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ある方のご好意でまたもや大きな憑き物だった本をゲット、早速読了しました。
ロードは友人のグラント・ウースターに誘われて、ポンズ博士と共に未亡人ヴィクトリア・テイモシーの住むパーキット荘を訪れる。その夜はホームコンサートが開催されるのだ。ヴィクトリアの他界した夫はエジプト学者で、パーキット荘にはミイラを始めとする様々なエジプトからの発掘品が収められた美術室がある。コンサートの途中でティモシー夫人は席を外して2階の自室へ上がって行く。そして2階から叫び声が聞こえたので、ロード達は2階へと向かい、そこで刺殺されているティモシー夫人とそれを発見して叫び声を上げて気絶した若い女性のチャーミオンを発見する。
関係者のアリバイが調べられるが、殆どの関係者は事件当時コンサート会場にいたか、誰かと一緒だった等でアリバイが成立したかに見える。またグラントは何者かがパーキット荘から立ち去るのを目撃したと証言する。
ティモシー夫人を刺殺した凶器はエジプトから持ち帰られた古代の剣で美術室に有ったものだ。しかし、事件当日美術室では2人のエジプト学者が調査をしており、彼らはその凶器を事件当日に見たと言い、それがいつ盗まれたのか判らない。警察は容疑者の一人を拘引するが、決定的証拠もなく、釈放する。
そして今度はエジプト学者の一人が美術室で入り口に中からカギがかかった密室状態で刺殺されているのが発見される。凶器は第1の事件で使われたエジプト短剣のレプリカだった。
アリバイに密室、エジプト談義とまさに黄金時代のミステリを満喫出来ます。詳しくはネタバレになるので書けませんが、ラストの犯人が明かされる場面での緊迫感とラストの一ひねりも見事です。読了して2重の意味で確かにArrogant
だよなと感心します。
後半に出て来るアリバイ整理表は、もう少し早く出てきて欲しい気がしました。
一番残念なのは、ある理由でアリバイトリックの概要がかなり早い時点で判ってしまったことでしょうか。これはある方もおっしゃっており、私も実際に読むまでは何の事か良く判らなかったのですが、実際に読んで見るとある箇所でピンと来てしまいます。まあこれは作者の責任では無いので仕方ないですが。
密室トリックは考え様によっては、人を馬鹿にした様な気がしないでも有りませんが、これはご愛嬌ということにしておきましょう。
しかし、悲願達成と同時に、これで4年間毎日毎日続けていたこの本の検索が終わったと思うと、ふと寂しくなるのも事実ですね。
テクスト D.Appleton-Century
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