BEIJING 北京 >>> OSAKA 大阪 18 / AUG / 2002 *SUN*



‘Don’t disturb’のカードをドアノブにかけてるというのに、7時頃メイドが入ってこようとする。
当初、今日は朝9時のフライトで日本に帰る予定だったが、日本出発1週間前に突如旅行会社から
「15:15北京発の臨時便に変わりました。関空到着は18:55です」
という連絡。北京滞在時間が増えるのはいいが、そんな時間に関空に着いたら、今日中に松山まで帰る交通手段がないっつうの!

朝食はお粥、麻婆豆腐、肉まん、餃子、ゆで卵、トマト、焼きそば、炒飯、クッキー各ひとかけらずつ。

今日も曇り。モヤなのか単に空気が悪いのか500m向こうは見えない。今回の旅行中、どこへ行っても毎日こんな天気。幸い、大同での夕立以外雨には降られなかったけど。
北京は至るところ巨大な高層マンションの建設中で、高速道は西安へも上海までも整備されている。中国の土地はもちろん全て国のもの。これら新しいビル、マンション、道路の建設で、昔ながらの古い家は壊され、貧しい人々は立ち退きを強要されて、郊外へ移らざるをえなくなっているらしい。

ホテル付近を散歩するだけでも
自転車の荷台にトタン板をのせただけのメロン切り売り屋がいたり

軒下で餃子を作っていたりと面白い
歩きながら串刺しのメロンにかぶりついている人、けっこう多いんスわ


12時前、ロビーには一昨日のドライバーの他にもう1人女性が来ていた。顧さんと同じ会社のガイド劉(りゅう)さん。

チェックアウトしてホテルを出発、すぐ近くの別のホテルでさらに日本人旅行客2人を拾い、空港へ。5人乗りのセダンに私は助手席、後部座席に劉さんと私とほぼ同年代と思われる日本人夫婦(??)の3人が肩をすぼめて乗ることになり、窮屈でちょっとかわいそう。この日本人夫婦、奥さんの方は顔は藤谷美和子似でかわいいが痩せすぎのガリ子、ダンナの方はどうだったかよく覚えていないが服のセンスがちょっと・・・でも話をするとなかなか面白くていいお2人。彼らは東京からたったの2泊3日で北京の週末を楽しんだらしい。タフ!
北京ダック、美味しかったね〜

と言っててやや羨ましい。さすがの私も1人で北京ダックはご勘弁、って感じ。私の方もこの9日間で行ってきた場所、こなしたスケジュールの話をすると最初かなり驚かれるが、彼等は興味津々聞いてくれるので
「ぜひ今度は中国で列車に乗ってみてください、面白いですよ!!」
とすすめておく。

今回利用したツアーは、1名催行であること(これでかなりしぼられる)及び訪問都市で選択し、周遊は全て鉄道でそのうち2回が夜行だということなど全く問題にならなかった。あとになって18時間の夜行移動があるのを知った時は少し驚いたが、学生時代はもっと強引な日程で旅行していたし、飛行機移動するより絶対面白いものになるだろうという確信があった。そしてやはり、陸路で旅をして本当に良かったし、自分の列車好きを改めて確認できた。時間に追われる日々では空路しか選択の余地がないことも多いが、だからこそ、できることなら陸を移動し、一気に飛んでしまう飛行機からでは見えないものを見ておきたい。時間はかかるがそのぶん得るものは多いし、様々な出会いがある。

ふと、ドライバーがすぐ前を走る車を指して劉さんに何か言う。それを劉さんが通訳する。
「ドライバーさん、あの車、日本だといくらかって聞いてます」。
2500CCくらいのセダン、ピカピカに磨き上げられていて新車っぽい。藤谷ダンナの方が、
「え〜、いくらくらいだろう? 僕もあんまり詳しくないんだけど・・・300万くらい?」
すると劉さん、
「300万円ですよね?ってことは20万元くらい? 安いですね!! 中国だと100万元
1500万円!!)くらいしますよ」。
(3人とも)
エ〜〜〜っ!!!
「あんな高い車はだいたい会社の車ですけどね」。
中国で車を持つ人はまだ100人に1人程度らしいが、携帯電話は1万元(3万円)以上もするというのにかなり普及していたりと、物価や生活レベルに関してはやっぱりよくわからない。

空港。劉さんが空港使用料のチケットを買ってきてくれ、90元(1350円)を支払う。
「何もお世話できませんでしたけど、また北京に来ることあったら連絡して下さいね。」
名刺を渡される。
藤谷夫婦ともお別れ。私より15分早い便で成田に帰る彼らとはチェックインカウンターも違う。
長蛇の列に並んで手続きし、出国カードを記入して税関を抜け、搭乗口に向かう。免税店にはお茶はもちろん‘天津甘栗チョコレート’やらパッケージにパンダがプリントされたお菓子等並んでいるが何ひとつ買いたいものはなく、空港内で食事する気にもならず、中途半端に残った270元(4000円)ほども使いきれず再両替する(人民元は再両替も中国でしかできません)。

15:15 中華航空1927便離陸。今度は直行便、関西まで3時間弱。
日本行きだというのに日本人乗務員は1人もおらず、機内アナウンスも中国語ばかりで英語は時々(これに関しては飛行機を降りた後、皆「
ひどいよね〜」と文句言ってました)。ロールパン、ハム、サラダ、すいか、ムースといった軽食が出る。
19:00 関空、旅の終わりを悲しむかのような(?)雨。
明日から仕事。

高級ホテルに泊まり、列車はファーストクラス、日本語ガイドと共に専用車で観光、移動・・・結局、中国の‘よそ行きの顔’しか見られなかったのかも知れませんが、それでも驚き・発見・感動の連続でした。短い旅でしたが中国の懐の大きさや奥深さを実感したし、いろんなものを見れば見るほど謎や疑問が生まれたりもしました。またいつか別の都市を旅してまた違う中国の一面を見ることが出来たらなぁ、と思います。
旅で出会った皆さんに謝々! そして中国編、最後まで読んでくださった方々にありがとうです。

                                               nd


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