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住宅について考えたことをメモメモ。


●換気システムの本当の維持費

我が家は排気型の「第3種換気」と呼ばれる換気システムを採用しました。 現在(2010年)、スウェーデンハウスの本州標準の換気システムは、 パナソニック(松下)製の全熱交換24時間換気システムです。
標準換気システムのイラスト

新築からずいぶん時間が経っていますが、なぜ私が標準の換気システムを採用しなかったか、
理由の多くはホームページ内にすでに触れていますが、メンテナンスと維持費の面に主眼にして再度まとめてみたいと思います。


■メンテナンスの危険性と煩雑性

◆室内吸気口のメンテナンス

標準の換気システムは、天井面に設置されたフィルター掃除を、1ヶ月に一回行う必要があります。

一般的な床面積の住宅では、フロアごとに設置となるので、普通は2階建てで2機あります。 12回×2機=24回/年の掃除が必要になります。

このメンテナンスは、天井面に設置された本体フィルターにアプローチする必要があるため、 脚立または踏み台に乗って天井を見上げる作業となり、結構危険です。また高齢になったら、 メンテ作業は不可能です。
メンテをすすめるチラシにある天井向けの作業

万一脚立から落ちて怪我をしたりしたら、そのコストは算定不可能なものとなります。 実はスウェーデンハウスの説明書である「住まいの手びき」にも、「・メンテナンスに関しては、 地域の松下設備とメンテナンス契約をすることをおすすめします。」とまで書いてあります。 契約は当然別料金です。

対して排気型の第3種換気システムは、天井面の吸い込み口は、汚れていたらモップで拭くくらいで、 定期的なメンテナンスは存在しません。


◆屋外吸気口のメンテナンス

標準のパナソニック全熱交換換気システムには、各階の外壁に吸気口と排気口があります。 その吸気口の清掃が必要です。小さな吸気口から1フロア分を換気するための、膨大な量の 外気を吸うため、汚れが非常に激しくなります。

ところがこの屋外吸気口が、メンテのことを考えていないところに設置されていることが、 よくあります。特に2階の吸気口の清掃が、梯子をかけないとできないケースがよくあり、 これも転落のリスクがあります。掃除を怠れば、吸気口が詰まって換気されなくなります。

排気型の第3種換気システムには、各居室に分散して吸気口があります。このメンテナンスは、 すべて室内側から行うようになっていて、外壁にアプローチする必要はありません。そして、 フィルターがあることはあるのですが、洗えば何度でも使えるし、あってもなくてもいいような フィルターでしかありません。したがって、費用として勘案する必要はほとんどありません。


◆本体のメンテナンス

また最も大きな違いは本体のメンテナンスです。本体のメンテナンスは、標準の換気システムの 場合、交換部品があるうえ、天井面への危険でしんどい作業となります。例によって、脚立など に乗っての作業です。当然転落のリスクが否定できません。

しかし、排気型換気システムでは、壁付けにするか、天井に設置しても本体が蓋を開けると 機械部分が下がってくるような構造になっているので、作業負担はまったく違います。 そして、基本的に交換するような部品はありません。

高齢になってから、脚立に上がって天井面に何らかの作業をすることを考えたら、 それは決して安全な作業とはいえないことは容易に想像できると思います。


■費用(コスト)の問題

◆標準のパナソニック全熱交換換気システム

モデルとして、一般的な2階建て、標準のパナソニック換気システム2台、 フレクト・エクソネット1台での比較とします。

根拠にするのは、スウェーデンハウスから2009年末ごろ送られてきた、「パナソニック製 24時間換気システムフィルター交換おすすめのご案内」というパンフレットです。

パンフレットにある交換部品の値段表
このパンフレットには、最近のスウェーデンハウスに標準装備されているパナソニック(松下) 換気システム(2003年7月〜装備:FY-11VB52A)の消耗部品の一覧表が載っています。

そこには、熱交換素子(FFV0270089)が5年毎で部品代10500円。給気清浄フィルター (FY-FB2319A)が2年毎で部品代3360円と載っています。

電気代も忘れてはいけません。電気代については、標準の換気システムの電気代は、月1800円 とスウェーデンハウス社から発表されています。 (http://www.swedenhouse-kyushu.com/point.phpより)

これらを踏まえて、5年間の維持費として計算してみます。
熱交換素子(1回)=10500円
給気清浄フィルター(2.5回)=8400円

部品代が本体2台で37800円〔(10500+8400)×2=37800〕

すると電気代は5年間(60ヶ月)で、108000円ということになります。
部品代と合わせると、合計:145800円。

1年あたり:29160円ということになります。


■我が家の排気型換気システム

我が家はフレクト・エクソネットという排気型第3種換気システムを採用しました。 この換気システムには定期交換部品と言うのは基本的にありません。

なので、維持費は基本的に電気代だけとなります。フレクト・エクソネットの電気代は、 月600円。(http://www.imcompany.com/ga/flct.htmlより)

したがって維持費は、電気代(60ヶ月)=36000円。
1年あたり:7200円ということになります。


■維持費の差異

これを一年間の差にならすと、21960円(1830円/月)。

5年間のトータルコストの差は、109800円という びっくりする数字になります。


■機能面の違い

標準の換気システムでは、トイレや浴室は別系統で換気することになります。

ウォークインクローゼットは換気できませんし、汚染された空気はフロアごとの 吸気口(つまり本体)まで拡散します。それがこの換気システムの換気の仕方になります。

しかも給気口からはかなり高速の空気が入ってくるので、「寒い」・「うるさい」・ 「不愉快」と三拍子揃った換気システムになりがちです。設計には十分注意が必要でしょう。

また、これらの不具合から標準の換気システムを「弱」で運転したり、ひどい場合は 電源を切ってしまう(24時間換気システムなのに、なぜか「切りスイッチがある」)という 実例をよく聞きますが、それはすなわち換気不足または、不健康住宅へのスイッチを意味します。


■第三種換気システムのメンテナンスの実際

毎年汚れ具合を確認していましたが、排気型の換気システムは拍子抜けするほど 汚れません。この状態は、確認はしていたものの、我が家の4年間掃除をしなかった我が家の 換気システム本体です。
4年分の汚れた換気システム本体

汚れているといっても、4年間でこの程度です。
洗う前のファンなど汚れた部品

水をかけて洗うだけですから、必要なのはわずかな水道代と、蓋を開けるための1円玉だけでした。
換気システム本体を開ける様子
(2010/2/11)

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