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環境に関して考えたこと

●生ゴミ処理機は環境によい?

「生ゴミ」とは調理の時に出る人間の食べられない部分や、見栄えをよくするために 切り取られた部分。食べ残しなど、主に食品から出るゴミのことです。

食品はもともと植物または動物、すなわち「生物」由来のものなので、カーボンフリー (カーボンニュートラル)のものと考えることができます。

生物は地球に存在してる二酸化炭素を吸収して成長し、死ねばもとの 二酸化炭素を放出するという考え方。実際は生育飼育に石油資源が多量に使われています。

したがって、生ゴミを出す量を減らすのが一番大切ですが、 実際は「焼却しても問題ない」というところの理解が必要です。

ただし、現実には焼却は市町村のゴミ処理場で行われるため、そこまで運ぶ輸送負荷が あります。生ゴミの場合容積より、水気が多いための重量の方が問題となります。そのため、 水をよく切って出すことが重要になります。


×電気式生ゴミ処理機

電気式生ゴミ処理機の写真

先に述べたように「焼却しても問題ない」ものをわざわざ電気を使って処理したうえで、 結局は市町村のごみ収集のルートにのせることになるので、環境負荷は高くなります。

たしかに容積は減り、重量も減るのですが、ゴミ収集車を走らせる環境負荷より、電気式 生ゴミ処理機が消費する電気の量の方が多いことが、中村慎一郎教授(早稲田大学経済学部) や京都大学環境保全センターの計算で証明されています。

私も参考にしている国連大学の安井至副学長のサイトでは、「毎日パッカー車でごみ収集に来る 【業務用】での比較計算で、1kgの生ごみを処理するのに1.5kwh/kg以下の電力使用ものは 現在のごみ処理よりCO2の発生が低いと計算」していて、「生ゴミを一度出す機会を失うと、 1週間保存していなければならない。」、「水びしゃびしゃのゴミよりも、運搬するのも楽 だし、また焼却をするにしても、(助燃剤の)エネルギー的節約になる。」としています。 しかし、一般の家庭ではゴミ収集は毎日ではなく週2-3回ですし、現在のゴミ焼却炉は ダイオキシン対策のため高温燃焼させていて、プラスチックごみ(燃やすなら石油と同じ)を 一緒に燃やすことで助燃剤(つまり石油)の使用を不要にしています。

プラスチックゴミ(廃プラ)を燃えるゴミに分類する方向にあり、炉内は高温化対策が むしろ必要になってきています。最終処分場の不足と包装系のプラゴミ増加から、環境省も プラスチックの燃えるごみ化を容認する方向です。そのため、水気のある生ゴミの投入は、 炉温度を下げる意味があるのです。ゴミ収集車に重い水を運ばせるのはもったいないので、 生ゴミの水をよく切って出すことは重要ですが、湿った生ゴミを焼却することはまったく 問題ないのです。

電気式生ゴミ処理機に補助金を出している地方自治体がありますが、これは上記の理由により 「税金の無駄」なうえ、「環境悪化原因創出」と言わざるを得ません。


×何とか菌方式

生ゴミを「ナントカ菌」により分解させるという触れ込みですが、これは「ナントカ菌」を 販売して儲けることに意味があり、生ゴミの分解はどこにでもある菌(いわゆる雑菌)で 充分(コンポスト)なので、お金と時間の無駄だと思います。


△コンポスト

コンポストの写真

電気も使わずゴミを分解するコンポストですが、管理が難しいという大きな欠点があります。

まず土がいるのでマンションなどでは不可能ですし、できた堆肥をどうするかという問題が あります。堆肥をゴミとして出すのであれば、手間と時間の無駄ということになります。

生ゴミを分解するのは好気性の微生物なので、通気を確保するため頻繁に撹拌する必要が あります。これを怠ると、嫌気性微生物が繁殖しメタンガスや硫化水素が発生します。 メタンガスは二酸化炭素(CO2)に比べ21倍の温暖化係数を持つガスですし、硫化水素は 強烈な腐敗臭を放ちます。

またうっかりするとハエの巣となり、ウジの培養槽となる可能性があり、管理には相当の 努力が必要です。


☆結論

これらを考えると、

■まず生ゴミを出さないよう努力する
(買物の工夫、調理方法、食べ残しetc.)
■生ゴミの水気をよく切る
■庭があり堆肥が活用でき、管理可能ならコンポスト
■自治体のごみ収集に出す
のが今のところ【現実的な選択肢】となるでしょう。(2006/6/21)



●究極の生ゴミ

不謹慎な話しですが、究極の生ゴミは人間の遺体です。

まず乗り物からして違います。人を運んで運賃を得るのは「旅客運送事業」として、 さまざまな規制があります。例えば旅客運送事業に使う車(タクシーやハイヤー、バス)を 運転するには、「第二種」運転免許証が必要です。

ところが人が死んでしまうと、遺体は人ではなくなるので「貨物運送」ということに なります。そこで寝台車や霊柩車の営業は「貨物運送事業(霊きゅう)」という区分になり ます。運転免許は普通の「第一種」免許証でよいことになります。そして遺体をのせるところは、 「乗車装置」ではなく、「積載装置」つまり荷台ということになります。

そして「火葬」はまさしく生ゴミの焼却に他なりません。表立っては書かれていませんが、 実際ほとんどの自治体の火葬場は、ゴミを扱う「環境局」などの管轄です。

人間の遺体はかなり大きいので、火葬にはかなりの量の燃料が使われています。 燃料はガスが主流となっていますが、石油炉や電気炉もあります。ところが日本では、 火葬後に骨上げを行い骨壷におさめるという流れになっているため、炉前で遺体を 見送り、火葬後に拾骨するというところまでが一つの儀式となっています。 骨上げをするためには全部燃えてしまってはいけないので、火葬技術者には独特の高度な 技術が必要でした。