◎「松田のマヨネーズはマヨネーズだ」
◆「マヨネーズ」の原材料にハチミツが加えられそうです!!
2008年3月5日、農水省において、農林物資規格調査会部会が開催されました。ついに、待ち望んでいた「ドレッシングの日本農林規格の改正」と「ドレッシング及びドレッシングタイプ調味料品質表示基準の改正」についての再審議が行われ、見直される運びとなったのです。
広義のドレッシングに含まれる「マヨネーズ」に関しても、原材料に、砂糖類と並んでハチミツが加えられ、これまで「半固体状ドレッシング」の名称を余儀なくされていた「松田のマヨネーズ」(注)も普通に「マヨネーズ」と名乗れるようになりそうです。この改正については、8月開催予定の農林物資規格調査会総会で承認されれば、年内にも実施される見込みです。
(注 砂糖ではなく、ハチミツを使っていたがために、2002年に品質表示基準違反に問われ、2004年以降「松田のマヨネーズタイプ」の商品名で流通していた)
◆5日の部会の経緯
この農林物資規格調査会部会には、
「松田のマヨネーズ」製造元(株)ななくさの郷代表の松田優正さん
松田さんの娘さんで、(株)ななくさの郷に勤務する松田○○さん
「『松田のマヨネーズ』はマヨネーズだ!」の会の世話人である、新井由己さん(ルポライター&カメラマン)
同上、西沢江美子さん(ジャーナリスト)
同上、伊藤晃(百姓)
が出席しました。
まず冒頭に、松田優正さんの意見陳述が行われました。
松田さんは、これまでの経緯を説明した上で、ハチミツをマヨネーズの原材料に加えられるよう、強く要請しました。
続いて、松田のマヨネーズ問題を解決すべく、農水省が準備した、ドレッシングの日本農林規格及び品質表示基準の改正案が提示されました。改正案は、マヨネーズの定義について、原材料にハチミツを追加することが主眼で、ほかに、2、3の見直しを含むものでした。
この後、13名の民間の部会委員に意見が求められました。ある委員からは、このドレッシングのJAS規格の改正案については、消費者に広く周知されるよう、農水省は何らかの手段を講じるべきだとの指摘がなされましたが、改正案に対しての異論はなく、あっけないほどすみやかに承認されたのです。
◆6年の歳月
このように、JAS規格のマヨネーズの原材料にハチミツを加えるだけに、6年の歳月が費やされたわけですが、農水省も仕事をしていました。
松田さんの窮状を知った有志から始まった、松田マヨ運動の盛り上がりの中、農水省は、新聞、雑誌、テレビなどで俎上にのせられ、3000名を超える署名も提出(2003年5月8日)されては、座しているわけにもいかなくなります。しかし、2002年の部会の判断を重く受け止めなければならない立場上、早々に部会を開き前回の判断をくつがえすことはできません。農水省は、悩ましい立場に追い込まれたことと思います。
03年10月より、農水省は、JAS規格及び品質表示基準の制定、見直しのあり方について検討を始め、05年8月に制定、見直しの基準を策定しました。
(注 「JAS制度のあり方検討会」についてのページは、http://www.maff.go.jp/j/jas/kaigi/jas_arikata.html 最終報告では、「消費者ニーズに対応したJAS規格の制定」と「消費者に重大な誤認が生じなければ、個別品目の厳格な名称規制はしない」などが述べられている)
松田マヨ運動は、JAS制度全体の見直しを促したのです。
農水省は、松田マヨ問題に真摯に向きあい、過去何十年かの無策のツケを払い、JASを立て直す仕事をしたと言ってもよいでしょう。
◆成果
こうして、今回の松マヨにかかわる見直しは、新基準にのっとってまっすぐに進められました。
松マヨが切り拓き、渡っていった以前より少し公正な道は、他の誰かもきっと利用できる道であります。
最後に、署名運動やカンパなどさまざまなご協力により、この道をともに切り拓いてくださった方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
(2008年3月吉日 部会参加者 「松田のマヨネーズはマヨネーズだ!の会」伊藤 晃記)
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