LUO YANG 洛陽 >>> XIAN 西安 13 / AUG / 2002 *TUE*



前日の夜行列車の疲れか10時間熟睡! ビスケットをかじり、再び近所の散策に。デパート前の広場では自転車の前かごに‘家教’(家庭教師)と‘英語、数学、化学・・・’などと科目を書いた貼り紙をしてアルバイト先を探している大学生が大勢いた。
TVでは日本のBSがリアルタイムで見られ(正確には時差があるので正午のニュースが11時に見られる)、中国にいる気がしない。

11:45、ロビーに下りると程さんが来ていた。車で15分ほどで駅へ。
駅ではまた軟座用待合室に通され(入口で怖い顔した女の服務員が
にらみをきかせているのでチケットを見せる)、薄暗くやたらめったら広い待合室には壁一面に売り物用の掛け軸がかけられている。店員のおばさんにも日本語で「オネーサン、見てみて」と言われ、印鑑売りの男が‘5分でほれます’と書いた紙とサンプルのはんこを持ってきて
1000エン!
などと言いながらしっかり販売活動をするのであった。待合室には電光掲示板があり

   
 K721次    鄭州―西安
   12:50 到   12:56 開   開始入場


といった感じで表示される。英語でも表示されるので漢字がわかならない外国人でも大丈夫。待合室は欧米人の団体客ばかり、昨日北京から同じ寝台車でやってきたフランス人と思われるグループもやってきた。

程さんはホームまで見送ってくれる。ホームには包子やチキンの照り焼き、ビーフン、お菓子、すいか等果物etc美味しそうな食べ物を山積みにしたワゴンがたくさん待機していて少しひかれるが、何も買わず列車に乗る。
軟座車両は2階建てで、私の座席は下の階の1番。西安まで380km、6時間、チケット代は額面では78元(1100円)。周辺は全員英語を話す白人団体、この車両の1階席は95%が外国人。
列車が走り始めるとまた様々な車内販売が来る。まず英語ができる服務員がコーヒーやお茶の注文を取りに来て、白人たちは結構注文している(1杯5元)。そのあと果物、弁当、ヨーグルト、アイスクリーム、そしておもちゃ。このおもちゃの車内販売がくせもの(?)で、好奇心旺盛な白人どもは、服務員がカゴに入れて持って来た将棋やら木のパズルやら知恵の輪、ルービックキューブのような懐かしいおもちゃを、買わないくせに袋を開けて夢中で遊ぶ!! そのうち中国人の子供が数人寄ってきたりして、我々の座席周辺はすごい人口密度に。大人も子供もおもちゃで1時間半たっぷり遊び、そして何ひとつ買わなかった!! 
ツワモノ!! (ただし、ひとつ隣のブロックに座っていたフランス人は木のパズルを購入し、これがまた6時間西安に着くまでずっと格闘していた。が結局最後まで自力ではできず、オージーに教えてもらい、やってもらっていた・・・。) そして、おもちゃで遊んだあとは持参のフルーツやらビスケットを出しては食う食う! 私はその間本を読み、中国列車の旅には似合わないBOYZUMENのMDを聴き、ひとりおとなしく過ごしていたんでした。言い忘れていたが、軟座は2席が向かい合っていて真ん中に小さなテーブルがある。

そんな時ふと、隣のブロックに座っていた兄ちゃんに席をかわってくれないかと言われて移動。移動してしばらくすると、隣のおばさんが話しかけてきた。
“Excuse me,do you speak English?”
“A little bit,yes.”
そして始まった我々の3時間に及ぶ会話、最近英語の勉強から離れてしまっている私としてはややきつかったのだが・・・・彼女の名はダイアナ、オーストラリアからの旅行者。彼女と話したこと(のほんの一部)

・旦那を含むオージー3人とニュージーランド人、そしてアメリカ人と英語圏の人間が集まった12人のグループで中国旅行している。
・オーストラリアはキャンベラ在住、57歳、英語教師。7歳の子供から大人まで教えたことがあり、以前、中国西安に4ヶ月、英語を教えにきたことがある。が、中国語は全くダメ。
・30歳の息子と28歳の娘がいる。息子は大学で英語を教えていたが、最近転職してグラフィックデザイナーになった。
・2年前に地元で開かれた中国に関する博覧会がとても興味深く、今回の西安旅行が非常に楽しみ。
・オーストラリアは広いため、国内旅行は高くつく。東海岸から西海岸へ行こうとすると、香港や中国へ来た方が安いほどが、結婚30年の記念にキャンベラからゴールドコーストまで列車の旅をしたのはとても良かった
・中国の列車旅も好き。
・中華料理大好きで食べ物は大丈夫。
・西安には2泊の予定だが、あまりゆっくりできない。

私の方も彼女に聞かれるままに自己紹介する。

・日本の西の方に住んでいて1人で中国を9日間旅している
・職業歯科医、ごらんの通りただいま自分の歯並びも矯正中。
・29歳独身、婿探し(?)中(←訊ねられたのでこう答えたところ「うちの息子紹介するわよ!!(笑)」と言われる)。
・オーストラリアはシドニー、エアーズロック、ケアンズに行ったことがあるが、次に行く機会あればアデレードからパースまでインディアン・パシフィック(大陸横断鉄道)に乗りたい!
・中国語は全くわからない。漢字は同じでも意味が違う、日本にない漢字も多くて読めない。

・・・・等々。ダイアナは、オーストラリア訛りの全くない、話している限りではオージーとはわかないきれいな英語で話をしてくれた。

日中6時間の移動はさすがに長い。車内販売はさらにビール、破れない靴下なんてものまでくるが(実演販売あり)途中大きな駅に停車すると、ワゴンに食べ物を乗せた売り子が寄ってくるので、降りて買うこともできる。

冷房のない硬座車は窓全開なので
皆降りずに窓から手を伸ばして買う
そしてその様子を撮影すべく
軟座の外国人は
カメラやビデオ片手にホームに降り
しばし撮影大会が繰り広げられる

19:00 10分遅れで西安着。
ダイアナと別れてホームに降りるが、ガイドらしき人が見当たらないのでそのままホームを歩く。と、30mほど行ったところで後ろから、
「あ、おかぽんさんですね?」
とややキツイ顔だが美人の陳さんという女の子に声をかけられた。
西安駅も人と車の洪水。洛陽から来ると大都会。列車の駅は市内中心部にあり便利だが、西安の空港は市内から50kmもあるため、空港に迎えに行く時は1時間半前に出発するとのこと。西安の中心部は3×4kmの城壁に囲まれている。城壁外はもう郊外になるそうだが、それでも通り沿いには両側にズラリと店が並ぶ。マクドナルド(麦当芬)もケンタッキー(肯徳基)もある。ホテルまでの車内、陳さんから明日の列車の切符を渡される。そう、明日の昼2時にはもう西安を発つ。しかも、ここ陜西省西安から山西省大同まで、なんと18時間の寝台列車移動! この旅最大の
難関(?!)が待ちうけているのだ。

東方大酒店、20階建ての高級ホテルでまたもツインルームのシングルユーズ。
「明日は朝8時にロビー集合です。でも明日のガイドは私じゃなくて、たぶんうちの社長です」。
陳さんはそう言い、そのまま同じホテルに泊まっている日本人の中年夫婦を連れて再び出かけていった(きっと夕食。西安名物の‘餃子宴’でしょう)。かくいう私も、朝、ビスケットとチョコレートをかじって以来何も口にしておらず、かなり空腹。チェックインのあとすぐ近所散策。

麺屋が多く、中でも‘牛肉面’の看板が目につくが、外から店内の様子をうかがい、一番はやっていて美味しそうだった肉まん屋に狙いを定めて突入。
まず店員の女の子を手招きして、店の窓ガラスの‘鮮肉包子’の文字を指す。と、女の子は「ここに座って」と中に案内し、隣の客が食べているのを指して、「これと同じのね?」と目で確認。

◆ DINNER ◆

ほんの30秒ほどで
直径40cmくらいのせいろに
蒸したて包子10個
(1つ8cmくらいですごい
ボリューム
が出される

テーブルの上の醤油と酢と
唐辛子や山椒の入った薬味を混ぜ
つけて食べるよう教えてくれて
激うま!!!

お腹空いていたから5個まではペロリと食べるがさすがに7個食べたところで苦しくなり、残りはテイクアウト。
他の客はというと、2人の場合、2人で包子のせいろ1つと、各自1つずつスープか麺を注文して食べている。包子は4元(60円)、スープは小が0.5元(8円)という安さ。大・満・足!!! さらに帰り、パン屋でハンバーガーとウインナーののった惣菜パンを買って退散。

                                     
Continue...


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