日本を出て1週間、ちょうど旅の折り返し日。
昨日フィルムを出した店に写真を取りに行く。24枚撮り現像・同時プリントで1800Drs(600円)、値段は日本と同じだが、プリントサイズは10×15cmで日本のLサイズよりひとまわり大きい葉書サイズ。大きいのはいいがプリントの色が薄くて、なんとなく古臭いひと昔前の写真みたい。現像した方がかさばるし荷物になるが、撮った写真をすぐ見る楽しさを覚え、さらに数本現像する。3軒別々の店に出して、仕上がり具合と値段を比較することに。
1時間後、再び各店をまわって写真を回収。どこもサイズは同じだが日本ではもう見かけない“縁あり”プリントの店もあり、値段も1本2000Drs(670円)〜3300Drs(1000円)とまちまち、色もよしあし。ただ、値段が一番高かった店がプリントの色も一番きれいだったのには妙に納得。
ついでにHMちゃんはカメラのレンズフィルターを購入。彼女はエーゲ海クルーズの日、さっそく船の中でバッグからカメラを落としてレンズフィルターを割ってしまったのだ。フィルターのお陰でレンズが割れなかったのは不幸中の幸い。しかし日本だと3000円くらいで買えるレンズフィルターがここでは1万円。それでも、彼女はまだこの先長旅であることを考えると、フィルター付けておいた方が安全というわけ。ちなみに彼女はニコンF80にレンズはSIGMA28〜200mm、私はミノルタα7+純正24〜105mmレンズを愛用してます。一眼レフのことなど全く知らなかった私ですが、カメラバカ・父上のすすめで購入したこのメカはすっかりお気に入り。絞りに露出にシャッタースピードやらとマニュアル撮影にこだわる人には物足りないでしょうが、んなこたぁ知らん!AF(オートフォーカス)で撮りまくるのみ!という人にはかなりのスグレモノ。HMちゃんとF80ユーザーには申し訳ないが、比べてみるとα7の使い勝手の良さが歴然。ファインダー視野が広く明るく、レンズは軽くてAFスピードが速い!!
両替すべく銀行に行くが、両替の窓口が他の取引と別になっているわけでもなく、客も多く、整理券を引いて30人も順番を待つ。が、やっと順番がきたと思えば
「機械が壊れている」
と訳のわからないことを言われて目がテンに・・・・結局別の銀行へ行く。この国を旅していると、そういうことにいちいち腹を立てたり文句を言うのすらアホらしくなってくる。そしてこちらもなんとなく、
「あら、そう」
とすぐあきらめがつくというか、即座に次のことを考える頭に切りかわるから不思議。
夜の飛行機でサントリーニに飛ぶというのに、サントリーニのホテルをいまだ予約していない我々、こちらの旅行会社から予約を入れておくことにする。旅行会社が並ぶ大通りの一軒、姉ちゃん1人でやっている‘FONTANA TRAVEL’という小さな旅行会社。
「今夜サントリーニに行くんだけど、ここでフィラのホテルを予約できる?」
日焼けしたナイス・バディの姉ちゃんはパンフレットを1つだけ出してきた。‘LOIZOS APARTMENTS’と‘LOIZOS HOTEL’。アパートメントの方はフィラ・タウンの海沿い、ホテルの方は町はずれにあるようだが、どちらも値段は同じで1泊2人で15000Drs(5000円)だという。それなら海沿いでしょ!
「冷蔵庫も付いててすごくいいところよぉ〜」。
サントリーニでの宿泊にあたっての我々の条件は、
@フィラ・タウンの海沿いにある
A部屋から海が見える
Bエアコンが付いている
C値段は少々高くてもよい
といったところ。が、姉ちゃんはエアコン付きかどうかはわからないという。あまりの安さに一抹の不安を感じつつも、他を当たるのも面倒で、部屋から海が見えることだけはしつこく確認し、彼女の薦めに賭けることにする。8000Drsをデポジットとして先払いし、2泊分の残り22000Drsはサントリーニで支払う。名前と飛行機の便名を伝えると姉ちゃんはオーナーらしき人物に電話をかけ、
「オーケー、今夜サントリーニ空港に着いたら迎えが来てるわ」。
市場を抜けたところにあるバス乗り場から2番のバスでクノッソス宮殿。切符はアテネでの教訓を生かし(?)広場のキオスクで往復で買っておく。片道20分ほど、270Drs(90円)。宮殿の入場料は1500Drs(500円)。
クノッソスはクレタで栄えた
ミノア文明とやらの中心地で
BC(紀元前)2000年頃
に建てられたものらしい
4000年前!
古さのレベルがすごいですな |
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しかし、逆に古すぎるのと
世界史勉強してない者からすると
マイナーすぎる(?)のと
日陰がなく
ジリジリ容赦なく照りつける
太陽の強さに
紀元前の遺跡にしばしたたずみ
思いを馳せるような気にはなれず・・・ |
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イラクリオンに戻り、広場でバスを降りるとちょうど考古学博物館なるものが目に入る。こちらも入館料1500Drs(500円)、アテネの考古学博物館より混んでいる。ガイドブックによると3つ★、“クレタの出土品はアテネの考古学博物館にはほとんどないのでここは必見”とあるが、あまり面白くない。壁画も、よく残っているものでも全体の30分の1くらいでかけらばっか)、あとの部分はどういう根拠で誰が考えたのか、ほとんどが強引な想像で復元されているものばかり。そして博物館の建物じたいが古く汚く、冷房すらない。
クノッソスから戻るとシエスタでほとんどの商店が閉まっている。
今日も広場のピタ屋でギロ・ピタと
アイスクリーム屋でティラミスとキャラメルのアイスを買う
アイスは350Drs(110円)でなかなかのボリューム
味もこの旅一番!! |
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ドーナツも買いました |
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なぜかバナナ屋が八百屋とは独立している |
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夜、バスで空港へ。
イラクリオン空港は国際空港、意外に国際線が多い。夜9時前でも空港内は大混雑。聞いたことのない航空会社、どこの国のだかわからない見たことのない飛行機に聞きなれない地名だらけ。例えば‘ブリタニア航空ニューキャッスル行き’、これってイギリスの航空会社?? バカンスの欧州人はアテネで乗り換えず、ダイレクトにこの島にやってくる人が多いのか、自国の航空会社であるにもかかわらずオリンピック航空は隅の方に追いやれてていて、搭乗口も2つしか使わせてもらえてない。
出発3分前になってようやく機内への搭乗が始まる。プロペラ機!
通路を挟んで2席ずつの機内は満席。週2本しかないこの便が取れたのは奇跡! にしてもジェット機と違いエンジン音が頼りない。離陸前に客室乗務員が行う緊急避難時の説明も、乗客は皆いつもよりこころもち真剣に聞いているような気がしてしまう。
21:30 ふわりと飛行機が上がる。
ジュースが配られ、ほんの25分でサントリーニ島到着。飛行機の窓から島の夜景が見える。星空と夜景以外は全く見えないが、それでも雰囲気のよさそうな島! 飛行機を降りると空港の建物はすぐそこ、100mほどだというのに全員バスに詰め込まれて強引にバス移動、乗務員は徒歩移動・・・歩いた方が早いっつうの。預け荷物も飛行機からトラックの荷台に1個ずつ思いっきり手作業で乗せられており、空港では空港で、オヤジがいかにもやる気なさそう&面倒臭そうにそれらのトランクをターンテーブールに放り投げている。そして我々をサントリーニに運んできた飛行機は、15分もたたないうちにまたすぐ別の客を乗せてどこかへ飛んで行ってしまった。
到着ロビーに出ると、私の名前をデカデカと書いた紙を持った中近東系の顔したやや小柄な兄ちゃんが待ち構えていた。彼はトランクを持ってくれ、我々を10人乗りくらいのワゴン車に案内し、我々を乗せるとまた客引きすべく到着ロビーに戻って行く。こんな夜中の小さな空港でもちゃんとホテルの斡旋所は開いており、客引きも数人たむろしていたから、予約なしで着いても困ることはなさそう。しかしさすがに今宵この場で客引きと交渉している客はおらず、皆それぞれ迎えの車に乗って散らばっていった。
空港からフィラの町までは4km、車で10分程。見る限り信号はひとつもない。ドライバーの兄ちゃんはつたない英語でサントリーニははじめてか、何日いるのか、そのあとどこに行くのか、どこから来たのかなど質問する。アパートメントは町のメインストリートを1本入ったすぐの便利なところ。1Fのレセプションはもう閉まっていて、外の階段を上がり2Fの部屋に案内される。‘アパートメント’という通り、エアコン、TV、クローゼットはもちろん別室にちゃんとしたキッチンまで付いている。冷蔵庫、鍋、電磁調理器、食器類等全て揃っていて1泊1人2500円!!
サントリーニに来た!!っつう興奮と、ホテルも大当たりという嬉しさで、夜11時すぎにも関わらず町の散策に。フィラ・タウンは不夜城。歩いてしか入れない狭い路地にクラブやレストランが建ち並び、土産物屋や旅行会社も夜中まで開いている。ここから先の空の便が取れそうにない我々、旅行会社でミコノス島への船の便について聞いてみる。サントリーニからミコノスへの高速艇(水中翼船)は直行便はなく、シロス島というところで乗り換えが必要とのこと。しかもスケジュールは、
サントリーニ13:15→シロス16:10 シロス19:20→ミコノス20:30
とこれまた接続が悪く、シロス島で3時間待ち。旅行社のおばちゃんは、
「シロス島でコーヒーブレイクになるわね」。
必要ございません・・・。
ハガキを買ってアパートメントに戻ると25時。
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