最近の活動状況とその結果報告です。

事件から3ヶ月が経過し、リアルでもだいぶ落ち着きを見せた3月上旬、オンラインゲームリネージュで被害者の大学生男性が自らのパスワードを教えたことによる不正アクセス事件が記事になりました。
この事件は今回のケースと類似しており、加害者の少年は書類送検になっています。

これを受け、今回の件も書類送検になるのではないかと思い再度警察に連絡したところ、数日後本格的に事件化するための捜査を行うとの返事を頂きました。


まずは手始めにPOLへのアクセス履歴を捜査するため、警察から潟Xクウェアエニックス法務室の担当者の方に事前連絡をしていただいた後、私本人からアクセス履歴を提出していただくよう依 頼しました。
しかしPOLへのアクセス履歴は残ってはいたものの、アイテム等の移動履歴は既に消滅しているとのことでした。消滅している履歴については成すすべがありませんので事件前後の12/1〜12/14のPOLへのアクセス履歴のみを提出していただきました。
(今回送付されたアクセスログを取り込んでこちらアップしようかとも思ったのですが、無断で公開することは出来ないのでやめました。)

届いた履歴を見たところ、12/8 8:41:20〜11:47:58(当然私は会社勤務中です)元Earthが当時使用していたプロバイダーからのアクセスが確認できました。
3/21、この履歴を警察に提出しプロバイダ解析等捜査を行っていただくよう依頼しました。

POLアクセス履歴を警察に提出し一ヶ月以上経過しましたが連絡の一つも頂けませんでした。
よって、5/11こちらから警察へ電話で照会しましたところ別件に手がいっぱいで捜査は滞っている状態とのことでした。(一言くらい頂きたかったです)


その中で次のような質問をし、返答していただきました。
捜査はどの段階に入っているのか。立件できそうか?
結論として立件化するのは難しい。
前回の相談時よりも難しくなっていることが明らかである。
証拠が残っていないためである。

1.潟Xクウェアエニックスより頂いたPOLアクセス履歴と元Earthが自宅からそのプロバイダ経 由でPOLにアクセスした時間が一致しているかを捜査するも、既に事件当時のプロバイダのアクセス履歴が残っていなかった

警察の話ではプロバイダによって履歴の保存期間が違ってくるということでしたが、このプロバイダは3ヶ月程度しか残していないというような話を聞きました。

2.潟Xクウェアエニックスによるアイテム等の移動履歴も残っていない。

3.元Earth本人の自白のみでは証拠にはならない(物質的な証拠がないと難しい。
この事件での被害者にあたるのは
毎月課金をしてサーバーの一部を借りている私では?
たとえ課金しているとしても法律上でのデータ所有者はあくまで潟Xクウェアエニックスであ る。したがってデータの改ざん被害にあったのも潟Xクウェアエニックスとなる。
しかし、この件に関しての被害者である潟Xクウェアエニックスは対応する姿勢はなく、関与しない方針のよ うでした。
加害者がRMTによる不当な利益があった場合は?(※
罪に問うことはない
(例)万引きしたものを売って現金化しても(現金化した行為については)罪に問わない。その行為が不正アクセスの法律には関係はない。

(※ 前回の報告で、不当な利益があったかどうかは重要視されるという内容を書きましたがそれはどうやら民事上でのことであり、刑事事件としては関連がないようです。

リネージュでは同類の判例があり書類送検になっているが?
書類送検とは、立件するかしないかを判断してもらうため警察から検察に書類を送検すること。
加害者本人に何かをするわけではなく、この段階ではまだ立件化していない。したがってリネージュの件も恐らく立件には至らないでしょう。

この段階で、捜査は完全に終わっていないが事件化にはしない方向で検討中であり、月末に再度最終連絡を頂けるということで途中経過を教えていただきました。

約束の5月末が過ぎその後一ヶ月以上もまた連絡一つ頂けませんでした。
警察の担当者が自ら連絡をするという発言に対し無責任さを感じました。
よって本日7/1、最終報告を聞くために再び警察に照会しました。

最終結果として、事件化にはできないという結論に達したようです。

理由は前回の5/21にもあった通り証拠がないという点と、この事件での被害者にあたるのはゲームサーバー保持者の潟Xクウェアエニックスであるという点です。
今回は以下の点について質問しました。

事件が発覚した当初12月、被害届を提出したいという旨を
伝えたのにも関わらずなぜ被害届を書かせていただけなかったのでしょうか?
被害届とは被害者本人からしか受け取ることができず、この事件での被害者にあたるのは潟Xクウェアエニックスである。したがって第三者である私が被害届を書くことはできません
他のオンラインゲームでは逮捕や書類送検になっているケースがあるが、
これはゲーム運営会社からの届出があったからなのか?
また、オンラインゲームにおいての不正アクセスで
事件化されるケースとはどのような場合か?
他県で起きた事件の資料を取り寄せることは非常に難しい。
基本的に検挙してしまった後は資料を残さない、他に渡さないことにしている。例えば企業が他社に企業内部の資料を渡さないようにしているのと同じようなものだと考えてよい。
よって、他のケースでゲーム運営会社が被害届を出したかは明確ではない。
また、様々な状況や要因があってその都度判断することになるので、どの条件が揃ったら事件化するかという基準はない。
オンラインゲームの被害相談は全国的に多くなってきているが、不正アクセスとして取り扱われる例はほとんどなく、以前リネージュで逮捕になった件については最終的には詐欺罪での逮捕になっているようです。
事件が発覚した12月当初にアクセス履歴の捜査をしていたなら
既に履歴が残っていないという事態は免れたのでは?
当初私が出頭し相談した時は犯人を特定するためのものであった。
犯人が自白し特定できたので履歴の捜査は必要がないものだとした。
もし全ての証拠が明確になっていれば立件できたか?
(1)ゲームへのアクセス履歴
(2)アイテム等の移動履歴
(3)プロバイダーアクセス履歴
(4)事件に使用された特定のPS2ハードウェアからのアクセス履歴。

この4つが全て確認できた場合は書類送検にはできたかもしれない。
しかし(4)についてはSONYに問い合わせしたところ、PS2のハードウェアにはそのような履歴を残す機能はなく、取り入れたとしたらハードディスクがパンクしてしまうだろうとの回答があった。
よって(4)についてはほぼ不可能に近いとのことだがこのような細かい点まで証拠として必要になってくるとのこと。

ゲームへのアクセス履歴とプロバイダのアクセス履歴だけでは何故証拠が不足しているかというと、プロバイダの名義を本人ではない第三者に貸している可能性もあるということから(4)のような証拠も必要になってくるとのこと。

現在、他県の判例についての資料を取り寄せしているが手元に回ってこない状況のようです。
資料が既に残っていない可能性もありますが、もし資料が届いた場合は捜査情報漏えいにならない 程度であれば参考に教えていただけるとのことでした。


今回の事件についての捜査はこれで全て終了し完全に打ち切るとのことでした。
今後この事件がこれ以上進行することはありません。

本格的な捜査をもっと早く行っていただいていたならアクセス履歴等を完全に残すことができたかもしれません。
これは、私と警察に意志の食い違いがあり私にも責任があると言っていいでしょう。

今回改めて捜査をしていただいた中で感じたことは、積極的に警察に働きかけていくことが大切 なのだということです。結果こそは残念な形で終わったものの、納得のいくまで追求できたと思いますし、ようやくすっきりした形で事件に終止符を打つことができそうです。

これまで事件の経過を見て頂いていた皆様、本当にありがとうございました。 以上をもって今回の事件の最終報告とさせていただきます。

2004/07/01 Ibara(Quetzalcoatl)

Counter

■eにFF11の行く末を問うWebring
[ BACK | NEXT | RANDOM | LIST ]