サンバ・ヂ・ガフィエラ(サンバ・ヂ・ガフィエイラ)とジミースタイルのサンバ・ヂ・ガフィエラについて
(1) サンバ・ヂ・ガフィエラ(サンバ・ヂ・ガフィエイラ)について
ブラジルのペアダンス、サンバ・ヂ・ガフィエイラ(samba de gafieira)。
日本ではガフィエラ、またはガフィエイラと呼ばれることも多いですが、ガフィエイラ(gafieira)とは、
ダンスホールのことを指し、ブラジルではサンバ・ヂ・ガフィエイラ、また、略称としてはサンバと呼ばれます。
同じサンバ(Samba)という名前を持つダンスでも、日本の一般的な社交ダンスのサンバとは、踊りも音楽も全く別物。
いわゆる社交ダンスのサンバも、英国のダンスです。
また、ブラジルのカーニバルで踊られるサンバは、「サンバ・ノ・ぺ」(足のサンバ)と呼ばれるソロのダンスです。
ブラジルのダンスでサンバというと、ペアダンスのサンバ・ヂ・ガフィエイラか、ソロで踊られるサンバ・ノ・ぺ、
この2つということになります。
サンバ・ヂ・ガフィエラは、
歴史的な分類では、大雑把に、Classico(クラシコ)、Tradicional(トラヂシオナウ)と
現代のスタイルに分けられます。
初期のサンバ・ヂ・ガフィエイラであるClassicoは、タンゴ(Tango)やボレロ(Bolero)のように、
上半身を動かさない踊り方、
次のTradicionalでは、上半身、腰も大きく使いながら、よりサンバの音楽が持つ躍動感を表現したダンススタイルとなり、
現在はそういったTradicionalのサンバ・ヂ・ガフィエラ(サンバ・ヂ・ガフィエイラ)をベースとしつつ、
様々なスタイルへと発展しています。
(2) ジミースタイルのサンバ・ヂ・ガフィエラについて
(Jimmy de Oliveira - Rio de JaneiroのAcademiaにて)
ダンスの進化は、音楽の進化と密接な関係にあります。
踊りたいと思わせられる曲をもっとも気持ちよく踊れるように、音楽を、最大限ダンスで表現できるように、
ということで、ダンスも進化してきているように思われます。
今、ブラジルでもっとも人気のあるなサンバ系の音楽は、
パゴーヂとサンバをベースにしたクラブ系の音楽(サンバ・ファンキ、サンバ・ソウルなど)の2つが主流です。
サンバのリズムをベースとした甘めのポップスのパゴーヂ、また、Wilson Simoninha、Pedro Mariano、Jair Oliveira(Jairzinho)といった二世ミュージシャンを中心に、サンバを独特な形に昇華させた、多様なクラブ系音楽。
Tradicionalのサンバ・ヂ・ガフィエイラが、スタンダードなサンバを体現するものであるとすると、ジミースタイルのサンバ・ヂ・ガフィエイラは、
サンバベースのクラブ系音楽を体現すべく生まれたスタイルと言えます。
また、モダンなサンバ・ヂ・ガフィエイラとして、ジミースタイル以外にも様々なスタイルがありますが、多くがTradicionalを発展させた延長線上に置かれるのに対し、
ジミーのスタイルは、Tradicionalに全く新しい動きを取り入れたところが大きな特徴と言えます。
様々な要素を取り入れたジミースタイルでは、元々サンバ・ヂ・ガフィエラが踊られていたサンバ、ショーロ、ボサノバといった古くからのブラジル音楽のみならず、
最新のMPB、パゴージ、ヒップホップ、R&Bなど、様々な音楽で踊ることができます。
伝統的なサンバでの正装は、白スーツにパナマ帽というマランドロ・スタイルですが、
ジミースタイルはジーンズにTシャツが似合う、カジュアルでポップなダンスです。