ATHENS >>> IRAKLION 05 / JUN *TUE*



旅をはじめてから今日まで5日間(正確に言うと6日間)、毎日移動している。飛行機、クルーズ船、長距離バス。アテネだけでもすでに市バス、地下鉄、タクシーとほとんどの交通機関を駆使して観光しまくった我々、さすがに疲れて9時前まで爆睡。が、そんな平和な朝もつかの間、今日もまた移動・・・・。
ホテルのダイニングでトム君の元気な挨拶に迎えられる。
“Good morning,welcome back!”
近くのテーブルで同じく朝食を取っていた韓国人(?)の女の子がトム君に
「フォークはないの?」と聞いている。トム君はそのへんの引出しの中をガサガサと探していたが、
ないなぁ」。
吉本風にコケたくなる。朝食にハムとチーズが出るのにフォークがないホテル。ナイフとスプーンで事足りるから我々は黙っていたのだが、実際「フォーク持ってきて」なんて注文つける客自体めったにいないってことか。

午前中、ホテル近くのデパートで水着を買う。旅行前、日本で探したものの、5月ではまだ売ってなかったのだ。もちろんギリシャではそんな心配ご無用。数は豊富で服ほどサイズのなさに困ることもなく、価格もお買い得! 
日本で買うと3万円くらいはしそうなエンポリオ・アルマーニでも4万Drs(13000円)くらい。1時間の間に4〜5着試着し、蛍光オレンジのビキニ(フランスのデザイナーズブランド)20500Drs(6500円)を購入。HMちゃんは16000Drs(5000円)くらいのワンピース。彼女のは安いうえ、さらにキャンペーン中だとかで大判のバスタオルを付けてくれていた。が、彼女はレジでお金を払いながら振り返って大きな声で
荷物になるからいらんわ〜」。

パン屋ででっかいクロワッサン、フルーツ(イチゴ、キウイフルーツと生クリーム)のタルト、サンドイッチ、マーブルのパウンドケーキひとかけらを買い込む。サンドイッチはパンを指定し、中にはさむ具も全てリクエスト。ツナサラダ、ハム、トマト、チーズをはさんでもらう。パウンドケーキは量り売りで、指さすと適当な大きさに切りわけてくれた。全部で1600Drs(500円)くらいだっけ、安い。

ホテルに戻ってチェックアウト。昨夜1泊の3万Drsをカードで支払うが、これまたカードを使う客がめったいないのか、それともトム君の手際が悪いだけなのかやたら時間がかかる。カード決算ごときでモタモタされると不安になってしまう。
来た時と同じ、シンタグマ広場からエアポートリムジンで空港へ。バスは朝夕のラッシュ時は1時間に7〜8本あるが他は1時間に2〜3本しかない。時刻表はあるがかなりいい加減でなかなか来ず、40分も待たされバス停にも列ができる。そしてやっと来たかと思えば大きな荷物を持った人達でぎゅうぎゅうで空港まで約1時間、座れない。

アテネ空港は国内線・国際線のターミナルが一緒で、電光表示板にも両方ごちゃ混ぜに表示されている。
市内のオリンピック航空オフィスでもらった予約メモを発券カウンターに持って行く。窓口には係員が2人しかおらず、彼らの仕事はスローペースで、我々2人分のアテネ→イラクリオン(クレタ)、イラクリオン→サントリーニの2フライトを発券してもらい、カード払いにし、更にサントリーニ→ミコノス→アテネのキャンセル待ち状況を聞いたりしていると後ろに行列ができてしまった。キャンセル待ちはいまだ状況変わらず。国内線の価格はアテネ→イラクリオンが1人22000Drs(7000円)、イラクリオン→サントリーニが15000Drs(5000円弱)。チェックインカウンターの仕事ぶりもかなりスローで、どこも長蛇の列。
搭乗を待つ間、先ほど調達したパンを食べる。サンドイッチもフルーツのタルトも美味かった!

14:30 少し遅れて離陸。飛行機は通路を挟んで3席ずつ(1列6席タイプ)のちゃんとしたジェット機。オレンジジュースをくれる。ほんの40分のエーゲ海上空の旅。海が青い

15:10 クレタ島イラクリオン、飛行機のタラップを1歩降りるとリゾートの空気! アテネとは匂いからして全く違う。東京と沖縄ほどに違う。ところがターンテーブルにHMちゃんの荷物がなかなか出てこない。同様に荷物が出てこず最後までターンテーブル前に残されたギリシャ人(?)の濃い顔のおやじに、
「そのうち出てくるさ、ノープロブレムだ。」
なーんて言われるが、ついにターンテーブルが止まってしまう。何がノープロブレムだよ・・・・辺りを見まわし、片隅に“Lost&Found”(バゲージクレーム)の表示を見つけたHMちゃん、行ってみるとその奥の倉庫に彼女の荷物は追いやられていた。ちゃんとタグも付いているのにどうなってんだ!
アテネのホテルを空港で予約し、その簡単さと自らホテルを探さなくてもいい気楽さが気に入った我々、ここイラクリオンのホテルも空港で予約してから町に向かうことにする。しかし空港内のカウンターで目につくのはレンタカー会社ばかり。狭い空港内を端から端まで探し、やっと見つけた唯一のホテル予約窓口の姉ちゃんは電話中。長電話が終わったかと思えばさらに先客がおリ、先客が終わるのを待って交渉開始。ギリシャ人はとにかくマイペース。チケット売り場に予約窓口、チェックインまで、窓口たる窓口はどこものんびりしていて自然渋滞を生み出している。どんなに長蛇の列ができようが処理スピードは変わらない(というより変えられないんでしょう)。まぁこれはギリシャに限ったことではなく‘南欧的ペース’とでもいうか、日本だと即クビにされそうな能率の悪さだが、ただ、どの窓口の人間も愛想は非常に良く、とても親切だから憎めないんだな。
さて、
イラクリオン市内のホテルを予約したい由を伝えると、姉ちゃんはすぐに3つのパンフレットと電卓を出してきた。メテオラのホテルで蚊の襲撃に遭った経験から、今後のホテルはエアコン付きが絶対条件。彼女はパンフレットを指し、
「この2つはエアコンなしで、こちらが18000Drs、こっちは18800Drsよ。ここは19000Drsでエアコン付いてるわ」。
説明しながら料金を電卓ではじき出す。エアコン付きというだけで1泊2人で19000Drs(6000円)の‘ホテル・オリンピック’に即決、2泊を予約。ここの姉ちゃんの仕事ぶりは頼もしく、例にもれず明るくよく喋り、優しくて親切、ギリシャ人としてはかなりイケてる人材のように思えた。
「市内へはタクシーで行くの? バスならあの向こうから1番に乗るといいわ、チケットは200Drs(65円)よ、エレフテリアス広場まで10分くらいかしら。バスを降りたら歩いてすぐよ。」
「サンキュー!」
旅するぶんには英語でじゅうぶん事足りるから、いまだに“ありがとう”のギリシャ語すら知らないのであった。(“エフカリストー”と言うらしい。ちなみに綴りはEvxαρiστω”・・・)

空港前のバス乗り場。タバコの煙が充満した小屋の中で3人ほどのじいさんがチェスを打ちながら面倒臭そうにチケットを売っている。目の前に1番のバスが停まっていたから勝手に乗っていると「あっちのバスだ」と言われ、言われたバスに乗りかえるとまたしばらくして「今来るやつに乗ってくれ」と言われる。もう
町の中心と思われるところでバスを降り、さほど迷うこともなくホテルを発見。市場のすぐ近く、目抜き通りに面していてとても便利な場所。部屋は清潔で広いが、壁に面していて眺めは全く×。バスタブはなくシャワーだけだがエアコンはよくきき設備に問題なし。

イラクリオンの港

ホテル周辺はとてもにぎやかで
パン屋、土産物屋
タヴェルナ、レストランが多い
アメリカンチェリーとイチゴの屋台
トラックの荷台に山積みのこのチェリーが
夜には半分以上売れてた!

市場も目の前
ギリシャの肉屋はグロテスク

ウサギってどんな味なんだろう
タヴェルナや普通のレストランのメニューには見かけない

後日、サントリーニ島で
メニューにウサギがあるレストランを見つけましたが
それなりの格好&予約してかなきゃいけない
超高級店でした
ウサギや羊は高級品のよう

ニワトリ?七面鳥?
にしても1s=1200Drs(400円)という安さ
牛や豚も同じくらいで、日本の2割程度の値段
ギリシャでは肉より魚の方がずっと高い




でまたこれ何でしょ?



イラクリオンには
スペインやイタリアのチープなブランドの、しかしそこそこオシャレな服を売るショップも多い。異様にはやっていた‘ZARA’というショップでHMちゃんはデニムのロングスカートを試着。品質としては‘GAP’と同レベルだがデザインはもうちょいましで多様。前にも述べたが彼女は175cmという長身のため、日本ではくるぶし丈のロングスカートにまずお目にかかれないらしい。ところが、試着の段階でファスナーが壊れているのが発覚。
「ファスナーがおりないんだけど」
すると店員、「あらほんと、しょうがないわねぇ・・・・」
それでおしまい?! ちなみに‘ZARA’は東京にもショップ展開しています。

広場の角のピタ屋でギロ・ピタを買い食い。肉はメテオラで食べたものの方が美味しかった。
続いて食料調達。パン屋でチョコレートをサンドしたクロワッサンを買うと、あたためてくれる。25cmくらいのが1個400Drs(130円)。私の経験から言うと、海外で、普通のパンはハズレが多いが(フランスパンでもないのにやたら固かったり粉っぽかったり、はたまたしょっぱかったり)、クロワッサンのはずれは少ない気がする。スーパーでチョコレート、ビスケット、洋梨のヨーグルト、ジュース、ミネラルウォーター購入。お菓子ばっかりやん!と突っ込まないで下さい・・・けっこう買ったのに全部で2000Drs(650円)。ギリシャのヨーグルトはとっても濃厚で美味ヨーグルトの美味しさにハマり、この日以後毎日のように食べることになるのだが、ギリシャのヨーグルトが美味いわけは地図を見て納得。ギリシャってブルガリアと国境接してるじゃありませんか!

‘GEISHA’っつうメーカー?の
オイルサーディンの缶詰、怪しさが気に入り
お土産にすべく数個購入
チリペッパー味
ゲイシャの絵つき
ツナ缶もあり

土産物屋でサフランを買う。サフランは日本で買うと高いが(たった0.5gで500円もする。5g=5000円って考えると高いでしょ!)、ここだと10cmくらいの瓶にいっぱい入って1500Drs(500円)くらい。同じ値段で
20倍はあるよ! 他、目についたのはかわいい瓶に入ったオリーブオイルやワインビネガー、サフラン他香辛料(かなり種類豊富)、ピスタチオをはじめナッツ類に‘OUZO’(ウゾ)というギリシャのきつ〜いお酒等。これ、アルコール度数43度とかなり高いがギリシャ人は食前酒として飲むんだとか。レストランにもたいていある。“味も匂いもかなり独特でクセがあり、日本人の嗜好には合わない”そうですが、興味ある方はどーぞ(私は日本に帰ってからとあるバーで見つけて飲みました。確かにあんまり美味しいものではありません・・・。ストレートだと無色透明のものが、水割りにすると白く濁ります)。

夜、明日・明後日の行動を考える。次の移動、サントリーニ島へのフライトは明後日21:30、よってクレタはあと丸2日もある。
クレタはエーゲ海最大の島で、地中海でも5番目の大きさ。東西に細長く、東西260km、南北50km、滞在していると島であることを忘れてしまいそう。そんなクレタの観光名所といえばクノッソス宮殿(私は知りませんでしたが世界史勉強した方は聞いたことありますね??)とサマリア渓谷。HMちゃんはガイドブックを読んでいるうちサマリア渓谷に興味を持ち、明日行きたいと言い出した。ヨーロッパでは有名なトレッキングの名所で、山の中の出発地点から片道18kmを下り、クレタ南岸のリビア海まで出るコース。18kmのトレッキングって何時間かかるのだ?? しかも標高差1000mというからかなり本格的。そしてガイドブックを読めば読むほど、メテオラなんてめじゃないほどのへんぴさと半端でない交通の便の悪さが明らかになってきた。ここイラクリオンから西へバスで2時間半のところにあるハニアという町からは1日ツアーが出ているようだが、明日の話なので間に合わない。渓谷の入口はハニアからさらに40km山の中、自力で行く場合のバスはハニアからでも1日3、4本。ま、渓谷の入口まではなんとか行けたとしても、もっと困るのは帰り。トレッキング終点の村からは船とバスを乗り継いでハニアまで帰るしかなく、ツアー参加者には終了時間にフォローの船が待機してくれているが、自力で行った者には当然そんなものはない・・・・ということは船のヒッチハイク?!
「言っとくけどさぁ、あたし船のヒッチだけは絶対イヤよ〜」。
電波少年ガリバー君じゃあるまいし・・・というわけでサマリア渓谷トレッキングは断念。ちなみに私は車のヒッチハイクもやったことありません。HMちゃんはスペインでどこかから風車を見に行った帰り、どうしようもなくなってヒッチしたことがあるらしく、
あん時は辛かったわ〜
としみじみ洩らしていた。


明日はバスで片道1時間半、イラクリオンとハニアのちょうど中間にあるレシムノという町に日帰り小旅行か? 明日の気分しだい。

                                      Continue...


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