弓道の雑学

  • ことわざ編
  • 弓道始める時にかかる費用編
  • 弓道の"長さ"あれこれ編
  • 近代の弓道用具編


  • ことわざ編

    手ぐすねを引く

    ---tegusune wo hiku---

    「手ぐすね」は「手薬煉」とも書く。また「天鼠」と書いて「くすね」と読みます。 天鼠⇒弦につける接着剤みたいなもので、之を弦につけてから麻天鼠(マグスネ)と呼ばれるミニ ワラジ(切れてしまった弦を編んで作る)で擦ることで、熱で天鼠の松脂が溶けてから固まることで弦が強くなります。
    手ぐすねを引く ということは、つまり天鼠をつけた弦を引っ張る=弓を引く ということになります。「手ぐすねを引く」の意味は「今か今かと機会を待つ」 ということですが、由来としては、戦場で弓に矢をつがえてその弓を引いたまま、 向こうから敵が来るのを待っている状態だそうです。


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    手の内を明かす

    ---tenouchi wo akasu---

    「手の内を明かす」とは「重要な技術、方法を教える」、つまり「手の内」=「重要な技術」という こと。手の内とは(図参照)簡単に言うと 弓を握る部分の手の形のことで、これがしっかりできていないと射に少なからず支障が生じるという、大変重要な技術です。
    弓道を極めた人は、この「手の内」の形をみるだけで、その人の実力がわかるといいますから、 かつては「手の内」が当時はやはり相当重要な技術の例えになっていたと推測されます。


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    かけがえがない

    ---kakegae ga nai---

    とてつもなく重要なことを表す表現ですが、部分的に漢字に直すと「換えが無い」 と書きます。この(カケ、ユガケ。以下ユガケ)とは(図参照)弦を引っ張る 時に痛くないようにはめる手袋状のモノで、大抵は鹿の皮で作られているようです。そのため普通の手袋とは値段が比べ物になりません。
    このユガケは、オーダーメイドで、個人で持つもの。そのため、ユガケは安全上、儀礼上、慣れたものでないと使えません。 弓道の偉い人が言ったか書いたかした言葉に、弓は貸してもユガケは他人に貸すな、というのがあるそうで、 ユガケには換えがない、カケの換えはない⇒かけがえがない。


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    弓道始める時にかかる費用編

    弓道をとりあえず始めると大体いくらくらいかかるか、ということです。 あくまでも参考程度に見てください


    これなしで弓道はできません。安めに買うと¥25000くらい(高めに買うと…恐ろしくて言えません)

    弓だけでも弓道をすることはできません。矢は4本か6本をまとめて買うのが普通。 ここでは6本買うことを設定にして、1本¥2000とすると¥12000くらい (モノによっては1本で万単位いくようですが)

    上の二つと同じく重要なアイテム。 上のことわざコーナーでも触れたとおり、鹿の皮でできています。しかし普通の手袋と相通ずる所は微塵もなく、指は3つ(流派によって4つ)しかいれるところはない、右手にしかつけない、紐で固定する、 といったところです。¥12000くらい(これも値段いくらでも昇りますw)

    道着(衣&袴)
    大会や審査の時、高校の場合は学校によりますが、通常練習時も必要となります。 当然体系にあわせてサイズは変わりますが、衣は特注にならない限りほぼ変わらず¥4000くらい、袴はサイズによりますが¥6500くらい。この他に帯や足袋も必要ですが、全てセットで売っていることも多いです。

    ゴム弓
    初心者はいきなり本物の弓を引く前に、大抵ゴム弓で練習での練習期間があります。 普通の弓を打つくらいになっても、練習を始める前に引いておいて、体をならすこともあります。名前のとおり、弦の代わりにゴムの部分をを引くもので、本物の弓よりはるかに引きやすいため、射形の基礎作りに使われます。(下図参照) 持つ方は、弓の握る部分(握り)と上下の少しの部分のみ再現しており、そこの先端に直径25センチほどの巨大輪ゴムを取り付けた感じです。¥1500くらい


    始めるにあたってはこれだけ揃えば充分でしょう。
    というわけで、総計は約¥61000(あくまでも参考程度にお願いします)
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    弓道の長さあれこれ編
    弓道の射には大きく2種類、@近的&A遠的。文字のとおり近いのと遠いの。 ここでは一般的な近的についてです。

    的の直径


    近的の的の直径は36センチ。(ちなみに遠的の的は1メートル)

    的までのキョリ


    近的の場合、射位(射を行うときに立つ位置)から的まで28メートルあります。射位までの距離はこのように固定されているのですが実際に射を行う場合、射位を示す線が床に引いてあってそこに左足つま先をあわせてオーバーしてはいけなくて…などということではなく、 自分の前方に置かれた射位を示す札や置物をみて体の中心がくるようにその時々に自分で合わせて立ちます。つまり、自分から的までが28メートルというのはあまり適切ではありません。(下図の矢印が示すのは足ではなく射位とお考えください)
    ちなみに遠的は射位から的まで60メートルです。

    矢の長さ


    弓を引いた格好をする。⇒片手から片手+αの長さ。 両腕の長さは背の高さに大体比例するので、個人の背の高さで矢の長さは変わるといってもいいと思いますが、大体1メートル前後でしょう。

    弓の長さ


    弓にも2種類、@伸び&A並(のびすん&なみすん と言います) 背の高い人(170センチくらいがちょうど境界)は伸び、低い人は並を使います。伸びのが長くて並のが短いですが、際立つほどの差はなく、どっちも2メートルくらい(弦を張ったときに)。

    何秒くらい引いているか


    完全に引ききり狙いをつけた状態で、しばらく静止するのも弓道の特長です。この状態を「会(カイ)」と呼び、その間は精神を統一して、不安や邪念を取り払って …(略)的を狙うということです。この状態で一般には8秒くらい止まっているのが良いとされていますが書物によっては3〜4秒というものもあります。ちなみに会が短く、引ききってからすぐに離してしまうetc.ということを「早気」(はやけ)と呼び、よろしくないとのこと。

    その他細かいとこ


    矢の先には「矢じり」というものがついています。矢じりは直径6〜7ミリ、長さは1センチくらい。矢のシャフト部分に直接はめます。 値段は1個60円くらい。材質不明。ちなみに矢じりの反対側には「矢筈」(または はず)というものがついていて(次章図参照)値段は普通1個60円程度。
    矢には矢羽があります。この矢羽は一本の長さはどれくらいか。昔は本物の羽を使っていましたが、今は安い矢は本物の羽ではありません(学生とか用ですね)。それの一本はおよそ2センチの長さの太目の繊維で、其れが15センチくらいに わたって、羅列しています。


    近代の弓道用具編

    近代の弓


    かつての竹弓も健在ですが最近の弓は「グラスファイバー」、「カーボン」などが多いようです。 弦も、中には合成繊維の丈夫な奴もあります。強度がある分、多少値段も上がります。

    近代の矢


    矢の棒の部分も金属化が進行中です。そのためその部分を「シャフト」と呼んだりします。 更に最近は色つきのシャフトもあって、大会などでは、赤いの青いの紫の、色とりどりのシャフトを見かけます。 中にはシャフト、矢羽、矢筈の色が全部赤と、シャ○専用のような矢も。その矢筈も、今ではプラスチックの大量生産。低価格。カラーも色々、最近はスケルトンの矢筈もあります。

    近代の弓具のメンテナンス


    矢のシャフトの部分はじつは筒状で、つまり中は空洞です。矢じりはそれにフタをするようにはめます。矢筈はシャフトに栓をするようにはめるのですが、 どちらともただはめるだけでは、弦を離して矢を飛ばすときに矢筈が外れて飛んでいったり、的や安土に当たった際に矢じりが外れる可能性があります。 そこで、これらをなにかで固定しなければなりません。これらをシャフトに接着するのが、世に名高い木工用ボンドです。
    また、矢筈を番える弦の部分は強度を増す、矢筈がしっかりはまるように、との理由で少し太くなっているのですが、ここは中仕掛け(ナカジカケ)と呼ばれ、切れた弦を裂いてできた繊維を何回か巻きつけて できています。ここでもその繊維を弦に接着させるのは木工用ボンドです。