Amelia Reynolds Long
1904-1978

A.R.Longは1930年代末から1950年代初めに、B級出版社?Phoenix Pressを中心に3つ(私家版入れると4つ、1説では更にあと一つ、その他にCoxe名義で合作有り)の名義でミステリを書いたアメリカの女流作家です。
A.R.Longのミステリが日本で最初に本格的に紹介されたのは、おそらくROMにおけるM.K.氏のレビューだと思います。
これを読まなければ、おそらく私がこの作家の作品を読む事も無かったでしょう。評価が高かったので読んでみたのですが、すっかり「嵌って」しまいました。B級本格作品が好きな方にはオススメですが、あまりにも作り物めいた世界に「あほらしい」と思われる方も少なくないとは思います。
但し、彼女の一部の作品は英版、豪版だけでなくスペイン語版まで出版されていた位なので、当時でもそれなりの人気は有ったと考えても良いのではないでしょうか。
彼女は森さんの事典にも載っていませんので、Richard Simms 氏のHPの情報を元に簡単に紹介させて頂きます。

Longは1904年、ペンシルバニア州のColumbiaに生まれ、6歳の時にHarrisburgに移って以来、そこで生涯を過ごしました。1930年代彼女は"Weird Tales"等にSFの短篇小説を発表していたのですが、クリスティの影響を受けて30年代の後半からミステリを書き始めました。彼女が最初に書いたリンドバーグ誘拐事件を題材にした作品はダブルディ社から発行される予定でしたが、リンドバーグの子供の死体が発見されたことから「お蔵入り」になってしまいます。(後に私家版でPeter Reynolds名義で "Behind the Evidence"として出版)
しかし、彼女はこれにも負けずミステリを書き、1939年 "The Shakespeare Murders" がPhoenix社から出版されました。その後、彼女は1950年代前半までに判明しているだけで3つの名義で主にPhoenix社を中心にミステリを書き続けます。
1952年を最後に彼女はミステリの執筆を止めて、詩と教科書編集に専念します。後にWilliam Penn Museum の館長も勤め、1978年にその生涯を閉じました。

これから先、彼女の作品が翻訳される可能性はあまり期待出来ませんが、このHPで興味を持たれて作品を手に取る方がいらっしゃれば幸いです。
彼女の作品の英語はかなり読みやすいものなので、初心者でもその点は安心です。

Amelia Reynolds Long名義

トリローニー (単独)シリーズ
The Shakespeare Murders (1939)
The Triple Cross Murders (1943)
Symphony in Murder (1944)

パイパー + トリローニー シリーズ
The Corpse at the Quill Qlub (1940)
・Four Feet in the Grave (1941)
Murder Goes South (1942)
Death Looks Down (1944)

パイパー (単独)シリーズ
Murder by Scripture (1942)
It's Death My Darling! (1948)
The Lady Saw Red (1951)

弁護士カーター シリーズ
・Murder to Type (1943)
Death Wears a Scarab (1943)
・Murder by Treason (1944)
・Death Has a Will (1944)
・Once Acquitted (1945)
Murder by Magic (1947)
The House with Green Shudders (1950)

ノン・キャラクター作品
The Corpse Came Back (1949)

Patrick Laing 名義
・Stone Dead (1945)
If I Should Murder (1945)
Murder from the Mind (1946)
The Shadow of Murder (1947)
A Brief Case of Murder (1949)
・The Lady is Dead (1951)


Adrian Reynolds 名義
Formula for Murder (1947)
The Leprechaun Murders (1950)
・The Round Table Murders (1952)



Long DJ コーナー


もっと Long 作品について知りたい方は
こちら

洋書TOPに戻る