Updated: September 17, 2004

とあるガスサポの旅の記録

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第6日目 2004/8/03 (火)
ビゴ〜ポルト

イベリア半島北西部の地図

一応ポルト行きの列車に間に合うようにと、朝6時に目覚ましをセット。起きれなければそのままビゴに居座ろうと思っていたら、あっさりすっきり目が覚めちゃった。これはやはり神様、さっさとポルトに行けということなのですね。
てなことで、やっぱりビゴとはお別れ。荷物をまとめて駅に向かう。
昨夜の美人お姉さまがいないかと期待して、勇んでフロントにチェックアウトに行ったら、オサーンに化けちゃってますた(´・ω・`)

駅に着くと、なんだか窓口に行列が。なにをやってるのか知らないが、先頭の客の用事が一向に終わらない。後からどんどん客が増えていき、気が付くとポルト行きの出発時刻まで10分も無いのに、窓口には大行列。さすがに駅のスタッフもヤバイと思ったようで、新しい窓口が慌しく用意される。
この新しい窓口のおばちゃんがすごい。凄まじい勢いで客を捌き、どんどん列が短くなっていく。スペイン人働カナイというのは定説なわけだが、やはりいざとなればちゃんとやるのか?それともやはりガリシア気質は違うのか?

おばちゃんの大活躍のおかげで無事に列車に乗り込み、定刻にシュパーツ。
ビゴからポルトまでの所要時間は約3時間。ただし時刻表では2時間で到着することになっている。スペインとポルトガルでは1時間の時差があるのだ。

列車はしばらくの間、来たときと同じリアス・バハスの海岸線沿いを走り、やがてその進路を国境へと向けた。
さようならビゴ。そしてさようならスペイン。


ウトウトしている間に国境に着いたらしく、列車が停まっている。
EUなのだから国境といっても大した手続きはなかろうと高をくくっていたら、係官らしき人間がおいらのところにやって来て、パスポートを見せろと言う。
あれ?パスポートコントロールはあるんだ?と訝しみながらも素直にパスポートを渡すと、係官、ざっとパスポートをめくって「ビザはどこだ?」と訊いてくる。

はあ?ちょっと待て!ポルトガルってEUとは別途にビザ要るんだっけか?!

寝起きで朦朧としてる上に、まるっきり予想外の展開のため返答に窮していると、再び「ビザはどこだ?」訊いてくる。うん、どうやら空耳でも、おいらの語学力の問題でもないらしい。

もしかして、ポルトガルはまだEUには加盟してなかったのか?でも6年前、まだEUが無かった頃にリスボンに旅行したときも、ビザを申請した記憶なんてないんだけどなあ…。
はっ!まさかローマの空港でのアレは、実は入国審査なんかじゃなくって、おいら不法入国状態なんだったりして(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ええっと、ええっと、「私はビザが必要だと知らされたことはありません」
係官、呆れ顔で「だったらこの国には入れられねえなあ」とパスポートを突き返してくる。

マジかよ。どうなんのオレ?強制送還?日本まで戻してくれるんならいいけど、スペインで足止めされちゃったりした日にゃ、帰りの飛行機どーすりゃいいの?

困惑しきったおいらの顔を見て、係官、なにやら思い付いたようで、もう一度パスポートを見せろと言う。
受け取ったパスポートを再びざっと眺めて係官、ひと言「…なんだ日本人か」

は?そりゃどーゆー意味ですか?
「すまない。 中 国 人 と 間 違 え た」

ナンダヨビックリサセンナヨ_| ̄|○

そりゃおいらのパスポートは赤い表紙だけどさ。そりゃ確かに中国人に「お前の顔は上海の人間の顔だ」って言われたことあるけどさ。
ニッポン人なんて滅多に見ないのか、あるいは不法入国しようとする中国人がやたらと多いのやか?(多分両方w)


いよいよ列車はポルトガルに入る。
時折通り過ぎる集落の家々にはポルトガルの国旗が掲げられ、しばらくして見えてきた海岸線は、複雑なリアス・バハスとは打って変わって、どこまでもなだらかに延びている。

………

単調な景色にまたしてもウトウトしてしまったようで、ふと気付くと、列車はなんだかやたらと大きな駅に停まっている。寝ぼけマナコでプラットフォームを見やると、エスターディオ・ド・ドラガオンがどーのこーのという看板が見える。
やべえ、ポルトじゃん?!
慌てて網棚に上げていた荷物を引きずり下ろし、念のため周りに座っていたひとたちに「ポルト?ポルト?」と訊くと、みんななんだか困った顔。
隣に座っていたおじさんが、まあいいから座てってろやという仕草をするので、寝ぼけてるせいもあってよくわかんないけど、まあいいやと、素直におじさんに従う。

列車から眺めるドウロ川の景観 再び列車が動き出したかと思うと、窓の向こうに突然、リアス・バハスに負けず劣らずの絶景が現れた。
切り立った急斜面の底を流れる川。その斜面にしがみつくようにして立ち並ぶ赤茶色の屋根の家々。
あまりにも唐突に現れた眺めにビックラこいてると、すぐに列車はトンネルに入り、まるで先ほどの光景は夢だったかのように、あっという間に車窓から消え去ってしまう。
そしてトンネルを抜けると、そこはまた別の駅だった。
隣のおじさんに「ポルト?」と訊くと、今度は満面の笑顔でその通りだと答えてくれた。

Estacão de São Bentoいかんせん寝起きで、まだアタマが朦朧としている上に、列車の中で目を通すつもりでいた地球の歩き方も、結局開いてすらいなかったので、今いったいどこにいるのかさっぱりわからない。

プラットフォームに降りて、歩き方を見てようやくわかった。今いるのは街の中心部にあるサオン・ベント駅で、さきほど停車していたのは街外れのカンパニャン駅だったのだ。
カンパニャン駅もポルトには違いないわけで、「ポルト?」と訊かれても返事に困っちゃうわけですね。
カンパニャンとサオン・ベントの間に見えた川はリオ・ドウロ、ドウロ川。ポルトはこの川の河口の港町なのであります。


壮麗なアズレージョが壁面を飾るサオン・ベント駅 サオン・ベント駅は、壮麗なアズレージョ (ポルトガル名物の美しい青色のタイル装飾) が壁面を飾る美しい駅。
駅を出て右手の、市庁舎に続く大通り (アリアドス通り) を行くとツーリストインフォメーションがあるらしい。歩き方の地図には肝心のドラゴン・スタジアムが載っていないので、まずは地図が必要だなと、インフォを目指すことにする。

ところが、おいおい、その大通りは延々と上り坂じゃねえか。荷物抱えて歩くのは辛いぞ。
やれやれと坂道を登って行くと、途中でネットカフェを見つけたのでいったん休憩。ここのPCはなんと日本語表示機能インストール済み (残念ながらIMEは無し)。おそらくユーロ2004に大挙して押しかけた先達のおかげなり。感謝感謝。
昨日は人大杉で見れなかった2chの東京スレをざっと眺め、さらに実況スレもチェック。ネット中継を見れてたひとは結構いたようで、時間差放送だったために放送の途中で結果が書き込まれちゃうというハプニングもあったけど、結構盛り上がってた模様。カキコを読んでると一昨日の興奮がいやがおうにも思い出され、ついつい時間を忘れて読みふけってしまった。
早朝からネット観戦されていた東京の皆さま、激しく乙ですた。

ガリシアにいる間はほぼ快晴だったのが今日は朝から曇りがちだったのだけど、丁度ネットカフェに居座ってた間に雨が降ったらしく、店を出ると路面が濡れていて、再び雲の切れ間から顔を覗かせた太陽に照らされ、まぶしく輝いている。

インフォに行くと、なにやら客でごった返していたので、パンフレット置き場に並べてあった、地図と、ユーロ2004のために作られたドラゴン・スタジアムの小冊子を頂戴してそそくさと退散。

ポルトの宿ヴェラ・クルシュの部屋 さすがに荷物を抱えてスタジアムに行く気はしないので、先に宿を探すことに。
ところがこの街、今歩いてきた市庁舎前の大通りだけじゃなく、周囲の道もなんだか坂道だらけで、おまけに旅の疲れが出てきたのか、右足に豆が出来かけている。これでは荷物を抱えたまま、あちこちのホテルを訪ねて回るわけにはいかないので、手近なところで片付けてしまおうと、地球の歩き方に載っている、大通りを入ってすぐのヴェラ・クルシュ Residencial Vera Cruz という宿を訪ねる。
空きはあるというので見せてもらった部屋は、日当たりはあまり良くなくて、建物の角に無理矢理造ちゃった部屋らしく、レイアウトもなんだか無理矢理なんだけど、浴室が結構広くて風通しもいい。荷物を減らそうと替えの下着をあまり持ってきていないため、毎日洗濯しなくちゃならない身にとって、洗濯物が速く乾くかもしれないというのは結構な高ポイントである。
この部屋、1泊30ユーロということで、値段も妥当なので今夜の宿はここに決定。


インフォで貰った地図によるとドラゴン・スタジアムは、ユーロ2004の開催に合わせて新しく造られた メトロ に乗って、その名もエスターディオ・ド・ドラガオンという駅で降りるらしい。メトロの駅までの途中に、市場とショッピングセンターがあるようなので、それを見物してからスタジアムに向かおうという計画。

まず市場。地球の歩き方にもポルトの観光スポットのひとつとして紹介されているくらいなので結構期待していたのだけど、ラ・コルーニャの市場の賑わいに比べてなんだか閑散としている。火曜の昼間だからなのかもしれないけど、それにしても品揃えも人出も随分と寂しい。
見るべきものがなにも無いのでさっさと退散しようとした矢先に、突然激しい勢いで雨が降り始めた。久し振りの雨なので気持ちいいなと、しばらくは濡れるがままになっていたのだけど、それにしてもちょっとひどい。いったんは晴れていたので、もう大丈夫だろうと傘なんて持ってきちゃいないので、次の目的地であるショッピングセンターへと駆け込む。

ヴィア・カタリーナ というこのショッピングセンター は、都市の中心部にあるにしてはかなり大きい。大手のスーパーマーケットチェーンも出店しているので、先ほどの市場の寂れ具合はこれの影響もあるのかもしれない。
最上階はフロアまるまるフードコートになっていてかなりの数の店がある、丁度昼食時なこともあり、さっそく店を物色。ハンバーガーやサンドイッチといった軽食からしっかりとしたレストランまであり、ポルトガルの他ブラジル料理の店も目立つ。結局スープの専門店で豆がふんだんに入ったスープのセットを注文したのだが、これがんまい。量も丁度いい感じ。海外でひとりで食事するなら、やはりフードコートは楽でいいや。いや、もちろんそればっかりじゃつまらないんだけどね。

食事を終えて外に出ると、雨はすっかり止んで再び晴れ間が見えている。どうやら今日の天候は出鱈目らしい。


メトロの駅では、改札の前に案内係のお姉さまが陣取って、訪れる客に自分から声をかけては、その利用方法を説いていた。
冗談ではなく、地下鉄はおろか、自販機も自動改札も、エスカレータすら利用したことがないひとたちがこの国にはいる (主にお年寄りだけど)。出来て間もないのだから、余計なトラブルを避けるためにも、市民の足として定着させるべくアピールするためにも、こうして案内係を常時待機させ、積極的に説明する体制を採っているのだろう。そう思いながら自販機の前に行って画面と案内看板とをしばし眺める。

………さっぱりわからん(・ω・;)

なるほど、こりゃあ難解だ。Z1だのC1だのと言った言い回しも含めて、全く同様のシステムに慣れ親しんでいない限り、この運賃システムをあっさりすっかり理解するのは困難だろう。これじゃあ案内係を常駐せざるを得ないわけだ。
案内係に質問しようにも、他の客の応対で手一杯の模様。しばらく悩んだ挙句に、なんとか納得して切符を購入。ようやくメトロに乗り込んで、いざドラゴン・スタジアムへ。


Estádio do Dragão エスターディオ・ド・ドラガオン駅を出ると、スタジアムはすぐ目の前。そしてその正面に見える階段を上がったところがFCポルトのオフィシャルショップ。
駅からの距離の短さでは世界屈指のオフィシャルショップだと思われw

FCポルトと東京は一応?提携関係にあり、これまでにも前田和也と尾亦弘友希の若いふたりを留学生として受け入れてくれていて、今回の遠征も、最初はポルトと交渉していたらしい。
それだけにガスサポには親近感のあるクラブなのだが、なによりチャンピオンズリーグを制した昨シーズンの大躍進は凄まじかったわけで、そのときの興奮、そしてユーロ2004での興奮を少しでも感じることができればいいなと思っていたわけだが、さっそくショップの入り口には、ビッグイヤーを掲げたデコの大きな写真が飾られている。店内にはモウリーニョ様の写真パネルまである。
おいおい、どっちももういねえよ(゚Д゚ )
既にチームは新しいシーズンに向けて始動している筈だが、やはり、クラブ史上に燦然と輝くであろう、偉大な昨シーズンの記憶はなかなか忘れ難いのだろうか?それとも単に改装前なだけ?

ビッグイヤーを掲げたデコの大きな写真が飾られた入り口 モウリーニョ様の写真パネル

チャンピオンズリーグ準決勝ポルト対デポルティーボのマフラー グッズで目立ったのは、ウルトラス集団 スーペル・ドラゴンイシュ のロゴをデザインしたもの。
このフレーズはクラブの愛称でもあるわけだが、なんてったって今やスタジアムの名前からしてドラゴンになっちゃって、チャンピオンズリーグやユーロ2004を通じて世界のサカオタにバッチリ浸透しちゃったものだから、今やサッカー界でドラゴンといえばポルト、ポルトと言えばドラゴンなんですよ、お客さん。

そんな中、チャンピオンズリーグ準決勝での対戦記念、ポルトとデポルティーボのダブルネームのマフラーを発見したので、これは迷わず購入。


メトロを元の駅まで戻り、今度はドウロ川の川岸まで行ってみることに。
ショッピングセンターのある通り (サンタ・カタリーナ通り) が、どうやらこの街のメインのお買い物通りらしいので、それを港の方角にブラブラと下っていく。またしても坂道(´ー`;)
途中に、フランスが本家の大手AVチェーン フナック を発見したので、CDコーナーをチラリと見物。この類の買い物はリスボンで済ませるるもりなので、ここではアタリを付けるだけ。

セ教会から眺めるドウロ川と歴史地区 広場に出ると、そこから先は小高い丘になっていて、丘の上には古びた教会が建っている。さらにそこまで歩いてみると、そこは丘と言うより、ドウロ川沿いにそそり立つ断崖の頂といった風情。眼下にドウロ川が流れ、斜面に沿って赤茶色の屋根の家々が建ち並んでいる。歴史地区と呼ばれるポルト最大の観光ポイントである。
対岸には、なんだか結構な数の工場がひしめき合っている。なんの工場かは一目瞭然。工場のあちこちに、ワインの銘柄を書いた看板がズラリと立ち並んでいるんすから。
ポルトワインって、美味しいのかもしれないけど、こんだけ商売っ気丸出しで居並ばれちゃった日にゃ、ありがたみなんてまるで無いよな。

ここから川岸へは傾斜のきつい坂道を延々と下っていく。道は、両側に古びた家が並ぶ薄暗い細い路地で、その街並みはリスボンのアルファマの街並みとそっくり。

歴史地区の急傾斜の細い路地 薄暗い路地の向こうはカイス・ダ・リベイラ

路地の家々には、いたるところにポルトガルの国旗が掲げられている。これはこの辺りに限った話ではなく、ポルトの街中いたるところにポルトガルの国旗が飾られている。列車の車窓から見えた集落の家々の多くも、やはり国旗を掲げてたっけ。
6年前のリスボンもこんなんだったっけ?もしかして、ユーロ2004の開催が契機になったのか、あるいはユーロ2004でのポルトガル代表チームの活躍に、愛国心が目を覚ましたのかな?なんにしても、風情のある古びた街並みに、鮮やかな赤と緑の国旗はとってもよく映える。

カイス・ダ・リベイラから眺めるドン・ルイスI世橋 それにしてもポルトは、とんでもなく坂道だらけの街だ。リスボンは七つの丘の街と言われ、アルファマやバイロ・アルトの景観に代表される急な傾斜の坂道で有名だが、平坦な、あるいは気にならないくらい傾斜が緩やかなところも普通にある。
ところがここは、これまで歩き回った限り、平坦なところなんて殆どない。どこもかしこも坂だらけ。
これだけ坂だらけなら、この街に住んでればそりゃ足腰が鍛えられることだろう…はっ!FCポルトの躍進の秘密はそれか?(゚Д゚;)

急斜面を下って川岸まで辿り着いた頃には、足の痛みも最高潮に達し、そのままカフェのイスに座り込んでしまった。

カイス・ダ・リベイラの猫 カイス・ダ・リベイラと呼ばれるこの一帯はポルト観光の中心地。眼前にはドウロ川が流れ、遊覧船がここから出ている。対岸にはワイン工場がひしめき、彼方には壮麗なドン・ルイスI世橋が見え、振り返れば風情溢れる歴史地区の街並みが目に入ってくる。観光客が溢れていて、ニッポン人の団体さんもいらっしゃる。

でもね。もうどーでもいいや。
これ以上ぶらぶらするのはもうやめた。

カフェにどっかり腰を据え、カフェの営業部長の猫と談笑しながらビールを飲んでると、なんとか落ち着いてきたので、さっさと宿に引き返すことにする。


川岸からサオン・ベント駅に向かう通り沿いにベタベタと貼ってあるポスターによると、明後日の夜、マドレデウスのコンサートがあるらしい。リリースされたばかりの新譜が先ほどのフナックに並べてあったので、そのプロモーションツアーなのだろう。マドレデウスとポルトと言えば、このグループのリリースにその名もズバリ「O PORTO」というタイトルの、ポルトでの公演を収録したものがあったっけ。もっとも明後日までポルトに居座る気はさすがに無い。
もうひとつ気になったのは、今は亡きファドの女王アマリア・ロドリゲスの生涯を描いた「アマリア」というタイトルのミュージカル。これは今まさに公演中なので見てみたいが、ポスターに書いてある会場がどこなのか、まるっきり検討がつかない。
宿に戻るついでに、インフォに行って訊いてみよう。

インフォは昼間と違って空いていた。
窓口のお姉ちゃんのところまで行って、いざ質問しようと思った矢先に重大な疑問が湧く。
「アマリア・ロドリゲス」ってどう発音すりゃいんだっけ?フツーに最後から2番目の母音にアクセントで「アマーア」でいいのかなあ?

ええっと、「私はアマーアというミュージカルが見たいです」
「はあ?なにそれ?」
「だからアマーアというミュージカルです」
「ごめん、そんなの知らない」
「だからアマーアというミュージカルです。通りにあるポスターで見ました」
「お客さん、マドゥレデウシュのコンサートは今日じゃないわよ」
「それはマドレデウスでわかってます!私が見たいのはアマーアです。ファドの女王の…」
「………ああ、アーリアか」( ´_ゝ`)

ソレデス_| ̄|○

てなことでようやくハナシが通じw、場所を訊いてみると郊外にあるカジノなんだそうで、メトロとバスを乗り継いで行かなければならないらしい。
もちろんやめ!


気が付けば右足だけだった豆が、左足にも出来始めていた。これはもう本格的にヤバい。
おまけに、坂道を歩き回ったせいなのか、それとも旅の疲れが噴出しているのか、なんだか異様にからだがダルい。今日はもう、食事も軽く済ませて寝込んでしまおう。

簡単に食事を済ませるなら、なんといってもフードコートだろうということで、再び昼間のショッピングセンターへ。それも、疲れているときには普段から慣れ親しんでいるものを食べるのが一番いい。
と言っても海外の日本料理屋は、日本とは全く違う味付けになっていることが往々にしてあるし (特にアメリカ合衆国)、そもそもフードコートに和食なんてない。で、こういうときはやっぱりマクドナルドですよ、奥さん!
店員がぶっきらぼうだろうが手際が悪かろうが、その国独自のヘンテコリンなメニューがあろうが、フライドポテトとコーラの味は万国共通 (ビミョーに違うという説もあるが)。
嗚呼落ち着くわ(゚ー゚*)

まだ午後7時だ。外はもちろんまだまだ明るい。だけどおいらはもう限界。
宿に戻って倒れこむようにベッドに横たわると、プッツリと意識が途絶えた。

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