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北京から西安へ 3


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〜地下宮殿が眠る秦始皇陵へ〜



【11月22日(火)】
 朝、西安駅に到着。外はまだ薄暗い。ホームに降り立ち、先頭車両の機関車を写真に撮ろうと進行方向に歩いていく。7号車から先頭まではけっこうな距離がある。歩き着いたときには、機関車はすでに切り離され去っていくところだった。
 西安駅のプラットフォームから中央通路に降りると、多くの人が出口に向かって流れていた。米袋のような大きな荷物を持っている人が多い。駅舎の外の広場も人で埋め尽くされている。【写真は二日後に城壁の上から撮ったもの】
 駅前でしばらく周囲を散策する。乗り合いバスの呼び込みや、市内マップを売るおばさんが、柵の外で待ちかまえている。駅には荷物預かり所が何カ所かあり、荷物の多い旅行者には、朝早く駅についてもここで荷物を預ければ、ホテルのチェックインまで身軽に観光できる。これからどこに行くかは全く考えていなかったので、荷物を預けて市内見学でもすることにした。そしてベンチで荷物を整理していたら、一人の女性が近づいてきて英語で話しかけてきた。

【行李寄存処】

 西安駅の手荷物預かり所。
 30cm×40cm×50cm、10kg以下は1日3RMB。それ以上は5RMBとなっている。
 営業24時間、交接斑時間:8:00-8:30


 彼女は観光ガイドのキャッチセールスだった。近くにある横文字の観光会社に勤めている西安人らしい。兵馬俑見学を専用車で400RMBで連れて行くという。始めは利用する気はなかったが、話をしているうちにその気になってしまった。400RMBというのは高額だが、専用車で楽なので利用することにした。ちなみにその女性は20代前半ではあったが、自分の好みではなかった事は付け加えておく。
 まずは駅の近くの事務所に連れて行かれ、前払いで料金を100RMB払う。観光会社と言っても小さなホテルの一室を間借りしている怪しげな会社であった。ホテルの前に止めてある軽バンに乗り込み、まずは今夜泊まるホテルに行ってもらう。
 ホテルは日本でインターネット予約した唐華賓館。四つ星ではあるが、一泊\4,500円と安かった。この時期は閑散期なのだろうか。場所は市の中心地からは離れているが、観光地である大雁塔のすぐ近くにある。時間は朝の9時を回ったばかりであったが、無事にチェックインすることができた。フロントでは日本語が通じ、久しぶりの日本語コミュニケーションを行った。部屋はなかなか良く、窓からは大雁塔が見えていた。
 再び軽バンに乗り、西安の東へ向かう。ガイドさんは英語で説明しているが、中国語で話してくれと頼むと、中国語と英語が入り交じった説明になった。軽バンは市内の混雑をぬけると、高速道路に入りスピードを上げる。高速道路は走る時間はあまり長くなく、すぐに降りる。最初に軽バンが停まったところは、なんと土産物屋だった。個人ツアーで土産物屋に寄るとは何事かと思ったが、店を出たときには藍田玉と兵馬俑のミニチュアを買っていた。  最初の観光地は、秦始皇陵。ここには駐車場がないのか、入口の前の通りに観光バスや乗用車が路駐している。また、道路では果物を売る露店が多い。入場券を買って中にはいると目の前に小山があり、頂上に向かって真っ直ぐ階段が続いている。まずは左手の売店の中に入っていく。店の奥には人の良さそうな老人が座っていて、壁には写真が飾ってあった。兵馬俑を発見した人だろうか。兵馬俑写真集を買うとサインをしてくれたり、写真を撮ると料金を取られるなどと何かで読んだ。
 秦始皇陵の頂上に登る前に、広場で何やらイベントが始まるようだ。ベンチに座って待っていると、秦の時代の衣装だろうか、それを身にまとった男女が観客よりも多い人数で現れ音楽に合わせて踊り始めた。

【秦始皇陵前のアトラクション】

 秦始皇陵の入場料は25RMB。
 当時の衣装をまとった儀式のアトラクション。一日6〜7回行われる。

 アトラクションが終わりいよいよ、秦始皇陵登山である。高さ76mとはいえ、一気に登ったので息が切れる。振り返ると眺めが良く、野原が広がる。  秦始皇陵の頂上広場には特に何かあるというわけではない。土産物屋の露店と、説明の案内板くらいである。秦始皇陵の周りは黄土高原が広がり、南には標高1014メートルの驪山の山並みが広がっている。地上には農村の住宅地はあるようだが、西安などの市街地はなさそうだ。この陵墓の斜面にはザクロの木が植えられている。階段の途中にある案内板によると、ザクロの木は1963年に陝西(せんせい)省政府によって植えられたらしい。

【始皇帝陵の階段】

 始皇帝陵は南北350m、東西345m、高さが76mある。ピラミッド状の墳丘の頂上へは、一直線に階段が伸びており、登ることができる。墳丘の下には未発掘の地下大宮殿が眠っているという。

 頂上の売店で、写真集やDVDを物色していたら、商魂たくまし店員の女の子がしきりと日本語や英語で買わないかと言ってくる。買う気はなかったが、西安のDVDを言い値の五分の一ほどの40RMBなら買うと言ったら、それは無理だと言いつつも、帰ろうとするとその値段で売るという。しょうがなく買った。そう言えば、黄山のDVDもさんざん値切って20RMBで買っていたが、まだ見ていない。買い物の交渉も旅の楽しみの一つである。
 陵墓から降りて、出口までの道脇には、アクリルケースに入れられた出土品が展示してある。銅銭や瓦やレンガ、銅の印章など紀元前のものだろうが、無造作に置いてあるのでそれほど価値のあるものではないのだろうか。この程度の遺物は掘ればいくらでも出てくるのだろう。
 次は、今回の旅行の最大の目的である秦兵馬俑博物館へ向かう。

Camera:SONY DSC-U30,CANON EOS 10D

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