始めに:
我が家は高気密高断熱住宅で、暖房はエアコンでした。
2階リビングの我が家は、2階のエアコン1台でまったく不満のない
状態でした。ただ、2階の暖気は下には降りませんので、1階はやや
ひんやりした状態でしたが、寝るには十分暖かいおうちでした。
2階のエアコン1台も、冬の朝2-3時間つければほぼ一日暖かい状態を
維持できましたが、たった一つの不満が出てきました。

それは「面白くない」ということです。

「面白い暖房」を考えるうち、薪ストーブに行き着きました。
やはり、薪ストーブは趣味性が強いので、誰にでも勧められるものでは
ありません。私は見事にはまってしまいましたが、こんな楽しいものは
ないとも言えますし、こんな面倒なものもないとも言えます。感じ方は
人によって違いますので、割り引いてお考えください。

天井を切る写真

ストーヴ本体を仮置きし、煙道位置を決めた上で、天井を開口します。

煙道から15cmのクリアランスが必要なので、
クリアランス15cm+煙道太さ15cm+クリアランス15cm=
45cm四方もの大穴をあけます。

ストーヴ位置としては、
安全セオリー:機種別にある最低距離以上あけること。
使用セオリー:部屋の中央にあるほうが暖房効率が良い。
私:妻の手前(こんなもの置いて!フン!)、
夏邪魔になるんじゃないか、ただでさえ狭いリビングが、、
などなど考え、なるべく壁に寄せたい。
防火壁なんて、せっかくのピーリングがあるのでつけたくない。
(本音は防火壁代も節約したいし)ストーヴがあんまり存在を
主張するのは困る(と当初は思ってました)。
私=「引っ込めて。」
ストーヴ屋さん=もちろん火事にでもなったら責任問題。
「壁からなるべく離してください。」
と、まず意見の対立があるわけです。

そこで、標準でついているリアヒートシールドに、
さらに自作ヒートシールドで二重化、
クリアランスを最小化する。
(この「自作」とか言う姿勢と言葉に私弱いんです)


気密を云々する住宅に大穴をあけて、気密シートを破るその時。
(オレンジ色のブローイングされた断熱材が見える)

天井断熱材の写真

斜天井のブローイングの一部を保存的に取り除き、
周囲のブローイングは奥に押し込みました。

この後屋根野地板に屋内側から四隅にマーキングし、
ドリルにて位置決め。いよいよ屋根をめくります。

屋根材を切る写真
ドリルで出した四隅を中心に、スレートをめくります。

我が家は四寸勾配なので、雨仕舞に技術がいります。
(勾配が急なほど水は流れやすいので、いい加減な
工事でも雨漏りしない)

天井開口部の写真
大穴をあけてしまいました。
これで、気密もへったくれもあるかという状態。

屋根開口部の写真
上から見るとこの通り。

天井通気路の写真1
通気口はやむなく塞ぐことに。
中にセラミックウールを押し込み路を閉鎖。テープ止めのうえ、
通気口をタッカーで止めた。

天井通気路の写真2
完全閉鎖状態。
上部も同様に処理。

ツーバイ骨材の写真
2×4材で防火板を張るための骨材とする。隙間にはグラスウール充填。
コーキングをしまくって、取り付け。
気密、断熱の欠損を少しでも軽減するためのおまじない。

煙突仮置きの写真
珪酸カルシウム板を防火材として周囲に張り、少しでも
気密を良くするようシールをしまくる。
煙突仮置き状態。

セラミック充填の写真
二重のサポート金具でがっちり固定。
通常は煙道支えの周りは筒抜けだが、高気密高断熱住宅に配慮し、
内部にセラミックウールを押し込み断熱を図る。
セオリーとしては筒抜けのほうが熱がこもらず望ましいのだが。
これで巨大な「隙間」と煙突や支持金具が立派な熱橋となる、
熱欠損部を作ってしまいました。

ロックウールの蓋の写真 シーリングファンの写真
さらに断熱用ロックウールを二枚重ねにしたものをはめ込み、
テープでシール。この後、鉄製のカバーで隠して完成。

煙突の写真
↑外から見ると、こんな感じです。

煙突の写真2
↑これは夏のある日。青空のもと。

薪ストーブと犬の写真

薪ストーブの写真3

ちょっとわかりにくいですが、室内煙突は一重煙突で、
煙突からの暖房効果を狙っています。
ただし、後ろの壁と近いので、遮熱板を煙突壁側につけて
熱を逃がしています。

炉台は鉄板を引いただけです。
立派な石製の炉台が主流ですが、このストーヴは
下部ヒートシールド(遮熱板)が標準装備されているうえ、
オプションのロングレッグ(長脚)をつけて、床への
熱配慮をしました。
私は炉台が出っ張っているとつまづいてしまうことと、
ストッキングや靴下が伝線でもして、妻の不評を買っては
いけないと思ったこと。あまりストーヴ様様させたくなかった
ことと、段差があると掃除が面倒と考え、フラットな炉台にしました。
また本体重量が100kg以上あるので、鉄板により脚荷重を
分散することも狙っています。

壁の遮熱対策は、標準のリアヒートシールドにストーヴ屋さん
自作のエキストラシールドを付加したところ、壁の温度は
少し熱くなる程度(熱いけど触れる)で大成功でした。
しかし、いざ使ってみると、なんとなく後ろのアクセントが
欲しくなり、ホームセンターでレンガ(一個98円)を買ってきて
置いてみました。(置いただけ)



ホームに戻る