ワンダーフォーゲル部勉強会

応急処置

○ 頭痛 ・くしゃみ、寒気が伴う→かぜの初期症状     

普段使っている薬を飲んで静かにしている。温かい物を食べ 体を温めて早めに寝る。重ね着をして汗を出すのもよい。 (服、下着がぬれたら必ず着替える。)

・かぜの症状が伴わない→熱射病の可能性あり
腹痛 ・左の下腹が痛い→食あたり、体が冷えたなど原因は様々。おなかを温めた静かに楽な姿勢をとる。
・右の下腹が痛い→虫垂炎のおそれあり(胃のあたりが痛み、発熱、吐気、右下腹部痛)おなかを温めてはいけない。

○ 気分が悪い ・顔色が悪い→風通しのよい涼しい場所で体を横にして休む。上半身全体が高くなるように寝かせる。

・顔色が青い→脳の血圧を高めるために、足を高くしてねかせる。しかし、この体位でねかせて息苦しくなったり痛みがひどくなる場合は水平にねかせる。

・吐気がする→左肩を上にして横向きにねかせて、アゴは少し突き出す。肩の高さ位の 枕になるものを右頬の下に当てるとよい。吐いたものや、唾液で気管が うまることがあるので、あお向けにねかせてはいけない。   患者が一番楽な姿勢で横たわらせるのが一番。体をしめつけるものはゆるめる。

○ 頭を打った

・こぶができたら冷やす。傷ができたら、まず傷の手当てをしてから冷やす

・吐気がしたり、耳や鼻から薄い血のようなものが出るときは、頭蓋骨や脳が傷ついた おそれがあるので絶対安静にして、救助を要請した方がよい。

○ 耳に虫が入った

・懐中電灯で耳の中を照らすとよい(虫は明るい方へと出てくる) 無理に耳かきや綿棒で取ろうとすると、かえって奥に押し込んだり耳の中を傷つけた りすることがある。   

○ 出血

・傷口に滅菌ガーゼで覆い、上からしっかりおさえる。(圧迫止血法) それでも出血が止まらないときは、 ・傷口に滅菌ガーゼをあてて包帯できつく巻く。包帯を巻いた所よりも末梢の部分で、 脈がふれない、爪や皮膚が青く変色する、しびれ、痛みを感じる、などの場合はきつ く巻きすぎなので少しゆるめる。 それでも出血が止まらないときは、

・ 三角巾、バンダナ、タオルなどで出血部位よりも心臓に近い部位をしばる。 (ある程度幅広の布でしばること→細いひもでしばるとそこの細胞が壊死してしまう ため。)できるだけ早く医者にみせること。

○ 傷

・ 傷口のよごれを水できれいに洗い流し清潔なガーゼでおおい、包帯を巻いて固定する。傷口が小さいときはバンソウコウを貼ってもよい。 (破傷風などの感染症に注意)

○ ネンザ、脱臼、打撲

・ 患部をひやしてからできるだけ動かさないように固定する。(包帯、テーピング、 三角巾、タオルなど)心臓より高い位置におくようにする。

○ 骨折

・ 患部に傷がある場合、まず傷の手当てをしてから、骨折した箇所の上下2つの関節 にとどく長さの副木をあてて固定する。内側にタオルなどのクッションを当てると よい。

・ 極端に冷やさない。(周辺の筋肉が縮んでかえって悪化してしまう。)

・ ネンザ、脱臼、打撲と、合併していることもある。そういう場合や判断がつかない 場合は骨折として処置する。

○ 火傷

・ できるだけ早く冷たい水で痛みと熱さを感じなくなるまで充分冷やす。 (山では充分な水を得られないことが多いのでぬれタオルなどで冷やすとよい)

・ 冷やしたあとは、清潔なガーゼなどでおおい、包帯で軽く固定する。 (薬は塗らないこと→細菌感染の危険性大)

・ 水泡ができてもできるだけつぶさない→細菌感染をおこしやすくなる

○ 靴ずれ

・ 赤くなっている所よりひとまわり大きくテーピングを貼る。

・ 歩いていてヒリヒリする感じがあったらすぐに止まって処置する。 (そのまま歩いているとすぐにひどくなってしまう)

・ 予防が大事。(あらかじめ靴の当たる所にテーピングを張っておくなど)

○ 筋肉痛

・ すぐに痛みがとれるような特効薬はないが、なったからといって歩けなくなるよう なことはほとんどない。

・ 予防が大事。(日頃のトレーニング、運動前後・休憩中のストレッチなど)

○ 足がつった

・ つった部分の筋肉を伸ばして痛みがとれたら軽いマッサージなどで筋肉ほぐし、し ばらく休めば行動を再開できる。

○ 熱射病

・ 症状:高体温(40.5℃以上)、皮膚のほてり、発汗の停止進行すると錯乱、強調運動不能、うわ言、失神

・ 処置:患者の身体をできるだけ早く冷やす(風通しのよい涼しい場所に上半身をやや高めにして寝かせ、服を水でぬらしたり、ぬれタオルをかけたりしてから風を送って身体を冷やす。体温が39℃まで下がれば冷却は中止してよい)

○ 熱疲憊

・ 症状:立ちくらみ、頻脈、吐気、嘔吐、頭痛、めまい、不穏状態、失神、体温はそれ程上がっていない。(ときには平熱以下のこともある)

・ 処置:患者を風通しのよい涼しい場所へ移し、汗でぬれた衣服を乾いたものに着替えさせ、シュラフなどで全身を保温して寝かせる。薄い食塩水かスポーツドリンクを飲ませるとよい。回復は非常に早いが再発に注意。熱射病も熱疲憊も、暑い環境下で長時間活動を続けた場合におこりやすくなる。 予防として早め、早めに休憩をとること、水分やイオンを補給すること(スポーツドリンクなど)が大切。