
☆ カチン語とは
中国雲南省からビルマ北部にかけて居住している「カチン族」の言語である。
「カチン族」という呼称は、ジンポー族、ラフ族、マルー族、ラシー族、アツィー族、ヌン族、ラワン族という7部族の総称である。
ここでは、ビルマ北部にあるカチン州の州都ミッチーナに住むジンポー族が使用している言語について解説する。
作者:菅光晴
~アジア旅行愛好家~
☆ カチン語の特徴
① 語順は99%日本語と同じであり、助詞(てにをは)や助動詞が豊富にある。
② ローマ字で表記され、分かち書きされる。
③ すべて表記どおりに発音され、表記と発音の不一致がない。すなわち、「は」と表記して“wa”と発音したり、“knight”と表記してkとghを発音しなかったり、といった発音上の例外がない。
④ 韓国語と同様、有気音と無気音の対立があるうえ、パッチム([t]や[k]や[p]などの子音で終わるが呼気を漏らさない音節)がある。
⑤ 用言(動詞・形容詞)の基本形はすべて「-ai」で終わる。
☆ 発音上の注意
① [t]、[d]、[n]は、日本語のそれよりも調音点が後ろである。すなわち、ほんのわずかだけ舌を巻くようにして「タ」、「ダ」、「ナ」と発音すると、カチン語らしい音になる。
② -oiとつづられた部分は[we:]と発音する。
③ ngaは、発音記号で表せば[?a]であり、鼻濁音の「が」である。
④ 子音の前に[h]がついていなければ無気音である。声門で呼気を制御しながら緊張感のある音を出す。たとえば、taは、「待った」の「た」に近い音である。一方、子音の前に[h]がついているのは有気音である。息を勢いよく出しながら発音する。
ka (無気音) ⇔ hka (有気音)
ta (無気音) ⇔ hta (有気音)
pa (無気音) ⇔ hpa (有気音)
kra(無気音)⇔ hkra(有気音)
pra(無気音)⇔ hpra(有気音)
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