは知りませんでした)。2人ともひかれるツボが同じ!なのが面白い。
ポーク缶大安売りの店で重いのに早速買ってしまう。飛行機のお供に沖縄限定菓子も。しかし雨足はどんどん強くなるわ、思ったより国際通り端から端までが長く時間はなくなるわ、
海想
で雑貨を買ったのみ、市場は立ち寄れず牧志から再びゆいレールに乗って大急ぎで空港へリターン!
荷物を出してゲートに駆けつけると10分前!! (バスへの)搭乗は始まっていて、チケットの座席に印がつけられる。私はパイロットの斜め後ろ2B、GYちゃんは4A。どうやら乗客は8人で副操縦席は空いている。座席表を覗き込んだGYちゃんは、
「横並び2人の体重を合計してあったよ。横より縦の列の方が関係ありそうなのにねぇ?」
飛行機までバス移動
外から見る分には
そんなに小さくもないじゃん
と高をくくっていると
「
おかぽん様
、
ご案内します
」
と不意に名を呼ばれ・・・
シートを倒して1人ずつ搭乗
乗ってみてそのチャチさに
驚愕
わぁ、
なんだこの狭さはっ!!!
手荷物が大きいと置く場所はないし
操縦席は丸見え
席が離れているので会話はしなかったが、GYちゃんも後ろの席で面食らっていたに違いない。
14:25 「本日は琉球エアコミューター727便、粟国行きにご搭乗いただきまして・・・」
ささやかな機長のアナウンスのあと、エンジンは
ブーン
といっぱいいっぱいの力で、しかしフワリと地を離れる。海面はすぐそこ、怖いほどの超低空飛行でいつ水平飛行に入ったのかもわからない。乗客8人中、旅行者と思われるのは我々ともうひとり赤いジャンパーの若い男。静かな機内での約20分間、この3人だけが手に汗握りながら(?)大興奮、写真撮影に熱を上げるのであった。
厚い雲で空は暗く
せっかくの沖縄の海もどんより
島の周辺は浅瀬
晴れてたらきれいだったろうなあ・・・
思ったより揺れなかったけど
落ちるぅ〜〜怖いよ〜〜
こうして飛んでみるとけっこう距離があり、海もしけてて思う、
私には船はムリ!
先月のエジプト、紅海を渡る2時間の高速船の悪夢を思い出す(あぁ思い出したくない・・・)。それを思えば、遊覧飛行と思えば
片道7000円も高くない(フェリーは1日1本、2700円)。ひとつ疑問は、乗客1人でも飛ぶのか??
14:50 粟国着。飛行機が停止したら、また2ヶ所の出入り口に近い席から1人ずつ降りる。
空港
数時間前に電話した
民宿風月のお姉さんのお迎え
「こんにちは〜、よろしくお願いします」
集落までなーんもない道を5分、民宿は港の目の前。新しいわりに外観はあかぬけないが(こんな離島で1軒だけあかぬけててもしゃあないけど)中は広くてきれい。食堂と事務所?を兼ねた1階は、この席全て埋まることがあるんだろうかと思うほど広い。予約簿は真っ白でさすがに今の時期は暇ならしい。今日の客も我々だけのよう。
「自転車乗ります? うちの壊れちゃったんですよ、海風に当たって。別のところにちょっと聞いてみますから。」
部屋に荷物を置き、もらった
無理矢理
14ページも作っている地図兼‘観光ガイドブック’を開いて、やっぱり何もないことを確認する。ここでふと、那覇で買ったジャンクフードたちがないことに気づく。あれ?飛行機に忘れてきたんだろうか??
下に降りると姉さんは民宿伊佐に自転車を手配してくれており、徒歩2分のその民宿までの行き方を途中まで歩いて出て教えてくれる。ついでに空港の電話番号を聞いてみると暗記していた、さすが。
「さっき727便の2Bに座ってた者ですが、忘れ物ありませんでしたか?」
「あぁ、
お菓子とかね
」
。
で、伊佐民宿。2階にしっかり
‘
民宿 伊佐
’
と書いてあるが肝心の入り口がわからず、建物周辺をぐるぐるまわってしまう。塀の切れ目から中を覗くと自転車2台がちゃんと用意されている。
「
こんにちは〜!」
さらに建物の中を覗くと調理場にいたおばさんが出てきた。
前カゴが派手な民宿伊佐号
明日午後まで借りて1000円
ママチャリだが離島レベルにしてはかなり上質できれい
空港への道中
牛が道路横断
こっちに
突進!!
と思ったら知らんぷりで
通り過ぎて行きました
上空からは平坦そうに見えても、自転車で走ってみるとけっこう上り下りが激しかったりするが、粟国もそうで空港までですら、鼻歌まじりにとはいかない。相変わらず雲は多いが、幸い那覇でのにわか雨はどこへやら。恥ずかしながら空港で忘れ物を受け取り、集落まで海沿いをまわって戻ることにする。
がっ
地図にはしっかり書かれているその道
思いっきり
未舗装
で先に何もなさそう
行き止まりじゃないかと
さすがの私もためらう
小石ゴロゴロの道を
「
パンクする〜!
」
と叫びながら強引に入っていく我々。両脇にはただただ、すすきの中に無秩序にソテツの生えた荒れ放題の土地が広がる。
土地がやせていて粟くらいしか取れないことから粟国島と名がついたとか。
にしても天気はいまいちだし
海は暗いし(日本海みたい・・・)
サトウキビ畑は時折しか見かけないしで
全く沖縄離島フィーリングに欠ける
暖かいのがせめてもの救いで
沖縄&離島初のGYちゃんにはちょっと気の毒
自転車で走っていても気になった道端に捨てられているゴミ
空き缶や弁当のパックから車のバッテリーまで、外から来た人が捨ててくのか
そして島の小学生が作ったらしきオヤジギャグ的看板が島のいたるところに多数連発
懲りず未舗装道路を強引に進んでいると急に立派な舗装道路に変わったりする。
「ナビィの恋」でナビィを見送った海岸
日没は17:40で本土より少し遅め。何もないくせにウロウロしているとどんどん時間が迫ってきて、島の西の端、マハナ展望台方向に急ぐ。途中JAの前を通ると、土日はなんと夕方5時に閉まるという恐るべき離島タイムが健在で唖然。それより!!港から役場前を抜けて展望台に行く道が予想に反してイジワル!
急な上り坂
で道も悪く、ほとんど自転車を押すハメに。朝の車では顔色真っ青だったGYちゃんが、そんな車酔いもどこへやらのタフさで自転車をこぐのが頼もしい。
「
日が暮れる〜!!
」
‘島随一の眺望をほこる展望台’
からの日没もこのザマ
あ〜あ
帰りは20分かかった行きの上りを発散するかのように下り坂を一気に走り下り5分で民宿に帰り着く。伊佐民宿に一度自転車を帰しに行くと「お腹すいたでしょ〜?」と言いながらおばさんがおにぎりをくれる。「わ!
ありがとう!!
」
そして伊佐民宿のすぐ前に見つけた小さな商店を物色。浜売店(粟国でいちばん大きな商店らしい)はわりと夜遅くまでやっているようで、JAに振られコンビニもない島での救世主。さらにポーク缶やら‘あぐにようかん’を買い足す。
風月に戻るともう夕食がスタンバイされていた。そして客も我々以外にもう1組、沖縄の人と思われる中年夫婦が増えている。「お刺身がなくて〜」と言いながら運んでくれた食事はこんなの。でも沖縄らしさは感じられる。
◆ DINNER ◆
白身魚のムニエル+トマトソース ★★
魚のから揚げ ★★
豚肉と冬瓜の煮物 ★★★★
ゴーヤともずくの酢の物 ★★★
アスパラサラダ ★★★★
味噌汁 ★★ ごはん
コーヒーゼリー
沖縄の民宿にしてはごく上品な量、それでもなかなかのボリュームではあったが2人とも完食。特に冬瓜の煮物が◎ 冬瓜は中華によく使われているが、これまであまり美味しい料理に出会ったことがなかったんだよね。
民宿といえど各部屋に風呂が付いているし、アメニティーもホテル並みに揃っている。ところが当初廊下のコンテナに無造作に詰め込まれているそれら、歯ブラシやタオルに気づかず、GYちゃんは浜売店でタオルを買ってしまったのだった。宿の自販機でオリオンビールを買うが、明日5時起きで日の出を見に行くということで早め就寝。空は一面雲で星ひとつ見えず。
今日買ったジャンクフードたち 早速スッパイマンにハマった私
GYちゃんによると、どっちかのミミガーが美味しく、砂肝ジャーキーは最悪だったらしい
C
ontinue...
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