夜回り

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長居〜住吉〜住之江の夜回り活動へ参加して下さい!

 夜回りというのは、夜間、路上や公園などで寝るしかない野宿者たちの安否を確認してまわる活動のことです。大阪市内にもいくつかのグループがあり、それぞれの区域を定期的に夜回りしています。子どもたちによる夜回りを実践しているグループもあります。
その最も大きな目的は野宿者たちの命に連帯することです。路上で命を落とす人が最も多い大阪市では、ここ10年間徐々に減少してはいますが、未だ年間100人を超えています。統計に含まれないケースを考慮すると、その数は200人ほどにもなると言われています。経済大国と呼ばれる繁栄の傍ら、路上で病気や絶望を抱えながら、誰にも看取られず、人知れず亡くなる人がおり、襲撃と呼ばれる偏見に基づく暴力で命を落とす人がいます。そうしたこの国の現実に異議を唱え、それらの命に連帯することだと思います。

夜回り活動の基本は、夜間に野宿者が寝場所としている場所を回って、声をかけて体調の不良や相談したいことがないかを聞きます。なぜ夜間かというのは、移動しながら路上生活をしている人は、寝場所に落ち着く時間帯にならないと野宿をしていることが判別出来なかったり、そもそもつかまらなかったりするからです。テントなどに定住している人については昼に回る場合もあります。
何かあった時のための連絡先や、ちょっとした情報を書いたビラを配ることもありますし、時によっては、暖かい飲み物や食べ物、毛布、使い捨てカイロなどの物資を配ることもあります。緊急を要する状態と判断した場合は、救急車を呼ぶ場合もあります。
 相談があった場合は、その内容によって解決への道筋を当事者と共に考えますが、その道筋はケースによってひと通りではありません。最も適当と判断される方法に従い、支援団体を通したり、医療機関や福祉窓口、あるいは法律的な支援ネットワークにつないだりします。

 私たちが現在行っている夜回りは、長居公園でテント村をつくって野宿していた人々による「長居公園仲間の会」が、同じ野宿者たちの安否を気遣う思いから、周辺の夜回りを始めたことに由来します。
長居公園のテント村は2007年2月、大阪市による強制排除で破壊されてしまいましたが、それまでは相談活動や、炊き出しなどの福祉活動もそのテント村で行っていました。現在はNPO法人長居公園元気ネットが協同して、テント村に住んでいた元野宿者たちも参加して夜回りを継続しています。

私たちが夜回りを実施している区域ですが、北が桃ヶ池公園、東が近鉄南大阪線高架下、南が大和川、西が住之江競艇場までの範囲で、長居公園や住吉公園、阪神高速堺線高架下なども含みます。これらを3〜4コースに分けて回りますが、ひと晩に60〜70人ほどの野宿者と出会います。不況による人員削減や、いわゆる派遣切りなどの影響は、名古屋や東京のように顕著ではありませんが、比較的若く、つい最近から路上で暮らさざるを得なくなったという人も徐々に増えて来ているところです。

このような状況にも関わらず、活動に携わる人員は慢性的に不足気味で、元野宿のメンバーも高齢化する中、病気を抱えながら無理して夜回りに参加している人もいます。
この活動に、ぜひ地域の皆さんにも参加していただきたく思っています。
特別な資格や準備は必要なく、ここに書いてあることにご同意いただける方なら、どなたでもご参加いただけると思います。

集合時間は夜8時。集合場所は南田辺にあるオシテルヤというフリースペース。
住所は大阪市東住吉区南田辺5丁目11−20。南田辺小学校の東向かいで、最寄駅はJR鶴が丘駅です。
人員が足りている場合は概ね10時過ぎには終わります。集合場所に戻って報告、集約をして解散という流れです。帰りの電車など、時間的制約のある場合も考慮します。
活動日は毎月2回ですが、曜日は固定していません。今のところ、参加メンバーの都合により次回の活動日を決めていますので、まずはご連絡をいただいて、次回の活動日をご確認ください。
このホームページにも可能な限り、次回の予定日をアップしてゆきますのでチェックしてみてください。
参加者は各人の都合により毎回確認しますので、必ずしも毎回参加出来なくてもかまいません。ご都合の許す時だけで結構です。ご連絡をお待ちしています。

最後にひとつだけ。
夜回りには、当事者を救い上げたり、守ったりする力は決してありませんし、そう思い込むことも危ういことです。出来ることの多くは、ただ一緒に悩むことだけであったりします。しかし、夜回りで出会ったある人が言っていました。「野宿の身になってから初めて人と話をすることが出来た。それだけで充分嬉しかった。」と。
 「経済的な貧困」と共に「関係性の貧困」が問われることも多くなってきました。住む家を失って身を守る術すらないところに現実として容赦なく襲ってくる飢えや寒さももちろんですが、人があふれるこの都会の雑踏の中にあって、誰にも助けを求められず、誰とも話すこともなく、たった一人孤独でいることや、帰る場所も行くあてもなく、どこにも居場所のない絶望感を想像出来るでしょうか? それを想像すること、もしそこから始まる行動であれば、どんなことでもそう間違ったことではない、という気もしています。

【連絡先】長居公園仲間の会・NPO法人長居公園元気ネット
E-Mail:npo_genki_net@hotmail.co.jp
電話:090-1953-0886(中桐)、090-1905-9514(芳井)まで