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芦屋市立美術博物館を考えるワーキンググループについて

2003年11月1日、芦屋市行政改革実施計画が出され、当館の今後についても2006年度までに民間に委託、委託先がみつからない場合は休館、という方針が発表されました。
これに対し、市内在住の映画監督、大森一樹が「芦屋市立美術博物館のこれからについての話し合いを求める請願書」を市議会に提出、全会一致で採択されました。
請願の採択を受け、「芦屋市立美術博物館を考えるワーキンググループ」が発足、2004年2月以来、合計3回、毎月公開で話し合いを行いました。


芦屋市立美術博物館の存続問題に関して、近況をお知らせします。

市の姿勢
市の方向性に変化はありません。ただ、当初「民間委託先が見つからない場合は売却」と報道されたことにたいしては、「売却」はあり得ない、最悪のケースは「休館」(活動をしない倉庫状態)であることを確認しました。また、美術博物館が「指定管理者制度」のもとに民間に委託されることの可能性が少ないことも視野に入れた、今後のあり方を模索しています。休館することによる市民の文化、教育の場の空洞化など問題は山積みです。

市民の活動
「芦屋市立美術博物館を守る会」の署名活動、ワーキンググループとしての動きは、第1段階として成果をあげることができました。
11月から市民ボランティアグループ、市民有志たちが中心となって「芦屋ミュージアム市民ネット(仮称)」の設立に向けての活動が始まりました。現在の組織では最後の年となる2005年度により多くの市民が参加するミュージアムを目指して、美術博物館と協力した事業展開をします。2006年度以降の活動に向けての布石となるものです。

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存続の方策について
存続の方法としては、民間の企業が名乗りをあげる以外に次の二つの選択肢があります。
(1)芦屋市文化振興財団は、美術博物館のほかに谷崎潤一郎記念館、ルナホール、海浜プール、体育館、市民センターなどの管理運営を受託しています。すべての施設に関して「指定管理者制度」のもとに民間委託先を求めることとなっています。しかし、市の方針では、財団法人芦屋市文化振興財団を2005年度末で終息することとなっています。
財団の解散は、財団理事会の決議に委ねられますが、財団を存続させ指定管理者として今後も継続して、受託する動きがあります。ただ、現在の市は、「指定管理者制度」には現財団をエントリーさせない方向性をもっています。
(2)一方で、美術博物館に関しては、独立した非営利組織(NPO)として従来の機能(芦屋市立美術博物館は、博物館法に基づく登録博物館です)を残しながら、新たな地域のミュージアムとしての活動を目指す方向性が考えられています。地域性、教育普及活動を重視しながら、従来の事業を展開し、加えて市民のネットワークの支援、協力体制をとり事業を展開していく案があります。また資料センターとしての役割を果たす一方で、展覧会企画など幅広い収益事業を展開しようとするものです。
NPO組織を実現するためには、市民、企業からの経済的、人的支援とともに行政にはその責務がが求められます。


今後について
現在の体制での最後の年を迎えるにあたって、芦屋市立美術博物館の存続を念頭においた新たな組織が必要です。「指定管理者制度」導入に関しては、議会の承認が必要です。(海浜プールに関しては、04年12月議会で導入が承認され、1月に募集されます)2005年の前半には、方向性が定まっていない限り、美術博物館の存続は難しいと思われます。早期に新体制の方向づけとその資金的な裏付けが必要となってきます。
残された時間は、決して多くありません。芦屋市立美術博物館の置かれている状況は、芦屋だけの問題では済まされない、全国各地の美術館博物館に波及する問題でもあります。「芦屋が悪い見本」にならないよう、市民、企業をはじめ芦屋を応援する全国の皆さんにサポートをお願いしていきたいと思います。
「指定管理者制度」、現在の財団の組織構造など一般市民には、わかりづらい問題です。しかし、芦屋の文化を守り、美術博物館を存続させていくためには、今後より一層の芦屋市民、芦屋をサポートして下さる方々の支援が必要となってきます。


2005年1月1日
芦屋市立美術博物館を考えるワーキンググループ事務局



大森一樹からのメッセージ

ワーキンググループは、04年5月に3回の会議の報告書を市長、市議会に提出し、その役割に一区切りをつけています。その報告書に対して、行政側から何の動きもないのが現状です。
04年8月に新館長(高嶋修氏=社会教育部長)と話しあいの場を持ちました。ワーキンググループの報告書内容に関して、民営化の方向で存続させたいとの意見に大きな相違がないことを確認しました。


2005 年1月1日

大森一樹


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