JAS調査会、松田のマヨネーズ問題で再審議を決定
「あらためて部会を開く」


6月19日に行なわれた農林物資規格調査会(JAS調査会)の総会を取材した大野さんの報告です(西沢さんも同行)。当日はハム、ベーコン、ソーセージの審議でしたが、最後の「その他」の項目でマヨネーズ問題が取り上げられました。(03/06/23 新井up)

 6月19日に農林物資規格調査会(JAS調査会)の総会が開かれ、私たちの要求を再審議するため、部会を開くことが決まりました。私たちの「会」が5月8日、3270人の署名を沿え行ったJAS法に基づく申出を受け、この日の総会で検討した結果、再審議の方向が出されたものです。

 私たちの「会」は19日の調査会総会に先立ち、20人の調査会委員全員に手紙を出し、この問題の再検討を要請していました。また、5月の申出の後、マスコミ各社も積極的に報道、マヨネーズに関する現行JAS品質表示基準のおかしさを指摘していました。
 19日の総会では、そうした事情を反映、ほとんどの委員が昨年12月の調査会総会で「マヨネーズの品質表示基準にハチミツを加えることは時期尚早で認められない」との決定をもう一度審議しなおすべきだとの意見を表明しました。多くの委員が3000人を超える署名の重さを口にしていたのが印象的でした。今回、再審議を獲得できたのは、多くの方々のご協力があってこそと痛感しました。

 もちろん、再審議といっても、その内容には積極的なもの、消極的なものなどさまざまで、大きく分けて以下のような意見が出されていました。

「合成物質ではなく、天然物を入れるのだから問題ないはず。この規制緩和の時代にそこまで規制することの方が問題」
「消費者の立場にたつと、蜂蜜は畜産製品だからダメでは納得できない。消費者の意見を踏まえて調査すべき」
「蜂蜜入りのマヨを自宅で作ってみた。子どもはこくがあっておいしいと喜んで食べた。ただし、蜂蜜にはある種の酵素があり、それがからだにどういう影響があるか、不安もあるのでそのあたりをきちんと調べた上で、結論を出すべき」
「酵素に加え、ある種の細菌があるとの話も聞く。再検討には賛成だが、そこも調べるべき」
「こういう問題提起に門戸を閉ざすべきではない。いつまでに結論を出すというめどを出した上で調査検討すべき」
「今の基準が決まった経緯を見直しながら、全体として時代に合わなくなっているので見直す必要がある」

 ごく少数ですが、再審議に反対する意見もありました。その論点は以下のとおりです。

1)欧米の基準は蜂蜜が入っていない。将来マヨの輸出を考える際、欧米の基準を違うと問題になる。
2)天然ものならなんでもいいとはいえない。蜂蜜の場合酵素が強いので、その影響も心配。
3)昨年の総会で時期尚早ということで見送ったが、その後状況に変化はない。部会を開いても同じ結論になるのではないか。

 こうした議論を受けて、農水省としても検討のためのデータをできるだけ早くそろえ部会に開きたいということになったものです。しかし、部会を再開したからといって、各委員の発言でわかるように、どういう結論になるかは予断を許しません。運動はまだ終わったわけではありません。

農業ジャーナリスト 大野和興

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