をもっと楽しむ

 

私の好きな万葉秀歌

 

ホーム 講座案内 ゲスト選歌 番組案内 万葉秀歌500 楽しみ方 エピソード

番組案内

 

「日めくり万葉集」

168人の選者の皆さん

457首の選歌

 選者に人気の万葉歌人

 スタッフが選んだベスト番組

番組制作スタッフ

これまでの放送記録

 

 

 

 

 

「日めくり万葉集」

 

放送時間

毎週月〜金曜日

午前1025分〜30

NHK Eテレで放送中

 

 

番組制作スタッフ

 

朗読・語り

     檀ふみ 

 

テーマ音楽

葉加瀬太郎

 

監修

  藤原茂樹

  (慶応義塾大学教授)

 

  坂本信幸

 (奈良女子大学大学院教授)

 

監修協力

    森陽香

  (慶応義塾大学助教)

 

企画

 一瀬鉄哉

 今津宏巨

撮影監督

 河村正敏

撮影

 那倉幸一

 佐々木秀夫

 長谷川徹

映像技術

 岡部聡

 高橋信昭

 佐藤力

編集

 森崎荘三

 伊垢離義和

音楽

 浦尾画三

 野見祐二

ミキサー

 小野敬太郎

 岡崎博之

音響効果

 鈴木利之

タイトルCG

 柴田寛之

制作進行

 石川英明

 松尾智子

 岡村元

チーフ・ディレクター

 増田浩

ディレクター

 小林三旅

 松野寛子

 畑野民

 松田恵子

 藤橋純子

 横手聡

 武藤和歌子

 宇田川徹

 池部紳

小倉亜希子

関根みゆき

プロデューサー

 小河原正己

 松井和男

 加藤初代

 伊藤憲子

エクゼクティブ・プロデューサー

 曽我俊郎

制作統括

 磯部信夫

 坂中信之

 土谷雅幸

 

制作著作

()アジア・コンテンツ

・センター

企画制作

 ()ウォーク

映像制作

 ()セイビン映像研究所

 

 

これまでの放送記録

 

1シリーズ放送

20081月〜12

 毎週月〜金曜日

 午前655分〜7

 NHK BShiで放送

 

1シリーズ再放送

20091月〜20103

 毎週月〜金曜日

 午前5時〜505

 午後155分〜2

 NHK教育テレビで再放送

 

2シリーズ

20103月〜20113

 毎週月〜金曜日

 午前755分〜8

 NHK BShiで放送

 

2シリーズ再放送(現在)

2011年4月〜

 毎週月〜金曜日

 午前1025分〜30

 NHK教育テレビで再放送

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                            (香具山)

 

 ◇「日めくり万葉集」とは◇

 


現存するわが国最古の歌集「万葉集」。今から千数百年昔に詠まれた4516首にも及ぶ歌の数々には、現代の日本人が失いつつある精神風土が息づいています。生きることの歓び、愁い、そして祈り、畏れ……その中から、「一日一首」、様々な分野で活躍する方々が選者となり、それぞれ「わが心の万葉集」を選び、歌への思いを熱く語ります。毎朝、日めくりのごとく、万葉集を1首ひもとくことで、さわやかな一陣の風に乗って、現代から万葉の時代に誘い、古代の人々の心と営みに触れるミニ番組シリーズです。

選者は、日本を代表する歌人や作家、歴史家から画家、音楽家、俳優、料理研究家、天文学者、さらには外国人まで、万葉の世界を愛する168人の方々です。

これら選者の方々が選ぶ万葉秀歌は、第1シリーズ、第2シリーズを通じて、457首にもなり、ミニ番組シリーズならではのテレビ版「万葉集アンソロジー(選集)」となりました。多様な専門性から、多角的に、万葉集に光を当て、新たな視点で、万葉秀歌を読み解く、これまでにない万葉集のシリーズになっています。

万葉集は、古代の人々の息吹を今に伝え、現代に生きる私たちに新たな力を与えてくれる、いわばタイム・カプセル・・・・・・世界に例のない日本文学の至宝です。

 

 ◇168人の選者◇


 万葉集には、4516首もの歌が収められていますが、その約半数は作者未詳歌、そして、記名のある作者が約480人とされています。そこには、天皇や貴族、宮廷歌人に始まり、無名の歌人や下級役人から庶民、農民、乞食人に至るまで、様々な身分や多様な職業に従事する人々が作った歌が収められています。

 さて、「日めくり万葉集」は、毎朝一人の選者が、「日めくり」をめくるように万葉集をひもとき、「一日一首」を選んで歌への熱き思いを語ってもらう番組です。その選者を誰にお願いするか、がこのシリーズのポイントでした。言うまでもありませんが、万葉集については、数多くの研究者や専門家がいて、これまでにたくさんの著作や論文が書かれています。しかし、今回のシリーズは、万葉集や上代文学の専門家や研究者に話を聞く番組ではない、ということが、まずは企画のスタートラインでした。そして、著作や論文はあまりありませんが、専門以外の方々の中に、万葉集を愛し、万葉秀歌に熱き思いを抱いている方々が数多くいることを、私たちは知っていました。そのような人たちに、「日めくり万葉集」の選者になっていただき、お話しを聞きたい。そして聞きたいことは一つ、「なぜ万葉集が好きなのですか?万葉集の中で、どの歌が好きなのですか?」

ということで、まさに、万葉集の作者は、天皇から庶民までと、よく言われるように、私たちも、各界で活躍されている幅広い分野の方々に声をかけさせていただきました。そして、その多くの方々が、お忙しい中にも関わらず、「何をおいても万葉集なら……」ということで、快く出演を了解していただいたのです。

私たちは、選者の方々との出演交渉の中で、「いかに万葉集が愛されているか」を確認することができ、番組が始まる前から、「このシリーズは、成功間違いない」ことをあらかじめ知ることができたのです。(通常の番組制作の過程では、なかなかこのようなことはありません)

残念ながら、さすがに天皇陛下に選者を務めていただくことはかないませんが、その後、番組の語り手である女優・檀ふみさんが、私たちの代わりに、天皇・皇后両陛下のお好きな万葉秀歌を伺ってくれました。そのくだりは、「楽しみ方」の項目に、檀さんが書いてくれていますので、ご覧ください。

 選者の方々には、平均お一人で、3首選んでいただきました。選んでいただいた基準は、万葉集の中で、「一番好きな歌」、そして、「一番思い入れのある歌」、或いは「ちょっと気になる歌」

 万葉集には、4516首もの歌が収められていますので、出来るだけ多くの歌を紹介していただきたいという願いから、出来るだけ、重複を避けていただくようにしました。その結果、「一番好きな歌」ではなく、「二番に、或いは三番に好きな歌」を選んでいただかざるを得なかった方々も多くいられます。しかし、その場合も、「やむなく」選んでいただいたのではなく、「二番目も、三番目も、同じように大好きだから喜んで」という方が多くいらしたのも、いかにも万葉集、という思いがしました。

それでも、これだけはどうしても外せないという方もいらして、その場合は重複もやむを得ないということにさせていただきました。その結果、4516首の約1割、457首の歌が、選ばれたのです。(その経緯は、別項目「457首の選歌」に詳述)

 そして、幅広い分野からご出演いただいた選者の皆さんは、第1シリーズと第2シリーズ合わせて、168人になりました。各界で活躍されている皆さんの分野ごとに、ご出演いただいた選者の方々のお名前を全て紹介させていただくことにします。

 まず、番組制作にも関わっていただいた方々からです。

 480本すべての番組の語り手をお願いした、女優の檀ふみさんは、選者として、好きな歌、思い入れのある歌等3首を選んで、お話しいただきました。

 番組の監修をお願いした3名の方々には、第2シリーズでは、監修だけではなく、毎月1回、テーマを決めて、選者として、歌を選び、解説をしていただきました。

 慶応義塾大学教授・藤原茂樹さんは、「万葉玉手箱」のシリーズ、奈良女子大学大学院教授・坂本信幸さんは、「平城京物語」シリーズで、出演していただきました。坂本先生は、その後大学を退官され、現在は、高岡市万葉歴史館の館長を務められています。

 監修協力の上代文学研究者・森陽香さんは、毎月の月初めに、その月の歌を選んでもらい、「万葉四季の歌」を話していただきました。その森さんが、このほど、NHK文化センターの講座「NHK『日めくり万葉集』をもっと楽しく」の講師を務められています。

 前述しましたように、原則として、今回のシリーズは、万葉集研究の専門家の方々には、監修者を除いて、選者をお願いしませんでしたが、ただお一人、万葉集研究の大御所・中西進さんは、奈良県の万葉文化館の館長として、出演していただいています。

 その他の選者の方々は、それぞれ分野別に、お名前を列記させていただくことにいたします。(敬称略、順不同)

 

歌人

俵万智、馬場あき子、小島ゆかり、岡井隆、岡野弘彦、島田修三、加藤千恵、(歌道)冷泉為人

 

詩人、俳人

大岡信、吉増剛造、佐々木幹郎、黛まどか、(作詞家)東海林良

 

作家

町田康、浅田次郎、立松和平()、林望、神坂次郎、大西巨人、阿川弘之、新井満、関川夏央、森村誠一、森巣 博、加賀乙彦、高橋源一郎、阿刀田高、高橋克彦、佐野眞一、田辺聖子、川上未映子、辺見じゅん、森まゆみ、岸本葉子、太田治子、松井今朝子、村山由佳、澤地久枝、朝吹真理子

 

文化

神崎宣武、小林康夫、片倉もとこ、姜尚中、金田一秀穂、大野晋()、原武史、窪島誠一郎、見城徹、佐高 信、本田由紀、井上章一、(相撲)杉山邦博

 

歴史・哲学

森浩一、栄原永遠男、半藤一利、武田佐知子、森博達、山折哲雄、梅原猛、(倫理学)竹内整一

 

科学・生物

海部宣男、日高敏隆()、川島隆太、中村桂子、福岡伸一

 

音楽

東儀秀樹、城之内ミサ、佐藤陽子、宗次郎、林英哲、村治佳織、坂田明、千住明、大友直人、本條秀太郎、小林幸子、谷村新司、クミコ

 

俳優・タレント

柳生博、玉有洋一郎、市川亀次郎、浜畑賢吉、中村扇雀、辰巳琢郎、浜美枝、真野響子、浅野温子、新妻聖子、和央ようか、緒川たまき、池澤春菜、平野啓子、テリー伊藤、桂文珍

 

画家・美術

絹谷幸二、安野光雅、山口晃、松尾敏男、上村淳之、杉本博司、林静一、大矢鞆音、(デジタル)季里

 

漫画

里中満智子、倉田真由美、安彦良和

 

衣装・化粧

吉岡幸雄、南登美子

 

食・酒

奥村彪生、小泉武夫、田崎真也、(杜氏)農口尚彦、(菓子)大田達

 

住・建築

藤森照信、(大工)金子公彦、(大工)金剛利隆

 

映画

河瀬直美、篠田正浩、近衛忠大、井筒和幸、古新舜、市川森一

 

写真

織作峰子、井上博道、土田ヒロミ

 

書道

武田双雲、柿沼康二

 

人形・舞踊

川本喜八郎()、田中泯

 

医者

香山リカ、きたやまおさむ、大塚邦明

 

宗教

(法隆寺)大野玄妙、(薬師寺)安田暎胤、(大神神社)鈴木寛治、(春日大社)花山院弘匡

 

政経法

細川護煕、(実業家)野村明雄、(裁判官)浅見宣義

 

自然・花木

(昆虫)矢島稔、(気象)半井小絵、(農業)金子美登、(鵜匠)山下純司、(鷹匠)箕浦芳浩、(桜守)佐藤籐右衛門、(華道)池坊由紀

 

児童

玉堤小5年、船橋小2

 

海外

(アメリカ)アレックス・カー、ドナルド・キーン、リービ英雄、アーサー・ビナード、ロバート・キャンベル、(中国)朱捷、金偉、揚逸、(台湾)高阿香、王源、(韓国)李成市、(フランス)フランソワーズ・モレシャン、ルシャール・コラス、(イギリス)テッサ・モーリス・スズキ、(ブラジル)ジェニー・ワキサカ

最後の海外の関係の選者の皆さんは、日本文学者や研究者の方々が多くなりましたが、全部で、7カ国・地域にわたり、その数15人というのは、いかに万葉集が国際的で、世界の人々にも愛されていることの証と思われます。

 

 ◇457首の選歌◇


 「日めくり万葉集」の選者として出演していただいた168人の方々には、1人平均で3首、それぞれがお好きな万葉秀歌、或いは一番思い入れの深い歌を選んでいただくようお願いしました。ただ、万葉集には4516首もの歌が収められている訳ですから、出来るだけ多くの歌を取り上げ、視聴者の皆さんに紹介したいということで、出来たら歌の重複は避けていただくように、選者の方々にはお願いしたことは前述いたしました。つまり、前に出演いただいた選者の方が選んだ歌は、出来るだけはずしていただき、その場合は、他の方々が取り上げていない歌を選んでいただく、という無理なお願いをした訳です。ただし、選者の方によっては、「一番好きな歌」、或いは「一番思い入れがある歌」で、どうしてもはずすことができないという方がいらっしゃいましたので、その場合は重複してもやむを得ないということで選歌に加えました。

 その結果、480回にわたる「日めくり万葉集」で、168人の選者の方々が取り上げた歌の数は、457首となりました。ちょうど、万葉集に収められている4516首の1割を超えました。

 そして、何人かの選者の方が、「どうしても」ということで、重複して選んだ万葉秀歌は、5人が選んだ歌1首、4人が選んだ歌2首、3人が選んだ歌10首、2人が選んだ歌46首となりました。これらの歌が、必ずしも、万葉秀歌のベスト3なり、ベスト10となるわけではありませんが、結果的には、広く知られ、一般の方々にも人気が高い歌と重なったのはなかなか興味深いところです。

 

3人以上の選者に選ばれた歌は、それぞれ、次の通りです。

5人の選者が選んだ歌

3318 山部赤人

田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 不尽の高嶺に 雪はふりける

 

4人の選者が選んだ歌

120 額田王

茜さす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る

 

4488 額田王

君待つと 我が恋ひ居れば 我がやどの 簾動かし 秋の風吹く

 

3人の選者が選んだ歌

11 雄略天皇

籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち

この岳に 菜摘ます児 家聞かな 名告らさね

そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居れ しきなべて

われこそ座せ われこそは 告らめ 家をも名をも

 

3328 小野老

あをによし 奈良の都は 咲く花 のにほふがごとく 今盛りなり

 

3348 大伴旅人

この世にし 楽しくあらば 来む世には 虫に鳥にも 我はなりなむ

 

3415 聖徳太子

家にあらば 妹が手まかむ 草まくら 旅に臥せる この旅人あはれ

 

4741 大伴家持

 夢の会ひは 苦しかりけり 驚きて 掻き探れども 手にも触れねば

 

71068 柿本人麻呂歌集

天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ

 

163826 長意吉麻呂

蓮葉は かくこそあるもの 意吉麻呂が 家なるものは うもの葉にあらし

 

194139 大伴家持

 春の園 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子

 

204516 大伴家持

新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事

 

 

 ◇選者に人気の万葉歌人◇


 万葉集4516首の内、約半数が作者未詳で、作者の名前が分かっているのは、約480人とされています。その中でも、万葉集の編纂者の一人とされている大伴家持は、479首もの歌が収められています。次いで多いのが、柿本人麻呂で、人麻呂自身の名前で収められている歌の数が88首、柿本人麻呂歌集から372首、と、万葉集の中でも飛びぬけています。

 さて、「日めくり万葉集」の168人の選者が選んだ歌の数が多かった歌人は一体誰でしょうか。

 やはり、1番は大伴家持、次いで柿本人麻呂となったのですが、前述した万葉集に収載された歌の数から言っても、妥当なところでしょう。とはいっても、168人の選者の方々に人気があった歌人であり、好きな秀歌であったことは間違いないところでしょう。以下に、「日めくり万葉集」が選んだ「万葉歌人人気ベスト10」を抜き出してみます。

 

1位 大伴家持 選者の数64人 歌の数53

2位 柿本人麻呂 28人 24首(その他、柿本人麻呂歌集から 26人 23首)

3位 山上憶良 25人 23

4位 大伴旅人 16人 13

5位 額田王 15人 8

6位 山部赤人 13人 7

7位 坂上郎女 11人 10

8位 高橋虫麻呂 9人 8

9位 天武天皇 7人 3首(大海人皇子を含む)

10位 高市黒人 6人 6

 

 なお、作者未詳の歌を選んだ選者の数は122人、歌の数116首。その内、東歌は30人、29首となっています。

 名もなき作り手が詠んだ歌を、多分そのほとんどが庶民や農民が詠んだだろうと思われる作者未詳歌を、これほど多くの選者の方々が選んだことそのことが、万葉集という歌集の持つ魅力の一つでもあるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番組案内

NHK「日めくり万葉集」