元気ネット通信 No.5
発行日2013年4月22日

「生活者の現実・声にこだわる」
今こそ、長居公園元気ネットの原点に返って発信を!


橋下市政による生活の変化が、強く感じられるようになってきました。

「赤バスがなくなり、市バスの本数が減って生活しづらくなってきている」「他市だが、生活保護で生活している者にパチンコや競馬の報告を義務づけるような 条例ができたとのことで、こわい」「特別支援学校が増えているのは、学校の競争が強まっているからかな」

これらは、長居公園元気ネットの例会で出た声です。

例えば、教育の面では、学校選択制が始まり、全国学力テストの結果を学校協議会の判断で公表する、高校普通科の校区を撤廃し、競争を強め、定員割れが続き そうなところは廃校にする、市職員や教職員の勤務成績を相対評価等にして、低評価のものは首にすると脅して市長公約への貢献を競わせるなど、今までの「み んなが幸せに生きられる社会をめざして、ともに成長できる教育をめざす」というような「常識」は、通用しなくなっています。そして、橋下市政の手法はとて も強引です。

私たちの声がなかなか届かないことにいらだちを感じておられる方も多いのではないでしょうか。

昨年の第15回住吉元気まつりで、私たちは、「生活者の声はここに!」をテーマに掲げました。今後も、生活者の現実・声に徹底的にこだわっていきたいと思 います。真実はそこにあるからです。そして、長居公園元気ネット定款に掲げている原点「一人一人の違いを認め合い、人と人が支えあって生きる社会」をめざ す立場からの発信を強めていきます。

「大阪の今を考えるつどい」も続けていきます。

第4回目の「大阪の今を考えるつどい」を5月12日に開催します。(2面参照)
ご参加ください。

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第4回大阪の今を考えるつどい案内
「ニート・トークトゥギャザー」
を観て交流しよう!

 高齢者とか障害者とか子どもたちとか、いろんな人のありのままの地域生活を知り合い、課題意識を交流する中から、自分たちにとって大切なものは何かとい うことを見つめ直す機会として開催してきた大阪の今を考えるつどい。

前回第3回は、長居公園仲間の会の夜回り活動やサロン・相談支援活動の現状報告をしてもらい、地域で孤立しがちな人びとや、生活に困窮している人々をめぐ る地域の課題を交流し合いました。そして、この課題に応える1つの試みとして、生活保護の高齢者のところに若者といっしょにおじゃましたり、お食事会を開 催したりするファイザー助成事業について紹介しました。

今回第4回は、働きたい意欲はありながらも様々な事情により働く環境や機会に出会えていない若者たちと共に仕事作りに取り組んでいる「REワークトゥギャ ザー」の槙さんがつくられたドキュメンタリー映像『ニート・トークトゥギャザー』を見て交流します。

ニート状態にあったり引きこもり経験を持つ若者を対象とした相談窓口で、ボランティア活動や職場実習などの体験事業をつなげるコーディネーターをしていた 槙さんが、彼ら彼女らが社会で生きていく現場を自分達で作っていくしかないなと立ち上げた「REワークトゥギャザー」。働いていない若者と言えば世間一般 的には「ニート」と呼ばれ、「働きたくない若者」「親に甘えている」「怠け者」といったイメージが根深くついて回ります。ところが実際に出会う若者は、親 や周囲の期待に応えられなかったと後ろめたさを抱えて苦しんでいるようなケースがほとんど。そんな若者の等身大の姿を知ってもらう機会として、「小さな声 を可視化する」「多様な声を可視化する」を理念として市民活動をバックアップするAIBO基金の応援プロジェクトの一つに選ばれて製作されたのが、この 『ニート・トークトゥギャザー』です。若者の声とその映像を見た人の声を、往復書簡のように繰り返す編集になっています。

槙さんには、この映像をつくる過程で感じたことや「REワークトゥギャザー」の活動を通して感じている社会の課題などについてもお話しいただきたいと思い ます。

第4回大阪の今会を考えるつどい
「ニート・トークトゥギャザー」を観て交流しよう!
日時:2013年5月12日(日)13:30〜15:30
場所:オシテルヤ新館1階(大阪市東住吉区南田辺5丁目11-20、南田辺小学校東となり 06-6608-0078)呼びかけ:NPO長居公園元気ネッ ト 連絡先:松田090-1138-5776

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オシテルヤヘルパーステーションの一年を振り返って

 オシテルヤヘルパーステーションが本格稼働して一年が経ちました。素人ばかりで始めた事業所でしたが、この間、現スタッフの奮闘のおかげで少しずつです が利用者も増え、サービスの内容も安定し、いっぱしの事業所に近づいて来たのではないかと思います。まだまだ赤字運転ですが、近い将来の黒字転換に向けて いっそうがんばります。
 さて、ヘルパーステーションの経過を振り返ってということですが、ぼくが訪問介護の事業所を立ち上げようとしたのは、長居公園仲間の会の活動のなかで、 「生活保護や野宿の労働者の生活を支える事業を起こしたい」と考えてのことでした。仕事が見つからない、掃除や洗濯などの家事が苦手だ、金銭管理が苦手で 生活費が足りない、自炊が苦手なので食費がかさむ…。野宿者や生活保護利用者の支援活動の中で、さまざまな日常生活上の課題を抱える労働者と出会ってお り、その課題を具体的に解決するための手段の一つとして、介護保険などの福祉サービスを事業として利用することに踏み込もうと思ったのです。
 いま実際に、利用者のほとんどが野宿経験のある方です。彼らの多くは、日常生活上の自分自身の課題に気づくことが苦手だったり、介護サービスなどの社会 資源を活用することが苦手だったり、SOSを発信することが苦手だったりします。そのために、適切な支援が得られなければ、地域から孤立しがちだし、トラ ブルに遭ってしまうリスクも高いし、野宿に戻ってしまう場合もあります。
 現在介護サービスの利用開始のための手続きをしているMさん(67歳)は、2006年ごろ、長居公園のテント村で暮らしていました。のちに生活保護を利 用し、西成区のアパートで独り暮らしを始めましたが、オシテルヤからは少し離れた地域であったために日常的な付き合いは大きく減ってしまいました。それで も元気まつりやもちつきなどの機会には、元気な顔を見せてくれていました。
 ところが2013年2月、そのMさんを保護していると東京の警察から電話がありました。上野公園を散歩中に強風にあおられ、倒れて動けなくなってしまっ たというのです。そのこと自体も驚きでしたが、Mさんはアパートの上階から水漏れがあり、そのことで頭に来て家賃も払わずに部屋を飛び出していたのです。 もう少しのところでアパートの契約は解除され、生活保護も打ち切りになってしまうところでした。大阪に帰ってから管理会社や生活保護のワーカーとのやり取 りを支援しましたが、Mさんは耳が遠くなっているうえに軽度の認知症も始まっている様子で、意思の疎通がとても難しい状態になっていました。
 以前から「おかしいな」「あぶないな」と思っていましたが、今回の事件をきっかけにヘルパーの利用にまで持って行きたいと考えました。ところが本人は 「いらない」と拒絶するし、ヘルパー制度について説明しようとしても聞かないし聞こえないし、説得は困難を極めました。それでも最終的に利用に結びついた 理由は、ひとつはアパートに移り住んでからも年に数度であっても会う機会を持ち続け、信頼関係を維持できていたこと。もうひとつは東京で転倒してからア パートでの生活を再開するまで、たくさんのひとに支援してもらったこと。それからぼく自身、オシテルヤヘルパーステーションの運営を通じて介護保険の制度 について学んできたことなどを挙げられると思います。つまりはオシテルヤという場所にかかわってきたたくさんのみなさんのおかげです。
 Mさんとはいま、2週間に一度くらい、いっしょに散歩や買い物を楽しんでいます。本格的なヘルパー利用にはもう少し時間がかかりそうです。こんな感じで 日々悪戦苦闘しており、まだまだ安定経営にはほど遠いのが現実ですが、みなさんのご支援・ご指導のもと、がんばっていきます。よろしくお願いします。(中 桐)

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編集後記

こんにちは。
2013年度になりました。いろんなことが変わり始めています。ますます生活者の声が届きにくくなっていくので声を上げていきましょう。(渡海)

会員募集長居公園元気ネットの会員・賛助会員になってください!
私たちは、「長居公園元気ネット」を、いろんな人たちが支えあって生きる地域づくりの拠点にしたいのです。
(会費:会員は1年間1000円、賛助会員は1口200円)
 特定非営利活動法人「長居公園元気ネット」は、1年に1回、10月に行っている「住吉元気まつり」の呼びかけ団体であり、人々が違いを認め合い、支え あって生きるユニバーサルな街づくりをめざして、月に2回、例会を開催しながら活動しています
この「長居公園元気ネット」にもっと多くの情報が寄せられるようにしたい、そして、人と人が支えあって生きる地域づくりに向けて「長居公園元気ネット」の 発信力をもっと強めたいと思っています。活動趣旨に賛同いただける方は、ぜひ、会員・賛助会員になってください賛助会員は元気ネットの運営には直接参加せ ず、財政面で支援していただく方です。会員・賛助会員になっていただける方は下記までご連絡ください。

☆ さつまいも農業倶楽部のご案内 ☆
私たち『長居公園さつまいも農業倶楽部』は、地域で暮らす失業者や年金生活者、生活保護者や野宿労働者らの野菜作りサークルです。野菜作りを通じ、それぞ れのあり方を大切にしながら、明るく元気に過ごしていくことを目指しています。
※交通費は各自でご負担ください。自転車での参加も可能ですので、ご相談ください。
※飲み物と食事は用意しております。おみやげに採り立ての野菜をお持ち帰りください。
※参加される方は前日までに下記連絡先までご連絡ください。
 連絡先:長居さつまいも農業倶楽部 田畑光久 090-9879-5192

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