ホテルに荷物を預け、広場でメテオラへのバスを待つ。昨日広場の角の土産物屋にいた時見かけた1人旅らしきおばさんもバスを待っている様子。ぱらぱらと5、6人の個人旅行者たちが広場に集まってきた。ところが9時を過ぎて待つこと30分、バスはいっこうにやってくる気配がない。どうなってんだぁ〜〜? そのうち、我々と離れたところで待っていた彼ら5、6人はバスを諦め、タクシーに乗って行ってしまった。
仕方なく、我々も広場前に待機しているタクシーの兄ちゃんと交渉。観光地といってもタクシードライバーは英語が話せない人がほとんど。ガイドブックの写真を指しながら、
「グレート・メテオロン(大メテオロン修道院)までいくら?」
兄ちゃんはフンフンと頷きながらメモとペンを出して‘1700’と数字を書いた。1700Drs(550円)がギリシャの物価からして妥当なのかどうかわからないが、日本だと初乗り料金以下。ガイドブックによると、カランバカから大メテオロンまでは8km。ってわけでこの旅初のタクシー!
カランバカの町を抜けると山に向かって坂を上り、更にカストラキという小さな村(集落)を抜けると、いよいよ奇岩群の間をぬう山道を登り始める。途中、奇岩の断崖絶壁に建つ修道院がいくつか見える。兄ちゃんはよく見えるところで車のスピードを落としてくれ、2人して窓からカメラのレンズを伸ばす。大メテオロン修道院まで15分ほど。朝10時前だがすでに駐車場には大型観光バス、レンタカーらしき乗用車がたくさん乗りつけていて観光客多し。やはりタクシーも安かった。
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大メテオロン
(メタモルフォシス)修道院は
メテオラの6つの修道院中
最も大きい
地名のもとにもなった修道院 |
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現在は対岸から橋と石段がついているが、創建当時(14世紀)は滑車につるした網袋やはしごを使って修道院に上ったらしい。院内には博物館があり、フレスコ画や調度品が残されている。修道院見学には服装規制があり、タンクトップや短パン等肌の露出はもちろんタブー、女性は長ズボンでもダメなので入口でスカートやスカーフを借りなければならない。各修道院は500Drs(150円)ほどの入場料を取るが、スカートを借りるのは無料。
何より、展望台からの眺望が◎
カストラキの村もこの通り
カランバカの町はちょうど岩の向こう側 |
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次に向かったヴァルラーム修道院
なんと、この絶壁をロック・クライミングしている連中がいた!
登りたくなる気持ち、わからなくもないけど
大メテオロンからここまで
直線距離にするとほんの500mほどだが
断崖絶壁の上にあるため
ぐるりとまわって橋を渡り石段を上らねばならず
徒歩20分もかかる
ここまでは歩いている人もいたが
そこから残りの修道院に徒歩で向かう人は皆無でした |
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メテオラには全部で6つの修道院がある。各修道院は1〜2km離れておリ、それを結ぶ山道はかなりの勾配でつづら折りが続くうえ、公共の乗り物はいっさいない。したがって観光客はアテネから1泊2日のツアーで来るのが一般的で、個人で来た場合、タクシーをチャーターするしかない。『歩き方』にも、“よっぽど足に自信のある人は歩いてみてもいいかも” “途中で(歩くのに)挫折したら、修道院から電話をかけてタクシーを呼ぼう”とある。それでも、これだけ観光客がいるんだからタクシーくらいすぐつかまるだろうとのんきな我々、修道院の駐車場で次の修道院に向かうべくタクシーを捜すが、1台も見当たらない! ほとんどの観光客は待機している観光バスか、レンタカーらしき乗用車に乗って行ってしまう。実際我々も、アテネでメテオラへのツアーパンフをたくさん見て現地ツアーに参加することも考えたのだが、結局自力で来たのは『歩き方』にあったこの投稿のせい。
“メテオラへの1泊2日のツアーに参加しましたが、カランバカの町では土産物屋をまわるばかりで修道院は1つしか見学せず。”
で、歩くには遠そうだが
見えてはいるから
ヒッチハイクするほどの距離でもないかと
下り坂の車道をダラダラ歩く |
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そうしんどくはないが、天気がよすぎて暑いし
通る車はカーブが多いにもかかわらず
けっこうスピード出してるもんだから
ひかれそうで少々怖い
ヴァルラーム修道院の真下を通って
歩くこと40分・・・ |
3つ目ルサヌー修道院
3世紀に建てられたということだが
橋がついたのは
20世紀のことらしい |
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この時点でちょうど昼12時。 やはりここでもタクシーは見当たらない。通りもしないから拾うこともできない。が、まだ歩く元気は残っていて、ここまで歩いたんならカランバカまで歩いて帰ってやろうじゃぁないか!っつう意地もあり、4つ目のアギオス・ニコラオスとかいう修道院に向かって再び歩き出す。ルサヌー修道院から約1.5km、30分くらいだったか。
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アギオス・ニコラオス修道院
こうして4つの修道院を歩いて回り
カストラキの村の端まで降りてきてしまう
遠かった!
でも時間かけてのんびり歩いたぶん
いい写真はたくさん撮れました |
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「あと1時間も歩いたらカランバカに戻れるかなー?」
なんて言いながら相変わらずタラタラ歩いていると、突然クラクションを鳴らして前方の路肩にタクシーが停まる。
ん??
朝、大メテオロンまで乗せてってくれたドライバー!
ナイス・タイミングよ、兄ちゃん!!と言わないまでもすぐさま乗り込む我々、兄ちゃんも「カランバカ?」のひとことで出発! 小さな町だから偶然ってほどのことでもないんだろうけど、こういうのってなんか嬉しいよね。そしてタクシーに乗ってみると、カランバカの町まではまだけっこう距離があったことが判明。でも時間にしてほんの5分。朝乗った広場で降ろしてくれ、1000Drs札渡すと500Drsものお釣りをくれる。
「ワォ!」
たった500Drs(150円)でいいの? いやぁ〜、いい兄ちゃんだ。
教訓:メテオラ観光は個人で行く場合、行くまでも着いてからも、かなり難易度高し。
『歩き方』に載ってた広場のレストランで昼食。テーブルにつく前、店のおやじがムサカ、スタッフドトマト、スタッフドピーマン、豆の煮物等の並ぶショーケースを指してメニューを教えてくれる。
| ◆ LUNCH ◆ |
トマトサラダ
スタッフドトマト
スタッフドピーマン
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ナッツのアイスクリーム
ミネラルウォーター
ムサカ |
パン付きで2人で5500Drs(1800円)
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スタッフドトマト
スタッフドピーマン
(ギリシャ名“ゲミスタ”と言うんだとか)
★★★★★
トマトとピーマンの中にご飯を詰めて
オーブンで焼いたもの
ギリシャ料理の代表的な前菜
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“何を食べてもハズレがない”という投稿の通り、この店で食べた物は全て文句なしに美味かった! グリークサラダに飽きてトマトサラダにかえてみるが、やはりフェタというやたらしょっぱい山羊のチーズはのっていた。
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ナッツのアイスクリームは
何のナッツだろうと注文してみると
なんのこたぁない
ピスタチオのアイスクリームでした・・・・
美味しかったからいいが |
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我々がテーブルについた時には客は数人だったが、1時過ぎると混んできて、暇そうにしていた店のおやじも急にテキパキしはじめる。店内も屋外の席も満席で大繁盛。海外のレストランで他の客の食べっぷりを見ていると、ものすごい量をあっという間に平らげる勢いにいつもあきれるが、ここでもやはりあきれてしまう。ギリシャ人団体客と思われる連中は、各自ニワトリ1匹分じゃないかと思うほど大盛りのチキンを食べていて、そのチキンの下に敷かれているパスタとライスの多さにも、口があんぐり開いてしまいそうになったんでした。
2:30 アテネに戻るべくトリカラ行きのバスに乗る。
冷房がなく窓全開、20分でトリカラ着。そしてまたトリカラのターミナルでアテネ行きの便を待ちぼうける。この接続の悪さ、どうにかしろーっ!! 待っていると、昨日ここからカランバカまでのバスを運転したおじいさんドライバーが通りかかり、私の顔を覚えていて挨拶してくれる。
アテネ行きのバスは満席。私が見る限り観光客はゼロ、地元の人ばかり。なのにみんなものすごい荷物。皆さん平日にアテネまで、この時間にそんな荷物持っていったい何しに行くの?? そしてバスはエアコンの効きが非常に悪く、車内は30℃以上。さすがに他の乗客も、こんな状態で5時間も揺られてアテネまで行くのか?!と心配なようで、しきりにエアコンの吹き出し口を触っている。走り出すとなんとか耐えられる程度の温度にはなったが、まったくもって頼りないバスである。道中、故障して路肩でボンネットを開けている車がけっこう目につく。ボンネットから煙が出ている車もあったりする。工事による渋滞にかかったりもして、アテネに着いたのは夜9時をまわっていた。やれやれ・・・。
バスターミナルからプラカのホテルまで市バスで帰ろうとするも、バス停近くのキオスクはバスの切符が売り切れ! そんなことがあっていいのか?! ここにきてもギリシャのペースにあきれる我々。たくましいHMちゃんはバスを待っている人数人に余分なチケットを持っていないか聞くがそれも成果なし。再びターミナルに戻ってタクシーに乗る。「シンタグマ」とドライバーに行き先を言うと、彼はターミナルの建物の中に相乗り客を物色しに行った。で、ギリシャ人老夫婦と相乗り。でもギリシャではタクシーの相乗りは当たり前(そのためにメーターが2つついてる車も)。シンタグマ広場まで15分、1000Drs(300円)。ちなみにアテネのタクシーの初乗りは200Drs(70円)、安いね!
ホテル。トム君の姿はない。
ふと見た予約簿の宿泊客の国籍はUSAがほとんどで、日本人はおらず。今度は8F、このホテルで一番いいと思われる部屋。一昨日の部屋より広くてきれい、眺めもよくて値段の違いに納得。が、チェックインしてから、
「1泊いくらで契約したんだっけ?」
とレセプションから電話がかかってくる。「3万Drsだよ」と正直に答えるが、もし27000Drsだと言えばその値段になったんだろうか??
こうして、長距離バスも市バスもタクシーもホテルも、ギリシャのペースは日本のそれとはかなりかけ離れていることを感じさせられた1日でありました・・・。
明日は飛行機でギリシャのいちばん南、エーゲ海はクレタ島へ南下する。
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