農水省担当官
松田のマヨネーズ工場見学



■2004年1月29日、埼玉県神泉村にある「松田のマヨネーズ」を、農水省から2名、 消費技術センターから2名の計4名が訪問しました。1月始めに、松田さんから訪問予定を聞いた「会」のメンバーのうち、都合が付いた5名が同席しました。   マヨネーズの製品袋の裏書に関しては、すでに松田さんが1月より新しい文章に切り替えたので(新しい裏書についてのページはこちら)、「品質表示基準違反」は解消しており、農水省の訪問の目的は、@工場見学、Aマヨネーズとマヨネーズタイプの違いについての意見交換、ということでした。Aについては、松田さんの自給の店「ななくさの庭」でお昼をいただきながら、行われました。
 以下、出席した新井さんの日記からの抜粋と、松田さんの「会」のMLへの報告を掲載します。また、現在農水省で進んでいる、JAS制度の見直しについては、サイトの「農水省関係の文書」のページに「JAS制度のあり方検討会」(農水省サイトの当該ページはこちら>) についての資料などをアップしていきたいと考えています。合わせてお読みください。(2004/2/15伊藤up)


◆新井 由己(遊民)さんのサイト「遊民社通信」
http://www.yu-min.jp/profile/mt-diary/archives/2004_01_29.html より

ななくさの庭 松田のマヨネーズの工場に隣接する「ななくさの庭」に着くと、すでにみんなが 到着していた。農水省の職員たちは電車に乗り遅れたらしく、1時間ほど遅れるらし い。
 マヨの会の参加者は、大野さん、西沢さん、伊藤さん(晃)、鈴木さん、僕の5名。松田 さんを交えて、いったい何をしに来るのだろうかと話す。鶏インフルエンザの話題 も出て、平飼い鶏舎が悪者になっているのはおかしいと話す。週プレのグラビアに 最近の食料問題が出ていたので、それをきっかけにしばらく雑談。西沢さんは、昔 は疱瘡というのがあったし、その時代にそういう疫病がはやったから、一連のもの もそう考えたほうがいいのではないかと言う。
 農水省が来る前に、松田さんが仕込んだ醤油を見せてもらい、みんなで少し味見をする。味噌のようなこってり感があって、なかなかおいしい醤油だ。つい最近、 麹を作る機械も買ったらしく、松田さんのこだわりを感じさせる。石釜にも薪がくべられていて、午後からパンを焼く準備が始まっていた。
 13時半ごろに農水省と消費技術センターの職員がそれぞれ2人ずつ到着。ななくさの庭のランチを食べながら、ざっくばらんな雑談が始まった。彼らが聞きたかったのは、マヨネーズにはちみつを加えようとすると、ちまたにあるマヨネーズ・タイ プの商品も入ってしまうが、それについて松田さんはどう思うかということらしい。
 松田さんは、マヨネーズの基準はいいと思う、わさび風味のマヨネーズなどは入 らないほうがいいという気持ちのようだ。マヨネーズの基準があって、そのなかで 厳選した素材を使ったわけで、松田さんは、砂糖の代わりになるものとして、はちみつを使っているのだ。
 マヨの会の感覚、というか一般の感覚では、現在の「糖類」から「糖類等」の表示にしたときに、はちみつやその他の甘味料は入るだろうが、わさびは入らないだ ろう。ところが農水省の考え方は、ここに「等」を加えると、風味調味料や香料など、かなりのものが入ってしまうという。この考え方には最後まで納得できなかっ た。
 最終的には、マヨネーズの定義をもっと緩やかにして、「卵と油と酢を主原料に したもの」というところに落ち着くのだろうか。マヨネーズ・タイプと呼ばれるも のを、一般の消費者がマヨネーズと区別できているとは思えないので、どうせなら 一括してマヨネーズにしてしまえばいいのである。使用原料はすべて表示されるはずなので、消費者はそれを目安に選べばいい。  ランチメニューは、蕎麦の実を使ったメンチ、豆の豆乳シチュー、大根とひじきのサラダ、漬け物、味噌汁、玄米ご飯という感じ。どれもおいしかったが、メンチ がなかなかユニークだった。
(文中の「週プレ」とは、『週刊プレイボーイ』。ちょうど27日(火)発売の『週刊プレイボーイ』に、新井さんが手作りバイオディーゼル燃料の記事を書いていたので、そのことも話題になりました。最後の写真の、左手前の方が、この間ずっと松マヨ問題に関わっている、農水省消費・安全局のS氏。髭のひとが、もちろん松田さん。この日、定休日なのに特別ランチを作ってくださった「ななくさの庭」のシェフとスタッフに感謝。〜伊藤の注)


◆松田さんの投稿より

 島崎さんのお話について。
@ほとんどの加工品の定義は、必須原材料をあげ、それ以外に加えるのは自由というあり方が多い。
Aマヨネーズの定義は、原材料をあげそれ以外は入れてはいけないという非常に狭いものである。
B蜂蜜は畜産加工品であり、糖類の一つとして考える事は出来ない。
C必須原材料プラス〜等とすると、何を加えても良い事になる。
D添加物を使ってはいけないという考え方は、定義を作る際にはない。販売している物で安全でない物はないという考えなのです。表示基準で使用した原材料は全て表記する事になっています。
EJAS規格のものは良い物であるということではありたいが、しかしJASが出来た経緯が加工品によって様々であり、よい物だという品質の級を表す物としての働きをしていないものも有る。統一する方向で進めたほうが良いのではないかという意見もあ り、そういうことも含め、JAS制度全体を見直そうという会議も始まっている。すでに3回行なっている。(これが、 「JAS制度のあり方検討会」のこと〜伊藤注)

 以上のようなことでしたが、あれからいろいろ考えてみました。 消費者が名称やマークに左右されないで内容や生産者、製造者で選べるようになる事 の方が良いと思いました。 規格を後から作ってそれに合わないものは排除するということは避ける。 JAS規格はいままでのように残してマークのないものはマヨネーズと呼ぶことができる。 農薬や添加物の危険性をもっと公表するようにする。 など。
 なかなか難しい問題で結論は出ません。松田 (2月4日記)

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