
リンドウ科シマセンブリ属(Centaurium Hill)の帰化植物にハナハマセンブリとベニバナセンブリがあります。ベニバナセンブリは1960年ころから広島市で繁殖していたそうです。ハナハマセンブリは1988年に神奈川県で報告されたのが始まりだそうです。
2002年6月、私は横浜市金沢区の埋立地で見知らぬ花が大群落を作っているのを見つけました。100台近い車が止まれる広さの駐車場予定地3個分に、膝丈の細い草で、小さなピンクの花が点々と咲いていて、あたり一面ピンクの星が光っているようでした。シマセンブリ属の帰化種であることは確かなのですが、さてハナハマセンブリなのかベニバナセンブリなのか、今まで見たこともなかった花なので全く分かりませんでした。根生葉のあるのもが7割程度、無い物が3割程度でした。
図鑑で調べると、花期に根生葉があるのがベニバナセンブリ、根生葉が残らないのがハナハマセンブリとなっています。けれど、私が見ている群落に両方の花があるとは思えません。花の色や形などが全て同じなのです。いくら似ていると言われていても、2種類の植物が混ざって生えていたら違うものだという程度には気がつくはずはずだと悩みました。根生葉の有無以外はハナハマセンブリの特徴に近い花でした。
自分では解明できず、写真や標本、生植物を植物の先生方にお届けし、ハナハマセンブリであると同定されました。また貴重な御助言、文献のコピー等もいただきました。
まだまだ分からない事の方が多いのですが、根生葉の有無にこだわって散々迷ってしまったので、同じ悩みを持たれる方がいらっしゃった時の参考に調べたことをまとめてみました。自分自身でもまだ頭の整理がついていませんので何ページにもなってしまいました。
それぞれが独立したページではなく、全て関連しているページですので、お時間がおありでしたら、順番にご覧いただけると幸いです。
それぞれのページの簡単な内容説明
日本に帰化しているハナハマセンブリには外国の文献通りに花期に根生葉の無いタイプと、文献とは違っているけれど花期にも根生葉が残るタイプがあることが、各地で少しずつ見つかってきています。
2003年12月に刊行された「千葉県植物誌」ではハナハマセンブリとベニバナセンブリの識別点として、茎の葉の形とつき方、花冠裂片の形、萼片と花筒の長さなどの違いを採用されています。
(2005.7.18)
ページのご紹介《考察:ハナハマセンブリの葯はなぜ捩れるのか?》 詳細な実験と考察です。 ベニバナセンブリとハナハマセンブリ 北九州市のハナハマセンブリ、ベニバナセンブリの様子です。 |