◆新井 由己(遊民)さんのサイト
「遊民社通信」
http://www.yu-min.jp/profile/mt-diary/archives/2004_01_29.html
より

松田のマヨネーズの工場に隣接する「ななくさの庭」に着くと、すでにみんなが
到着していた。農水省の職員たちは電車に乗り遅れたらしく、1時間ほど遅れるらし
い。
マヨの会の参加者は、大野さん、西沢さん、伊藤さん(晃)、鈴木さん、僕の5名。松田
さんを交えて、いったい何をしに来るのだろうかと話す。鶏インフルエンザの話題
も出て、平飼い鶏舎が悪者になっているのはおかしいと話す。週プレのグラビアに
最近の食料問題が出ていたので、それをきっかけにしばらく雑談。西沢さんは、昔
は疱瘡というのがあったし、その時代にそういう疫病がはやったから、一連のもの
もそう考えたほうがいいのではないかと言う。
農水省が来る前に、松田さんが仕込んだ醤油を見せてもらい、みんなで少し味見をする。味噌のようなこってり感があって、なかなかおいしい醤油だ。つい最近、
麹を作る機械も買ったらしく、松田さんのこだわりを感じさせる。石釜にも薪がくべられていて、午後からパンを焼く準備が始まっていた。

13時半ごろに農水省と消費技術センターの職員がそれぞれ2人ずつ到着。ななくさの庭のランチを食べながら、ざっくばらんな雑談が始まった。彼らが聞きたかったのは、マヨネーズにはちみつを加えようとすると、ちまたにあるマヨネーズ・タイ
プの商品も入ってしまうが、それについて松田さんはどう思うかということらしい。
松田さんは、マヨネーズの基準はいいと思う、わさび風味のマヨネーズなどは入
らないほうがいいという気持ちのようだ。マヨネーズの基準があって、そのなかで
厳選した素材を使ったわけで、松田さんは、砂糖の代わりになるものとして、はちみつを使っているのだ。
マヨの会の感覚、というか一般の感覚では、現在の「糖類」から「糖類等」の表示にしたときに、はちみつやその他の甘味料は入るだろうが、わさびは入らないだ
ろう。ところが農水省の考え方は、ここに「等」を加えると、風味調味料や香料など、かなりのものが入ってしまうという。この考え方には最後まで納得できなかっ
た。

最終的には、マヨネーズの定義をもっと緩やかにして、「卵と油と酢を主原料に
したもの」というところに落ち着くのだろうか。マヨネーズ・タイプと呼ばれるも
のを、一般の消費者がマヨネーズと区別できているとは思えないので、どうせなら
一括してマヨネーズにしてしまえばいいのである。使用原料はすべて表示されるはずなので、消費者はそれを目安に選べばいい。
ランチメニューは、蕎麦の実を使ったメンチ、豆の豆乳シチュー、大根とひじきのサラダ、漬け物、味噌汁、玄米ご飯という感じ。どれもおいしかったが、メンチ
がなかなかユニークだった。
(文中の「週プレ」とは、『週刊プレイボーイ』。ちょうど27日(火)発売の『週刊プレイボーイ』に、新井さんが手作りバイオディーゼル燃料の記事を書いていたので、そのことも話題になりました。最後の写真の、左手前の方が、この間ずっと松マヨ問題に関わっている、農水省消費・安全局のS氏。髭のひとが、もちろん松田さん。この日、定休日なのに特別ランチを作ってくださった「ななくさの庭」のシェフとスタッフに感謝。〜伊藤の注)